2011年のドラマドラマ2010年代のドラマ

怨み屋本舗REBOOT

3.5
木下あゆ美(怨み屋本舗REBOOT) 2011年のドラマ
木下あゆ美(怨み屋本舗REBOOT)
怨み屋本舗REBOOTは、2009年7月3日~9月25日に、ドラマ24枠にて放送。第1作は1話完結(11・12話を除く)だったが、1つのエピソードは前後編の2話に分けられている。

怨み屋本舗REBOOTの感想

ファーストインプレッション

深夜で人気を博したシリーズであるが、見るのは今回が初めて。深夜らしい底の浅さではあるが、演出はしっかりしている。

初回はいじめということなのだが、手持ちキャメラ中心で臨場感があり、テンポもよかった。
ただし、警察がよく調べれば怨み屋の存在はすぐにバレそうだけど。

怨み屋の仕事は「実質的殺害」と「社会的抹殺」である。
殺害はともかく、社会的抹殺というのは晒しみたいなことなのかと思ったら、今回の話では、女子中学生を東南アジアに10万円で売り飛ばしていたww
結構あくどいのである。

怨み屋が木下あゆ美、情報屋役が加藤雅也というキャスティングが、なんとも深夜くさくていい。
加藤雅也は身長183cmでモデル出身なんだよね。。。

特撮ヒーローもので綺麗なお姉さんぶりをよく見る木下あゆ美、ここでの役柄も本質的にはあまり変わらないのだが、普通のドラマで見てみたいなあ。
古村比呂は、わたしにとっては映画『「さよなら」の女たち』の人なのだが、ここではまあ順当なお母さん役であった。
どうでもいいけど、デビュー作が映画『童貞物語』(1986)であるというのが、この人の生涯の汚点ではないか(公開オーディションでヒロインに選ばれた)。

もう一人の復讐者

前編・後編形式になったのはREBOOTかららしいのだが、なんか後編になるとつまんなくなるのはどうしたことか。作ってる人が違うのかな、とまで思う。
結局、恨み屋の活動自体にリアリティというか、工夫がないんだよね。
たとえば、夏目ナナ演じる謎の女マキが、多分そうなんだろうなと思わせながら、やっぱり恨み屋の工作員だった、というのは、もう少しなんとかしてほしかった。30分枠のドラマとしては効率が悪すぎるのである。

マンガ的すぎて笑ってしまう悪役陣は、中村有志緋田康人大堀こういちといった人たちが演じていて、面白くはあるが、短い出演時間なのにワンパターンで演出がおざなり。
だから前半がよく見えちゃうのかな?

しかしゴールデンを中心に見てると、深夜ドラマの描写って、かなりオゲレツだねえ。団時朗の悪い社長が女社員に机の下で“ご奉仕”させるシーンなど、音つきで、恐れ入った。夏目ナナが公衆便所で悪者を寸止めにするシーンもしかり。昔と違ってAV女優という人たちがいるのはすごいことだ。
って、本番をしているわけではないでしょうが、演技に躊躇がないのだね。

それにしても木下あゆ美はスタイルがいいなあ。

地獄の姉弟

一度見たら忘れられない異相の播田美保である。ベタベタな役で笑わせてくれる。
六角慎司という役者が演じる電波系だか宗教系のキャラクターは、こういった役柄というのは昔からあるようで、しかしテレビなどで一般化されたのは、ここ数年のような気がする。
いつもながら、前半が面白く、話が終わりに近づくにつれ面白くなくなるドラマだが、依頼人もひとくせあるというパターンが続いている。
ここのところファンになりつつある矢沢心が出ているので、ちょっと嬉しかったり。
前田健はお笑いの人なので、十二月田猛臣はベタすぎる感じ。
REBOOT前を見ていないので、ちょっと冗長な印象の回であった。

苦いタバコ

さっきウシジマくんを見たところなので、島津健太郎がほとんど同じような役をやっているのに爆笑。wikipediaによると、この人のVシネ出演歴www

義戦3,5,6、鯨道2,10,12、暴力商売3,4、義戦昇龍篇、ドッグ・ファイト、狐 風ぐるま2、侠道、漂泊者、流血の仁義

今回は、窓から身を乗り出した黄川田将也を後ろから日本刀でひと突きである。
そんなヤクザの若頭いねーよ。。。

加藤雅也が恩人の恨みをはらすという趣向で、今回は依頼人のいない怨み屋である。
木下あゆ美もほとんど出てこない。
てゆか、怨み屋としての仕事はほとんどしてないよね。。

愛され上手

満島ひかりというのは石井裕也という映画監督の奥さん。顔が崩れる美悪女という悪夢のような役である。映画の世界には時折こういう美女がいるものである。ファムファタルとして期待したい。

さて、ここへ来て、このドラマの狙いは「ウルトラQ」か「怪奇大作戦」であるような気がしてきた。
次回が最終話。

(最終話)心の闇

いよいよ最終話。
後半、色濃くなった「怪奇大作戦」ふうの雰囲気は今回にも漂っている。
星影静香(なんちゅう名だw)が恨み屋と会う喫茶店の薄暗い内装を見よ。
水木しげるの漫画に出てきそうなあんな昭和テイストの喫茶店など、もはや都内にはなかなかないはずである。

最終話は三つの恨みが重なり合っていて、話が凝っている。

  1. 15年前の一家惨殺の生き残り奈良崎による、犯人=久我山への恨み
  2. 18年前にレイプ強盗に遭って母が自殺した星影静香による、犯人=久我山への恨み
  3. 15年前の一家惨殺事件で容疑者扱いされた田山涼成(これは役者名ね)による、報道代表としての城島への恨み

このうち2.は恨み屋への依頼とはならず、恨みを晴らす(殺害を実行する)のも星影自身である。
注意深く見てみると、恨み屋は星影に恨みを晴らしてやるとはひとことも言っていない。ただ単に、あなたには恨みがあるはずだということを繰り返し刷り込んでいるだけなのだ。
刻一刻と最終回の残り時間が少なくなる中、恨み屋がどうやって奈良崎の依頼を実行するのかというサスペンスを盛り上げ、鬼畜な結末を一気に提供した手際は、優れたブラックユーモア精神によるものである。

最後の3.はオマケのようなものではあるが、逮捕された星影の台詞「あなたの中にも恨み屋はいる」とともに、渋谷のスクランブル交叉点に漂う城島の映像は、あきらかに昭和的なサゲとして忘れがたい余韻を残した。

当初、キャメラの異様な緊張に支えられてスタートしたこのドラマは、癖ある役者による、テレビらしくない演技による充実した中盤を経て、終盤で、昭和的な歪んだブラックユーモアの美学を確立して終わった。
マンガ(原作ということではなく)の登場人物が実体化したかのような、木下あゆ美の非現実的な美女ぶりも良く、なかなかの良作であった。

怨み屋本舗REBOOTのあらすじ

高額の報酬と引き換えに復讐を代行する怨み屋(木下あゆ美)の暗躍を描く。刑事・寄木(きたろう)は、過去に部下を二人亡くした原因が独断で行っていた恨み屋捜査にあると警察内部で追求された。寄木は怨み屋の実態について査問員に説明する。

怨み屋本舗REBOOTを観るには?

怨み屋本舗REBOOT キャスト

■怨み屋本舗工作員
怨み屋(謎の美女) – 木下あゆ美
情報屋(2代目) – 加藤雅也
シュウ(工作員) – 小野健斗
十二月田猛臣(工作員) – 前田健
杉河里奈(工作員) –
水科マキ(工作員) – 夏目ナナ
■警察関係者
寄木聡(刑事) – きたろう
■東京ベイテレビ関係者
星影静香(報道局記者) – 長谷部瞳
城島進一(報道局デスク) – 田中哲司
大川(報道局部長) – 斉木しげる
オカムラ(報道局記者) – 多門勝
タキタ(カメラマン) – 長尾長幸

怨み屋本舗REBOOT スタッフ

原作:栗原正尚
脚本・監督:仁木啓介(第1話)、本田隆一(第2話)、石井永二(第3話監督)、佐野達也(第4話)、黒田由布子(第5話)、森田昇(第6話監督)、川嶋澄乃(第3・6話脚本)
プロデューサー:岡部紳二・森田昇、仁木啓介・千葉昭人
音楽:五十嵐由美、P.P.M
編集:IMAGICA
制作:「怨み屋本舗」製作委員会(テレビ東京、テレビマンユニオン)
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