2012の感想
久しぶりに午後ローを観たのだが、相変わらず158分をCM抜きで90分にするというウルトラ短縮カットぶりで、さすがに話がよくわからない。
ジョン・キューザックと元妻子、元妻の今彼の関係性や、ユーリが何者でキューザックとどういう関係なのかを掴むのに時間がかかったのはまだしも、肝心のチョーミン計画とは何なのかがわからないので、巨大船が宇宙に脱出するのかと思って観ていた(実際は文字通りの方舟である)。
G8各国の首脳がどうやって自国民を納得させたかも特に説明されなかったように思うが、方舟の乗船券をめぐる陰謀も、主席補佐官と富豪がどっちもデブで区別がつかず、よくわからなかった。
さらに、何がどうなって地殻変動が起きるのかという説明もイマイチよくわからない(NASAは本作を「最も科学的根拠のない映画」の1位に挙げている)。全編CG満載なのだが、キューザック一行が間一髪で難を逃れる強運ぶりがオカシイ。走って離陸する飛行機に間に合うのが凄すぎる。人がたくさん死んでいるのは確かなのだが、すべて遠景なので、ちっとも怖くないという映画である。
最後の方は誰と誰がゲートに挟まっているのかもよくわからず(途中でウトウトしたせいもある)、無理やり飛行機を運転させられていたゴードンがあっさり死ぬのが可哀想だった。
エメリッヒはデビュー作からして地球滅亡物で、地球クラッシャーの別名をもつが、90年代から00年代に「インディペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロウ」「GODZILLA」などに続いて本作で地球を壊滅させたことになる。
2012のあらすじ
2009年、インドの科学者サトナムは、宇宙からのニュートリノによって地球内部のコアが加熱され流動化が進み、数年後に地球的規模の地殻変動が起こることが判明。惑星直列により太陽活動が活発化し、コロナが地球を蔽ったため、マントルの流動性が増して大陸が不安定になるという。アメリカ大統領は2010年のG8でイギリス、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、日本、カナダの首脳に事実を報告。先進国は極秘裏にチョーミン計画を実行する。
2012年、イエローストーンの海賊ラジオで世界の終末を知った作家ジャクソンは、LAに住む元妻と息子、娘、そしてケイトの今彼ゴードンを連れ、避難場所に向かおうとするが…
2012を観るには?
2012 キャスト
ジャクソン・カーティス(SF作家) – ジョン・キューザック
ケイト・カーティス(ジャクソンの元妻) – アマンダ・ピート
ノア・カーティス(息子) – リアム・ジェームズ
リリー・カーティス(娘) – モーガン・リリー
ゴードン・シルバーマン(ケイトの今彼の美容外科医) – トム・マッカーシー
■政府関係者
トーマス・ウィルソン大統領 – ダニー・グローヴァー
ローラ・ウィルソン(大統領の娘) – タンディ・ニュートン
エイドリアン・ヘルムズリー博士(大統領の科学顧問) – キウェテル・イジョフォー
カール・アンハイザー(大統領首席補佐官) – オリヴァー・プラット
フレデリック・ウェスト教授 – ジョン・ビリングスズリー
マイケルズ船長(方舟の船長) – スティーヴン・マクハティ
■ユーリ一行
ユーリ・カルポフ(ロシアの大富豪) – ズラッコ・ブリッチ
タマラ(ユーリの彼女) – ベアトリス・ローゼン
アレクとオレグ(双子の息子) – アレキサンドレ・ハウスマン、フィリップ・ハウスマン
サーシャ(航空機のパイロット) – ヨハン・アーブ
■その他
ハリー・ヘルムズリー(エイドリアンの父親) – ブル・マンクマ
トニー・デルガット(ハリーの相棒) – ジョージ・シーガル
ニーマ(チベットの少年僧侶) – オスリック・チャウ
テンジン(ニーマの兄) – チン・ハン
チャーリー・フロスト(DJ) – ウディ・ハレルソン
ロナルド・ピカード(ルーヴル美術館長) – パトリック・ボーショー
2012 スタッフ
脚本 – ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー
製作 – マーク・ゴードン、ハラルド・クローサー、ラリー・J・フランコ
製作総指揮 – ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、マイケル・ウィマー
音楽 – ハラルド・クローサー、トーマス・ワンダー
主題歌: 「Time for Miracles」アダム・ランバート
撮影 – ディーン・セムラー
編集 – デヴィッド・ブレナー、ピーター・S・エリオット
製作会社 – セントロポリス・エンターテインメント
配給 – アメリカ・カナダ: コロンビア ピクチャーズ、日本: SPE
公開 – アメリカ・カナダ: 2009年11月13日、日本:
2009年11月21日
上映時間 – 158分

