中学聖日記の感想
ファーストインプレッション
「恋のツキ」が終わったら、また淫行カテゴリーが始まった。
塚原あゆ子の演出はサスペンス調ではあるものの（金子ありさの脚本とは「私結婚できないんじゃなくてしないんです」以来の組み合わせ）、有村架純を、ため息が出るほどめちゃんこ可愛く撮っているのだが、それだけに各方面から反感を買うのは必至だろう。
あからさま過ぎるスキを作る演出は、「恋のツキ」とはまた違う意味で痛い。
吉田羊のバイセク上司とか、夏川結衣の捨ててない感じとか、見どころはある。
最終回まで観て
最終回を見逃したので、パラビの無料体験に入ってまで年末にチェックした私。
我が家では、親として、中学生男子と教師の恋は勝ち組への道として見ていた（マクロンとブリジット・オジエールのように）。
ドラマでは夏川結衣が邪魔したがそれはマクロンも同じ。
美少女ぶりについ目が眩んでしまうが、有村は岡田健史を大成させるだろう。
中学聖日記の見どころ
「教師と中学生の恋」というセンセーショナルな題材であり、純愛・成長・社会規範の衝突を丁寧に描いたドラマ。
主人公は、女性教師・末永聖（有村架純）と中学3年生・黒岩晶（岡田健史）。タブー視されがちな“教師と生徒”という設定だが、ドラマは過激なロマンスではなく、内面の葛藤劇として描写し、「人間の感情は規範で簡単に制御できるものではない」という問題提起を行った。
聖（有村架純）は、物語冒頭では優等生的な「良い先生」であり、社会的役割に自分を押し込めている。晶との関わりを通じて、「感情に正直であること」と「大人としての責任感」のはざまで苦悩する。
晶（岡田健史）は、最初は恋に一直線な思春期の少年だが、聖に拒まれ、数年の時を経て再会する過程で、少年から青年への精神的成長を遂げる。
この「2人が恋愛を通じて“お互いを成長させる”物語」である。
学校・保護者・同僚などの視線が、「個人の感情」と「社会規範」の対立を先鋭化する。末永聖は、教師という立場を守るために感情を抑えようとするが、周囲の期待がもたらす“自己喪失”に陥る。
ドラマの前半（1〜5話）は晶が中学生、後半（6話以降）は3年後の再会が描かれる二部構成になっている。あえて時間を飛ばすことで、視聴者は晶の成長を、聖の葛藤の持続をリアルに体感する。
森林や海辺など、自然を背景にしたシーンが多く、「2人の純粋さ」と「社会の冷たさ」の対比が視覚的にも印象的だ。
中学聖日記 あらすじ
末永聖は子星中学校に赴任し、生徒の黒岩晶から告白される。最初は受け流すが、晶のアプローチは続き、聖も特別な感情を抱くように。花火大会でキスをし、晶の母・愛子に疑われ、聖は教師を辞め、晶から離れる。3年後、聖は晶と再会し、過去の記憶がよみがえる。聖は再び教師を辞め、晶は聖との関係を切ろうと山江島へ。聖も同行し、キスをするが、晶は別れを告げる。聖は海外移住し、5年後、社会人となった晶が現れる。（250字）
中学聖日記を観るには？
中学聖日記 キャスト
末永聖（国語教師） – 有村架純
黒岩晶（男子生徒） – 岡田健史
商社
川合勝太郎（聖の恋人で商社勤め） – 町田啓太
原口律（勝太郎の先輩同僚） – 吉田羊
子星中学校
岩崎るな（聖の教え子） – 小野莉奈
九重順一郎（晶の幼馴染） – 若林時英
白石淳紀（るなの親友） – 西本まりん
海老原満（学級委員長） – 川口和宥
香坂優（クラス1の美少女） – 中田青渚
塩谷三千代（教頭） – 夏木マリ
田辺忠之（同僚教師） – 加治将樹
入江信彦（同僚教師） – 是近敦之
粕谷真弓（同僚教師） – 池谷のぶえ
小宮第一小学校
丹羽千鶴（教師） – 友近
相田宗太郎（教頭） – 山上賢治
野上一樹（教師） – 渡辺大
橘彩乃（児童） – 石田凛音
橘美和（彩乃の母） – 村川絵梨
晶の家族関係者
上布茂（愛子の部下） – マキタスポーツ
黒岩愛子（母親） – 夏川結衣
島崎康介（実父） – 岸谷五朗
その他
川合祐子（勝太郎の母） – 村岡希美
末永里美（聖の母） – 中嶋朋子
磯貝俊（弁護士） – 桜井聖
丹羽佳朗（千鶴の夫） – バッファロー吾郎A
中学聖日記 スタッフ
脚本 – 金子ありさ
音楽 – 小瀬村晶、信澤宣明
主題歌 – Uru 「プロローグ」（ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ）
プロデューサー – 新井順子
演出 – 塚原あゆ子、竹村謙太郎、坪井敏雄、府川亮介
製作 – ドリマックス・テレビジョン、TBS
中学聖日記の原作
FEEL YOUNG」連載2013年3月号～、第7回「an・anマンガ大賞」『このマンガがすごい!2017』オンナ編にランクイン
「ぼく、先生のこと、すきになっちゃいました」 黒岩晶（くろいわあきら）、14歳。“恋心”を未だ知らずの中学3年生。ここ最近、彼が目で追ってしまうのは、新担任・末永聖（すえながひじり）、25歳。清純な雰囲気の女教師で、遠恋中の婚約者がいるという噂。彼女といると、他の誰にも感じたことのない感情が沸き上がる黒岩少年は、それが恋だとも分からずに何度も彼女を傷つけてしまう。そして夏。聖への気持ちに自覚が芽生えた頃、2人にとって運命の夏休みが始まる――。 恋の仕方も知らないで、婚約者がいる先生に恋してしまった。じれったいほどにときめく、11歳差の純情ラブストーリー。
