スラムドッグ$ミリオネアの感想
みのもんたの「クイズ$ミリオネア」は7年も続き、本作の前年に終了したのだが、テレビを見なかった当時の私でも、「みの溜め」と呼ばれる異常な画面は何度か見たことがある。元はイギリスの制作会社が企画したフォーマットがグローバルに販売されたもので、何度かのリニューアルを経て今に至るが、劇的な沈黙と「ファイナルアンサー?」という念押しは(本作も含め)海外版でも踏襲されている。ちなみに本作の第1問(賞金1000ルピー)の「1973年の映画『ザンジール』の主演俳優は?」の答えであるアミターブ・バッチャンという俳優は、インド版ミリオネアの初代司会者との由。
さて本作は、主人公ジャマール(デーヴ・パテール)が9問のクイズを正答する過程を描きながら、スラムドッグ(スラムの負け犬)出自の人生を通じて、なぜ答えを知っていたのかを明かしていく趣向の映画である。つまり「たまたま」であり、それを受け入れるのにやや抵抗を感じる。
ジャマールは自分と兄サリーム(マドゥル・ミッタル)、「運命」的に合流した少女ラティカ(フリーダ・ピントー)の3人を三銃士になぞらえるが、サイードは、弟がラティカに惹かれていることを知りながら何度も二人を引き離そうとし、そこにヤクザが絡む昔の東映映画のようなドラマが展開する。
つまりクイズ部分はわりとどうでもいいように見えてしまうモヤモヤを感じた。
ダニー・ボイルは、今ではもはやあんなふうに撮れないだろうと語っているが、ムンバイの猥雑な描写はいかにも無菌的であり、やはりこれはイギリス人が撮ったものにしか見えない。
ところで、原作小説はさらにいろいろな仕掛けがあり、ずいぶん面白いらしい。
スラムドッグ$ミリオネアのあらすじ
『コウン・バネーガー・カロールパティ』に出場した19歳の青年・ジャマールは育ちが貧しく無学であるにもかかわらず、8つの難問クイズを突破して1000万ルピーの賞金を獲得し、翌日の2000万ルピーを懸けた最終問題の解答権を得るが、不正の疑いで警察に連行され、激しい拷問をともなう取り調べを受ける。「僕は答えを知っていた」と訴えるジャマールを、警部は番組の録画ビデオを再生しながら尋問していく。
スラムドッグ$ミリオネアを観るには?
賞を総なめにした有名作なのにVOD配信はないのね。権利関係?
スラムドッグ$ミリオネア キャスト
サリーム・マリク – マドゥル・ミッタル
ラティカ – フリーダ・ピントー
プレーム・クマール – アニル・カプール
警部 – イルファーン・カーン
ドン・ジャヴェド – マヘーシュ・マーンジュレーカル
スリニヴァス巡査 – サウラブ・シュクラ
ママン – アンクル・ヴィカール
『ミリオネア』のプロデューサー – ラジェンドラナート・ズッシ
スラムドッグ$ミリオネア 作品情報
脚本 – サイモン・ビューフォイ
原作 – ヴィカス・スワラップ『ぼくと1ルピーの神様』
製作 – クリスチャン・コルソン
製作総指揮 – テッサ・ロス、ポール・スミス
音楽 – A・R・ラフマーン
撮影 – アンソニー・ドッド・マントル
編集 – クリス・ディケンズ
制作会社 – セラドール・フィルムズ、フィルム4、パテ
配給 – アメリカ: フォックス・サーチライト・ピクチャーズ/ワーナー・ブラザース、フランス: パテ、日本: ギャガ・コミュニケーションズ
公開 – アメリカ: 2008年11月12日(限定)/2008年12月26日(拡大)、日本: 2009年4月18日
上映時間 – 120分
スラムドッグ$ミリオネアの原作
ぼくは逮捕された。
クイズ番組で史上最高額の賞金を勝ち取ったのがその理由だ。
世界が絶賛した、ある少年の奇跡の物語。
クイズ番組でみごと全問正解し、史上最高額の賞金を勝ちとった少年ラム。
警察は、孤児で教養のない少年が難題に答えられるはずがないと、不正の容疑で逮捕する。
しかし奇蹟には理由があった――
殺人、強奪、幼児虐待……
インドの貧しい生活のなかで、少年が死と隣りあわせで目にしてきたもの。
それは、偶然にもクイズの答えであり、他に選びようのなかった、たった一つの人生の答えだった。
話題の映画『スラムドッグ$ミリオネア』原作、待望の文庫化!

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