『目撃』ってどんな映画?
大富豪の邸宅に忍び込んだ老練な泥棒が、マジックミラーの向こう側で目撃してしまったのは、現職大統領による最高機密の殺人と、それを隠蔽する国家権力の恐るべき暗部だった。名匠クリント・イーストウッドが監督・主演を兼任し、オスカー脚本家ウィリアム・ゴールドマンの緻密な構成力と融合。ホワイトハウスの巨大な嘘にたった一人で立ち向かう、息詰まる心理戦とプロットの妙が冴え渡る、超一級のポリティカル・サスペンス。
見どころは、殺人犯となった「世界で最も危険な大統領」と、彼を守るために証拠を隠滅しようとする大統領補佐官グロリア・ラッセル(ジュディ・デイヴィス)らの執拗な追跡を描いた、逃げ場のないサスペンスプロットだ。
事件の唯一の目撃者となったルーサー(クリント・イーストウッド)は、激しい焦燥を抱えながらも現場から逃亡。ミドルトン郡の敏腕殺人課刑事セス・フランク(エド・ハリス)とその同僚ローラ・サイモン(ペニー・ジョンソン)が捜査を始める中、国家権力はすべての罪を「老泥棒」に擦り付けようと謀略を巡らせる。さらに、ルーサーの娘で弁護士のケイト(ローラ・リニー)にまでシークレット・サービスや雇われた殺し屋マイケル・マッカーティ(リチャード・ジェンキンス)の魔手がじわじわと伸び、ルーサーは人生最大の窮地に立たされる。
誰も信じてくれない孤立無援のなか、ルーサーは泥棒としてのスキルと知略、そして現場から密かに持ち出した「真実の証拠」を武器に、国家の最高権力者たちを相手にだまし合いの心理戦を仕掛けていく。不条理な権力の前に沈黙して国外へ高飛びするか、それとも愛する娘を守り、正義を貫くために「絶対権力」の心臓部へ命懸けの反撃を挑むか。イーストウッドとジーン・ハックマン、エド・ハリスら名優陣が繰り広げる、息もつかせぬ緊迫感と大人の哀愁が炸裂する、サスペンス映画の最高峰だ。
あらすじ
天才的な腕を持つ一匹狼の老泥棒ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド)は、政界の大物ウォルター・サリヴァン(E・G・マーシャル)の豪邸に忍び込み、首尾よく金庫室から宝石を盗み出す。しかしその最中、サリヴァンの若き妻クリスティ(メロラ・ハーディン)が、現職大統領アラン・リッチモンド(ジーン・ハックマン)を伴って部屋に現れる。二人の痴情のもつれはやがて激しい暴行へと発展し、身の危険を感じたクリスティが反撃に出た瞬間、リッチモンドの悲鳴を聞きつけたシークレット・サービスのビル・バートン(スコット・グレン)とティム・コリン(デニス・ヘイスバート)の両シークレット・サービスが、彼女を射殺してしまう。
キャスト
ルーサー・ホイットニー(泥棒) - クリント・イーストウッド
アラン・リッチモンド(大統領) - ジーン・ハックマン
セス・フランク(ミドルトン郡の殺人課刑事) - エド・ハリス
ケイト・ホイットニー(ルーサーの娘で弁護士) - ローラ・リニー
ビル・バートン(シークレット・サービス) - スコット・グレン
ティム・コリン(同) - デニス・ヘイスバート
グロリア・ラッセル(大統領補佐官) - ジュディ・デイヴィス
ウォルター・サリヴァン(政界の大物) - E・G・マーシャル
クリスティ・サリヴァン(ウォルターの妻) - メロラ・ハーディン
ローラ・サイモン(セスの同僚) - ペニー・ジョンソン
マイケル・マッカーティ(殺し屋) - リチャード・ジェンキンス
感想
なんだか、老人ばかりの映画である。
若い妻の浮気を覗くために隠し部屋を作る大富豪の老人E・G・マーシャル。
ジーン・ハックマンの大統領は、最初、痴呆老人を演じているのかと思った。奇妙な感じだ。
舞踏会でのローラ・リニーとのダンスシーンはさすがに魅せる、圧巻。
ハックマンを追う怪盗イーストウッドも老人であり、前半よく走るので大丈夫かと心配になる。
ストーカーばりに娘を盗撮している屈折ぶりが、なんとも老人くさいのである。
『目撃』を観るには?
『目撃』作品情報
監督 – クリント・イーストウッド
脚本 – ウィリアム・ゴールドマン
原作 – デイヴィッド・バルダッチ『目撃』
製作 – クリント・イーストウッド、カレン・スピーゲル
製作総指揮 – トム・ルーカー
音楽 – レニー・ニーハウス
撮影 – ジャック・N・グリーン
編集 – ジョエル・コックス
製作会社 – キャッスル・ロック・エンターテインメント、マルパソ・プロダクションズ
配給 – アメリカ:コロンビア ピクチャーズ、日本:ワーナー・ブラザース
公開 – アメリカ:1997年2月14日、日本:1997年5月24日
上映時間 – 121分
『目撃』の原作
1996年に発表されたアメリカのベストセラー政治サスペンス小説。
大富豪の豪邸に忍び込んだプロの老泥棒が、現職大統領と人妻の密会、そして大統領が絡む女性の変死とシークレット・サービスによる事件の隠蔽工作を目撃してしまう。国家権力と裏の権力者たちから命を狙われることになった主人公が、唯一の証拠を武器に立ち向かうスリリングな展開。

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