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ブギウギの感想
美空ひばりとの確執をどう描くのかという興味で、久しぶりに朝ドラを見ている(同じことを林真理子が日経夕刊に書いていたので、見るのをやめようかとも思った)。
古川琴音の「アイドル」には、美空は出てきたが笠置シヅ子は出てこなかった。年齢では明日待子のほうが6歳下なのだが、明日の方が早くムーラン・ルージュで活躍しており、笠置は戦地慰問まではしておらず、ブギの女王となるのは戦後のこと。開花させたのは服部良一(草彅剛)である。
「アイドル」のラストシーンには美空ひばりらしき天才少女が現れて時代の引き継ぎが演出されたが、本作では淡谷のり子(服部が生んだもう一人のスター)をライバルとして描くことが予告されていることからすると、美空はやはり出てこないのかもしれない。
さて、2週までの澤井梨丘はなかなか芝居達者で、思ったより退屈しなかったが、今週からいよいよ趣里。驚くほど幼く見えるノーメイクは見ものである。「激しく歌い踊る。その動きの派手さとスイング感」と服部良一が書き残した運動量をどこまで再現できるか、楽しみだ。
ブギウギの見どころ
- 「ブギの女王」笠置シヅ子の人生をベースにした波乱万丈の物語
モデルとなった笠置シヅ子は戦前から戦後にかけて活躍し、その歌とダンスで日本中を元気にしたスター。ドラマでは彼女の人生を「福来スズ子」として描き、大阪の銭湯の娘が、歌劇団に入り、やがて「ブギの女王」と呼ばれるまでの道のりを描いた。彼女の人生は輝かしい成功の裏に、家族との別れや大切な人の死といった厳しい局面がいくつもあった。それでも前向きに、明るく生きていくスズ子の姿は、多くの視聴者に勇気を与えた。 - 趣里さんの歌唱力とダンス、そして表現力
主演の趣里はこの役のために歌とダンスの猛特訓を重ねた。劇中には歌唱シーンがふんだんに盛り込まれ、特にステージでのパフォーマンスは圧巻。趣里は笠置シヅ子の持つパワフルさ、明るさ、歌に込める感情を体当たりで表現し、ステージシーンが大きな見どころに。主題歌「ハッピー☆ブギ」の歌唱にも参加している。 - 圧巻のレビューシーンと舞台裏のこだわり
ドラマ前半でスズ子が所属する「梅丸少女歌劇団(USK)」のレビューシーンは、特に制作陣のこだわりが詰まっている。実際に笠置シヅ子が在籍したOSK日本歌劇団が全面協力し、当時の華やかなレビューを再現するため、舞台演出家や音楽家、振付師など、各分野のスペシャリストが集結。普段のドラマ制作に加えて、まるで「もう一つ別の舞台作品を作っている」かのような熱量で作り上げられたステージは見応えがあった。 - 個性豊かな登場人物たちとの温かい交流
スズ子を温かく見守り、全力で応援する父(柳葉敏郎)と母(水川あさみ)の愛情深い家族、スズ子の才能を見出しスターへと導く作曲家・羽鳥善一(草彅剛)、歌劇団の先輩や仲間たち、そして人生の伴侶となる人物など、多くの魅力的なキャラクターが登場。彼らとの出会いや別れ、心の通じ合いがスズ子の人生を豊かにし、ドラマに深みを与えた。草彅剛独特の空気感と存在感が魅力の一つ。 - 音楽が持つ「力」と「希望」のメッセージ
激動の時代、特に戦争を挟んだ混乱期に、人々が歌や踊り、音楽に何を求めたのか、そしてそれがどれほどの希望を与えたのかが描かれている。スズ子の歌は悲しみや苦しみを乗り越え、明日へと向かう人々の心の支えに。「人生は楽しい」というメッセージを音楽を通して力強く伝えた。
「ブギウギ」は、歌とダンスのエンターテインメント性、笠置シヅ子という魅力的な人物の人生、そして激動の時代を懸命に生きる人々の温かい人間ドラマが融合した、見応えのある朝ドラです。明るい歌声と力強いメッセージに、きっと元気をもらえるでしょう。
ブギウギ あらすじ
NHK朝ドラ「ブギウギ」は、戦後の日本を歌とダンスで照らした“ブギの女王”福来スズ子(趣里)の波乱万丈な人生を描いた。大阪の銭湯で育ったスズ子は歌劇団に入団し、その才能を開花させる。戦争で家族や愛助(村山愛助)を失いながらも、娘・愛子と共に生きるため「東京ブギウギ」で国民的スターに。世間の逆風にも屈せず、音楽への情熱と周囲の支えで人生を謳歌し、最後は歌手人生に幕を下ろす。激動の時代を駆け抜けたスズ子の歌と、温かい人間ドラマが感動を呼んだ。
ブギウギを観るには?
ブギウギ キャスト
福来スズ子/ 花田鈴子 – 趣里
■花田家
■村山興業
■大阪の人々
○梅丸少女歌劇団(USK)
大和礼子(第1期生で娘役トップスター) – 蒼井優
桜庭和希(同期)/ 桜庭辰美 – 片山友希
秋山美月(後輩) – 伊原六花
股野義夫(専属ピアニスト) – 森永悠希
林嶽男(音楽部長) – 橋本じゅん
大熊熊五郎(梅丸の社長) – 升毅
バレエの先生 – カテリーナ・エフチコーワ
事務員 – 土方兄弟ヒロキ、土方兄弟あにやん
梅丸社員 – 浅雛拓
1期生の劇団員 – 琴海沙羅、紫咲心那
花園都(第2期生) – 華月奏
千早楓(第2期生) – 知颯かなで
城崎りん(第2期生) – 城月れい
美山百恵(第2期生) – 実花もも
京町涼子(第3期生) – 京我りく
有馬瀧江(第3期生) – 瀧登有真
羽川舞(第3期生) – 羽那舞
山咲夢子(第3期生) – 紫咲心那
冬月琴音(第3期生) – 琴海沙羅
大空澄子(先輩) – 空良玲澄
葵つばさ(先輩) – 碧輝来
水木紗江(先輩) – 水葉紗衣
音羽あかり(先輩) – 璃音あかり
織田ひな子(先輩) – 真織ひな
丘桜子(先輩) – 美丘さくら
桜木薫(先輩) – 桜乃ひとみ
珠木かな子(先輩) – 珠凜かのん
宮田愛子(先輩) – 妃乃愛
一ノ瀬ユウ(後輩) – 壱弥ゆう
椿山リョウ(後輩) – 椿りょう
清木場純(後輩) – せいら純翔
金城ありさ(後輩) – 唯城ありす
花乃こずえ(後輩) – 花うらら
伊吹圭(後輩) – 依吹圭夏
星輝美(後輩) – 南星杜有
木ノ葉みどり(後輩) – 舞音ことは
琴吹あきら(後輩) – 凰寿旭
華いろは(後輩) – 華蓮いろは
日野ひより(後輩) – ひより芽依
里見優子(同期入所の研究生) – 穴見結椛
尾藤 / 松本結 / 森下(同期入所の研究生) – 尾藤彩桜 / 松本夕依 / 森下璃
荒井照子 / 小森千代 / 南洋子(後輩) – 丸山凛桜 / 奥野此美 / 池田杏琉
○銭湯「はな湯」の関係者
アホのおっちゃん – 岡部たかし
熱々先生 – 妹尾和夫
アサ – 楠見薫
キヨ – 三谷昌登
ゴンベエ / 伊福部玉五郎(住み込みの従業員) – 宇野祥平
三沢光子 → 伊福部光子(神戸の旅館の女中) – 本上まなみ
○鈴子の小学校の関係の人々
○大阪のその他の人々
コック – 後藤淳平(ジャルジャル)
活動弁士 – 片岡一郎
リリー(幸子)の父(乾物屋) – 中川晴樹
リリー(幸子)の母 – 志波瞳
住職 – 白山豊
三休(さんきゅう) – 佐原悠誠
秋山の母 – 當島未来
大和礼子の父 – 上杉祥三
大和礼子の母 – 辻葉子
医者 – 多々納斉
医者 – 松木賢三
■香川の人々
大西トシ(ツヤの母親) – 三林京子
大西タカ(ツヤの妹) – 西村亜矢子
大西ヒデオ(タカの夫) – 湯浅崇
花田松吉(梅吉の弟) – 木内義一
花田ユキ(松吉の妻) – 沢暉蓮
○治郎丸家
治郎丸和一(地域の顔) – 石倉三郎
治郎丸ミネ(和一の妻) – 湖条千秋
○西野家
西野キヌ(ツヤの友人) – 中越典子
西野ゆたか(キヌの息子) – 松谷圭悟(幼少期:宇治本竜ノ助)
キヌの息子 – 中村凛太郎(幼少期:神野幹久)
○香川のその他の人々
医者 – 藺森誠
■東京の人々
○羽鳥家
○梅丸楽劇団(UGD)
辛島一平(制作部長) – 安井順平
中山史郎(振り付け兼ダンサー) – 小栗基裕(s**t kingz)
竹田(演出家) – 野田晋市
武(演出助手) – 村角ダイチ
大崎(演出助手) – 満腹満
土井(楽団員) – 上沢拓也
○「福来スズ子とその楽団」関係者
■音楽関係の人々
藤村薫(作詞家) – 宮本亞門
佐原(コロンコロンレコード) – 夙川アトム
大林林太郎(梅丸のライバル会社・日宝の社長) – 利重剛
田中鷹雄(日宝の部長) – 高阪勝之
小島(日帝劇場プロデューサー) – りつ子のマネージャー – 眼鏡太郎
■スズ子の生活を取り巻く人々
小村吾郎(下宿屋の従業員) – 隈本晃俊
坂田伝蔵(おでん屋の主人) – 坂田聡
小林小夜(弟子入り志願者)→ 小夜・ブラウン – 富田望生
東(スズ子が出産する村西医院の看護師) – 友近
村西(村西医院の院長) – 中川浩三
大野晶子(青森出身の家政婦) – 木野花
柴本タケシ(達夫の甥) – 三浦獠太
■喜劇関係の人々
■条映撮影所の人々
■有楽町の夜の女たち
■世田谷に暮らす人々
■テレビ業界の人々
代々木勇(丸の内テレビのプロデューサー) – 遠山俊也
沼袋勉(丸の内テレビの敏腕ディレクター) – 中村倫也
木村(丸の内テレビのアナウンサー) – 浜田信也
宮崎(女性司会者) – 田中良子
メイク – 松井香乃
歌手 – 楊琳、舞美りら、千咲えみ、白藤麗華、朝香櫻子
■東京のその他の人々
鮫島鳥夫(芸能記者) – みのすけ
サム・ブラウン(米兵) – ジャック・ケネディ
■上海の人々
■スズ子が慰問先で出会う人々

