『ファイナル・デスティネーション』ってどんな映画?
飛行機爆破事故の凄惨な予知夢。寸前で生き残った若者たちを待ち受けていたのは、姿なき「死の運命」そのものが仕掛ける、精緻で容赦のないピタゴラスイッチのような死のトラップだった。『X-ファイル』の黄金期を支えたジェームズ・ウォン監督と、共同脚本のグレン・モーガン、ジェフリー・レディックが放った、シチュエーション・ホラーの記念碑的傑作。
見どころは、殺人鬼ではなく「日常の偶然」が牙を剥く、計算され尽くしたピタゴラスイッチ的なサスペンス描写。水漏れ、電気のショート、鋭利な刃物。それらが連鎖し、逃げ場のない死を形成していくスリルが観客を釘付けにする。生存者に迫る見えない悪夢。死の法則を知る謎の葬儀屋ブラッドワース(トニー・トッド)の不気味な助言が緊張感をさらに高める。
登場人物たちは次の「死の連鎖」を予測し、運命をねじ伏せようと命がけのパズルに挑む。死の運命から逃げ切ることはできるのか。「死」そのものを絶対的な悪役へと昇華させ、日常のあらゆる風景を恐怖へと変貌させた、最後まで息をもつかせぬソリッド・サスペンスホラーの傑作だ。
あらすじ
修学旅行に向かう直前、搭乗した飛行機が爆発する悪夢を見たアレックスはパニックを起こし、数人の同級生や教師と共に機を降ろされるが、直後に離陸した飛行機は彼の夢通りに大爆発。奇跡的に生き残ったものの、その後、生存者たちは不自然な事故で順番に命を落としていく。葬儀屋から「死神の計画を狂わせたため、本来死ぬはずだった順に新たな死の罠が巡っている」と告げられたアレックスは、予測不能な怪奇現象から仲間を救おうと奔走するが、必死の行動も虚しく生存者たちは次々と無残な死を遂げる……。
キャスト
クレア・リバース – アリ・ラーター
カーター・ホートン – カー・スミス
ウィリアム・ブラッドワース – トニー・トッド
ヴァレリー・ルートン – クリステン・クローク
ビリー・ヒッチコック – ショーン・ウィリアム・スコット
テリー・チェイニー – アマンダ・デトマー
トッド・ワグナー – チャド・ドネッラ
ジョージ・ワグナー – ブレンダン・フェア
ラリー・ムルナウ – フォーブス・アンガス
ケン・ブラウニング(アレックスの父) – ロバート・ウィスデン
Mr.ワグナー(トッドとジョージの父) – ラリー・ギルマン
ヴァイン捜査官 – ダニエル・ローバック
シュレック捜査官 – ロジャー・グーンヴァー・スミス
ハワード・シーゲル – フレッド・キーティング
牧師 – ジョン・ハインズワース
クリスタ・マーシュ – リサ・マリー・キャルック
ブレイク・ドレイヤー – クリスティン・シャトレイン
TVのニュースキャスター – マレット・グリーン
フライトアテンダント – ランディ・ストーン
副操縦士 – マーク・ホールデン
原案がクレジットされているこの映画は、アイディア賞ものである。
以前、まず「デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2」を見て面白かったので、この映画を見たことがあったのだが、金曜夜の戯れに、さらにもう一度ツタヤで借りてしまった。
アイディア一発勝負の典型的B級映画なのだが、たしかにこのアイディアは秀逸である。
こういった遊びは20代の頃に仲間うちで流行ったことがあって、夜遊びをしている際など、不意に人が「死にそうに見える」瞬間というのがある。ヘッドライトに照らされて国道に佇んでいる瞬間であったり、妙に気の抜けた台詞を口にしたときであったり、あたりの空気がその瞬間ぐっと狭窄して、次の瞬間、落下した鉄骨に潰されてしまったり、角を曲がってきたダンプカーにはね飛ばされたり、足を踏み外して崖から転落したりしそうに「見える」のだ。
幼少時から刷り込まれて身に染みついたB級サスペンスやホラー映画の「素養」と言おうか、いや、映画に限らずあらゆる物語、演出がそういった感覚を育ててきたようにも思える。
(そういった「素養」を抜きに考えられないのが、よく引き合いに出されるオウムであり、エヴァンゲリオンではなかっただろうか。)
まさにジェットコースターのようなものとして、荒唐無稽さを笑う以外に、この映画を愉しむことはできないのだが、それははたして映画の愉しみなのか、どうなのか。
『ファイナル・デスティネーション』を観るには?
『ファイナル・デスティネーション』作品情報
脚本 – グレン・モーガン、ジェームズ・ウォン、ジェフリー・レディック
製作 – グレン・モーガン、クレイグ・ペリー、ウォーレン・ザイド
製作総指揮 – リチャード・ブレナー、ブライアン・ウィッテン
音楽 – シャーリー・ウォーカー
撮影 – ロバート・マクラクラン
編集 – ジェームズ・コブレンツ
配給 – アメリカ:ニュー・ライン・シネマ、日本:ギャガ
公開 – アメリカ:2000年3月17日、日本:2001年1月20日
上映時間 – 97分




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