『感染』ってどんな映画?
経営破綻寸前の隔離された夜間病院を舞台に、医療ミスの隠蔽から始まった不気味な感染の連鎖と、五感を狂わせる未知の恐怖。Jホラーの旗手落合正幸が自ら脚本も執筆し、人間の「罪の意識」が呼び寄せる最悪の悪夢を描き出す。医療崩壊の闇に潜む嘘と、内側から肉体を蝕む冷酷な真実が交錯する、精神を極限まで追いつめるソリッド・サイコホラー。
見どころは、ウイルスという見えない脅威以上に、罪悪感から精神を崩壊させていく医療従事者たちの剥き出しのパラノイアだ。緑の液体に触れた者から順に、五感が狂い、恐るべき異常行動を起こし始める。新人の安積まどか(星野真里)や精神的に追い詰められていく立花七恵(木村多江)、桐野優子(真木よう子)ら看護師、平田俊一(山崎樹範)らが次々とパニックの渦に呑み込まれていく。
病院内には、鏡の老女(草村礼子)や中園雪乃(羽田美智子)、岸田孝(モロ師岡)、さらには骨折の老人、キツネ面を被った小児、黄色いカーディガンの患者、着物の老女といった不気味な患者たちが蠢き、現実と幻覚の境界線がじわじわと消えていく。孤立無援の閉鎖空間で、外科医・秋葉(佐藤浩市)は、倫理と狂気の狭間で凄惨な「感染の真実」を目撃することに。
罪を隠して生きながらえようとした独房のような暗闇のなかで、恐怖に身を委ねて融解していくか。それとも、狂いゆく脳に鞭を打ち、自分が犯した罪の正体に向き合うか。血と緑の液体に染まった深夜のナースステーションで、生き残った者が最後に下す、あまりにも戦慄に満ちた驚愕の選択とは。
落合監督ならではの冷徹な映像美と、人間のエゴを内側から抉り出す重厚なドラマが融合した、邦画ホラーの歴史に燦然と輝くサスペンス・スリラーだ。
あらすじ
古びた大病院の夜間当直。外科医の秋葉清一(佐藤浩市)と内科医の魚住晴哉(高嶋政伸)は、物資も人員も底を突いた過酷な環境の中で疲弊していた。そんな中、恐れていた重篤な医療ミスが発生し、患者(前田昌明)が死亡してしまう。保身のために隠蔽工作を図る秋葉や魚住、そして婦長の塩崎君江(南果歩)。だがその直後、皮膚が緑色のドロドロとした液体に融解していく、正体不明の奇病を患った男が運び込まれる。担当医の赤井潔(佐野史郎)の言葉に誘導されるように、医師たちはこの新種の病原体を極秘裏に研究して名声を隠し得ようと試みるが、それが地獄の幕開けだった。
キャスト
秋葉清一(外科医) - 佐藤浩市
魚住晴哉(内科医) - 高嶋政伸
安積まどか - 星野真里
立花七恵 - 木村多江
桐野優子 - 真木よう子
平田俊一 - 山崎樹範
鏡の老女 - 草村礼子
中園雪乃 - 羽田美智子
岸田孝 - モロ師岡
骨折の老人患者 - 谷津勲
キツネ面の小児患者 - 須賀健太
黄色いカーディガンの患者 - 浅見小四郎
安楽死の老人 - 前田昌明
着物の老女 - 森康子
塩崎君江(婦長) - 南果歩
赤井潔 - 佐野史郎
感想
こんな病院は、イヤじゃ…w
元は「世にも奇妙な物語」の『急患』という一編(1991年放映)だったとの由。そちらの主演は佐野史郎と近藤真彦、「冬彦さん」 よりも前である。
筋はおおむね同じようなものだが、これは同シリーズで最も怖かった話として有名なものらしい。
…ということを調べてみたのは、「倒産寸前の病院」という設定が元々のものだったのかということを知りたかったからなのだが、それはわからなかった。(そこだけ、ちょっとこわかったのである)

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