「殺人の疑惑」は、2013年公開の韓国のサスペンス映画。
殺人の疑惑の感想
ソン・イェジンといえば27歳で「愛の不時着」のヒロインを演じて世界的な女優になった人。本作ではまだ21歳なのだが、すでに芸歴13年であり、代表作と言える「私の頭の中の消しゴム」から10年も経過していない。
クク・ドンソクという監督は知らないのだが、本作は韓国三大未解決事件のひとつを題材にしたサスペンスである。
韓国作品は「殺人の」云々が多くて紛らわしいね。
大学生のイェジンは、15年前の幼児誘拐殺人事件の犯人の公開音声が父親の声に似ていることに気づき、疑いを持っている。
男手一つで娘を育てた父親は、過保護さが異常ではあるものの、実直なエッセンシャルワーカーで、社会的には弱者の部類。裏の顔をもつようには見えないのだが、疑惑の証拠が次々と見つかり──
という話で、クライマックスには父親を演じるキムガプス(見るからに怪しい)が予想通りの演技を披露するのだが、そこに意外性がないのは、「声の類似」という映画的に解釈することもできた設定に、大して意味を持たせられなかったからだろう。
娘の過保護にも理由があり、それなりに筋は通るのだが、その種明かしをわざわざエンドクレジットまで引っ張っているのは、脚本が良くないことを示している。
殺人の疑惑のあらすじ
ある日、友人とある映画を観に行ったダウン。その作品は、時効が15日後に迫る15年前の誘拐事件を扱ったものだった。その映画の最後になって、実際の犯人による脅迫電話の肉声が流れる。その声を聴いた瞬間、ダウンは最愛の父スンマンの声とそっくりなことに気づく。そんなはずはないと思いながらも、ダウンは父の過去を調べ始める。
殺人の疑惑を観るには?
殺人の疑惑 キャスト
チョン・ダウン – ソン・イェジン
チョン・スンマン – キム・ガプス
ハン・サンス – カン・シニル
シム・ジュニョン – イム・ヒョンジュン
キム・ジェギョン – イ・ギュハン
ヨン・ボラ – チョ・アン
チャン・ソクチュン刑事 – キム・グァンギュ
ソン・グァンミン刑事 – ハ・ギョンミン
キム刑事 – チェ・ウンソク
チョン・スンマン – キム・ガプス
ハン・サンス – カン・シニル
シム・ジュニョン – イム・ヒョンジュン
キム・ジェギョン – イ・ギュハン
ヨン・ボラ – チョ・アン
チャン・ソクチュン刑事 – キム・グァンギュ
ソン・グァンミン刑事 – ハ・ギョンミン
キム刑事 – チェ・ウンソク
殺人の疑惑 スタッフ
監督・脚本 – グク・ドンスク

