まだ観ていない方は、Amazon Prime Videoで今すぐ視聴できます。
貫地谷しほりの美しさに茫然(ディア・ペイシェント~絆のカルテ~の感想)
貫地谷しほりがコメディでなくヒロインなのは珍しいと思ったら、NHKだった。しかしすごい美人だなあ。
難病患者もスーパードクターも現れず、ごくごく普通の病院を舞台に、モンスターペイシェントをモチーフにしたドラマらしい。脚本の荒井修子は、もうひとつのモンペ(ペアレントのほうね)のドラマ(2008年)を書いている。
田中哲司を操る黒幕は、じつは内田有紀だったという展開を期待していたのだが(竜雷太でもよかった)、もちろんそんなことはならず、内田は唐突に自死してしまうし(その真相は曖昧なままだ)、トイレに行って目を離した隙に銭ゲバ事務局長は姿をくらましているし、田中のモンペ演技は月に3万円もらっていたからというにはいささか辻褄が合わない。
朝加真由美はなんで施設から戻ったんだっけ? なんかいろいろ混線している脚本だった。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 見どころ
医療現場のリアルな姿、特にクレーマー患者への対応に焦点を当てたドラマ。
- 「モンスター・ペイシェント」への対応という現実的なテーマ
「モンスター・ペイシェント(理不尽な要求や嫌がらせを繰り返す患者)」に焦点を当てている点が本作の大きな特徴。病院を「サービス業」と捉える風潮が強まる中で、医師や医療従事者が直面する過酷な状況や葛藤がリアルに描かれる。医療現場の裏側を垣間見るとともに、患者と医療従事者の間に存在する溝について考えさせられる。 - 貫地谷しほりさんの等身大の演技
主人公の内科医・真野千晶を演じる貫地谷しほりは、日々クレーマー患者に悩まされながらも、患者に真摯に向き合おうと奮闘する医師。千晶の視点を通して、医療現場の厳しさや、人間関係の難しさを追体験する。 - 医療現場の多角的な描写と人間ドラマ
「患者様第一主義」を掲げる病院の方針に翻弄される医師たち、そして患者一人ひとりが抱える様々な事情や病への思い。千晶の同僚や先輩医師(内田有紀、田中哲司、浅香航大など)もそれぞれ問題を抱えており、彼らが協力し、支え合いながら困難に立ち向かっていく。 - 田中哲司さんの怪演
主人公・真野千晶を執拗につきまとう“モンスター・ペイシェント”座間敦司を演じる田中哲司さんの演技が強烈。怪演ぶりが緊迫感を高めている。 - 医師と患者の「絆」の模索
クレーマー患者とのトラブルを通して、主人公は「患者とは何か、医師とは何か」という問いと向き合い、最終的には患者との間に真の「絆」を見出そうとする。医療行為だけでなく、人間と人間としての信頼関係を築くことの重要性が描かれ、感動的な結末へ。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ あらすじ
病院を「サービス業」と捉え、「患者様プライオリティー」を唱える「佐々井記念病院」の医師たちは、それぞれにさまざまな問題を抱えていた。真野千晶(貫地谷しほり)は、執ように嫌がらせを繰り返す“モンスター・ペイシェント”に付きまとわれ、苦しめられていた。一方、千晶の先輩医師である浜口陽子(内田有紀)は、明るい性格で患者からも好かれているが、患者が死亡する医療事故を起こし、遺族から訴訟を起こされていた。また、千晶の同僚の金田直樹(浅香航大)は、うまく立ち振る舞っていたかに見えたが、女性患者から思いを寄せられ、それが思わぬ“事件”に発展してしまう。
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~を観るには?
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ キャスト
浜口陽子(佐々井記念病院勤務の内科医) – 内田有紀
座間敦司(モンスターペイシェント) – 田中哲司
金田直樹(佐々井記念病院勤務の内科医) – 浅香航大
真野万里 – 高梨臨
沼田晋也(佐々井記念病院の事務局主任) – 浜野謙太
吉良大輔(ロシア格闘技・システマの講師)- 永井大
浅沼知恵子(モンスターペイシェント) – 鷲尾真知子
高峰修治(佐々井記念病院の事務長) – 升毅
西園寺光隆(認知症患者) – 竜雷太
佐々井宗一郎(佐々井記念病院の医院長) – 石黒賢
真野佑子(千晶の母) – 朝加真由美
蓮見勇夫(佐々井記念病院の警備員) – 平田満
真野徹(千晶の父、真野診療所所長) – 伊武雅刀
瀬戸翔太 – 笠松将
渡辺美咲 – 小川紗良
牧村圭吾(医師) – 井上拓哉
滝本郁恵(看護師) – 松熊つる松
三宅沙也加 – 小林万里子
宮部聡子(看護師) – 並木愛枝
岡田鈴江(看護師) – 於保晶子
駒沢聡(ロシア格闘技会員) – 関修人
座間の母 – 藤夏子
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ スタッフ
脚本 – 荒井修子
音楽 – 兼松衆
主題歌 – 宮本浩次「P.S. I love you」
制作統括 – 真鍋斎(NHKエンタープライズ)、髙橋練(NHK)
プロデューサー – 吉岡和彦、樋渡典英
演出 – 西谷真一、福井充広、武田祐輔
制作 – NHKエンタープライズ
制作・著作 – NHK
『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』は、単なる医療サスペンスとしてだけでなく、現代社会における医療現場の課題、そして人と人とのコミュニケーションのあり方について深く問いかけるドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。