唐沢寿明の胡散臭さが炸裂!(フィクサーの感想)
フィクサーSeason1の感想
こちらもWOWOWで、「連続ドラマW」の第1作だった「パンドラ」を作った青木泰憲というプロデューサーと井上由美子の脚本というコンビのオリジナル。「パンドラ」と同様シリーズ物になる。
フィクサーを演じるのは唐沢寿明で、事故で人事不省になる総理が永島敏行、総理秘書官に藤木直人、官房長官に陣内孝則、副総理に小林薫、政調会長に冨田靖子、外務副大臣に駿河太郎、そして政治部記者に町田啓太。吉川愛は事故を起こした総理運転手の娘。というキャスティングはかなり面白そう。唐沢寿明の胡散臭さをどう取り込めるかで、見る人を選ぶドラマである。
フィクサーSeason2の感想
「昼顔」が代表作とも言われる井上由美子は、しょーもないドラマも多数書いており、直近だとキムタク・天海祐希を夫婦にした「Believe」がそうだったのだが、本作はさすがのキャリアを感じさせる。シーズン2の方が面白いのは珍しい。
物語は、都知事の妻である真飛聖がホテルの部屋で襲撃され、新聞記者の町田啓太が逮捕されるところから始まる。視聴者にはこれが冤罪であるとわかっており、フィクサー唐沢寿明はヤメ検弁護士鈴木保奈美に依頼して町田を救おうとする。
実は真飛聖を殴打したのは夫の石黒賢で、単なる夫婦喧嘩なのだが、金にまみれた東京湾埋め立て計画を進める石黒には昭和的フィクサー、西田敏行という後ろ盾がある。西田は次の都知事選で石黒を再選させるため、養女である江口のりこ(鈴木保奈美の元同僚で、唐沢寿明を有罪にした有能な地検検察官)を使って、町田の冤罪を完成させようとする。
フィクサー 見どころ
WOWOWで全3シーズンにわたり放送された政治サスペンスドラマ。 政界の裏側で暗躍する“フィクサー”設楽拳一を中心に、権力闘争や陰謀が描かれ
唐沢寿明の演技や緻密な脚本が視聴者を魅了した。唐沢寿明演じる冷徹なフィクサー像に対する評価が高く、物語の緻密な構成や伏線の回収が評価され、政治ドラマとしてのリアリティとサスペンス性は高評価だった。
- Season1の見どころ:総理事故の真相とフィクサーの存在
総理大臣を乗せた車の事故から始まり、事故の背後にある陰謀やフィクサー・設楽拳一の存在が浮かび上がる。設楽は、政界の裏で権力を操る存在として描かれ、彼の過去や人間関係が物語の鍵となる。 - Season2の見どころ:冤罪事件と黒幕の正体
新聞記者・渡辺達哉が殺人未遂の冤罪で逮捕される事件が描かれる。設楽は、達哉の無実を証明するために動き出し、事件の背後にある黒幕の存在が明らかになる。 - Season3の見どころ:都知事選と新たな陰謀
都知事選を舞台に、政界の新たな陰謀が描かれる。 設楽と渡辺達哉の関係性が深まり、物語はクライマックスへ。
フィクサーのあらすじ
フィクサーSeason1のあらすじ
ある夜、総理大臣・殿村茂(永島敏行)を乗せた車が事故に遭い、死亡した運転手には飲酒運転の疑惑が浮上。その裏には新薬の認可をめぐる密約スキャンダルとの関係性もあった。そんな中、事故の対応に追われる総理の秘書官・中埜弘輝(藤木直人)に、“フィクサー”とも呼ばれる男、設楽拳一(唐沢寿明)が近づく。拳一は過去に総理の不祥事をもみ消し、今回の事故直前にも総理と電話で話をしていた。これは偶然の事故なのか? 様々な欲望がうごめく政界で仕組まれた事件なのか? 副総理の須崎一郎(小林薫)は昵懇の仲の闇のフィクサー、本郷吾一(西田敏行)と密談を重ね、取材に没頭する新聞記者の渡辺達哉(町田啓太)の元に、何者かからタレコミ情報が入る。その後、意識が戻らない総理は辞任に追いこまれ、総裁選が幕を開ける――。
フィクサーSeason2のあらすじ
次期東京都知事選挙が迫る中、再出馬を目指す現都知事・横宮三郎(石黒賢)に東京湾埋め立て事業に関する疑惑が浮上。そんな中、疑惑を追及する新聞記者・渡辺達哉(町田啓太)に、横宮から独自取材の機会が舞い込む。だが、指定されたホテルの一室に入ると、横宮の妻・妃呂子(真飛聖)が頭から血を流して倒れており、達哉は殺人未遂容疑で逮捕・起訴される。
事件を担当するのは、かつて設楽拳一(唐沢寿明)を刑務所に送った冷徹な検事・佐々木雪乃(江口のりこ)。拳一は達哉の弁護を、破格の報酬で敏腕弁護士・杉谷菜穂子(鈴木保奈美)に依頼する。さらに、達哉を冤罪に追い込もうとする勢力の背後には、またしても政財界に影響力を持つ本郷吾一(西田敏行)の影と、拳一の右腕だったはずの丸岡慎之介(要潤)の動きが……。拳一の暗躍の先にある達哉の運命は――?
フィクサーSeason3のあらすじ
殺人未遂事件を起こした現職都知事が、新聞記者の渡辺達哉(町田啓太)を犯人に仕立てたことが明らかになり東京都のイメージは悪化。次期都知事選で汚名を返上したい民自党本部は、政治評論家・川本栄太(徳重聡)を公認候補として推薦。一方、都議会のドンとして都政を牛耳る黒羽真二郎(石坂浩二)は、都議・四方田正美 (高島礼子)を擁立し、民自党候補同士が対立。さらに設楽拳一(唐沢寿明)の“ささやき”で達哉も立候補することを決意する。
そうした中、大手ゼネコンの浜潮建設社長・氏原巧巳(加藤雅也)の娘・早紀(大友花恋)が誘拐される事件が発生。犯人からの要求は、民自党幹事長・須崎一郎(小林薫)らの下で浜潮建設が進める東京湾の埋め立て事業の中止だった。犯人との交渉役になった拳一は、早紀を救うべく、前代未聞の人質交換を提案する。誘拐事件の犯人は誰なのか、そしてその目的とは――。
フィクサーを観るには?
フィクサーのキャスト
設楽拳一 – 唐沢寿明
■民自党
中埜弘輝 – 藤木直人(S1)
村川穂積 – 駿河太郎(S1)
新田さゆり – 富田靖子
大泉勇作 – 陣内孝則(S1)
須崎一郎 – 小林薫(S2・S3)
殿村茂 – 永島敏行(S1・S3)
白井徳衛 – 大河内浩(S2)
石村巌 – 佐伯新(S2)
加納弘樹 – 大倉孝二(S3)
■報道
渡辺達哉 – 町田啓太(S3)。
野村健太 – 増田修一朗(S1)
沢村玲子 – 内田有紀(S1・S2・S3)
森 – 赤ペン瀧川(S1・S2)
池崎彰一 – 児島功一(S2)
■警視庁
板倉晃司 – 小泉孝太郎
佐伯 – 猪野学
中条真 – 久世星佳(S2)
野上 – 大野泰広(S3)
公安刑事 – 岡安泰樹(S1)、安藤彰則(S1)
■周辺人物
丸岡慎之介 – 要潤
沼田由里 – 吉川愛(S1・S2.4)
沼田孝作 – 飯田基祐(S1)
渡辺響子 – 斉藤由貴
佐久田直紀 – 酒向芳(S1)
本郷吾一 – 西田敏行(特別出演)(S1・S2)
リュウ – 林勇輝(S1・S2)
中埜文香 – 霧島れいか(S1)
殿村久仁子 – 床嶋佳子(S1)
殿村 – 岡本玲(S1)
殿村英人 – 粟島瑞丸(S1)
村川俊介 – 山田明郷(S1)
設楽斗志夫 – 蔵原健(S1)
■その他
謎の女 – 秋吉久美子
佐々木雪乃 – 江口のりこ(S1.3 / S2)
杉谷菜穂子 – 鈴木保奈美(S2)
横宮三郎 – 石黒賢(S2)
横宮妃呂子 – 真飛聖(S2)
氏原巧巳 – 加藤雅也(S2.1 / S3)
黒羽真二郎 – 石坂浩二(S3)
四方田正美 – 高島礼子(S3)
川本栄太 – 徳重聡(S3)
小岩井俊 – 白洲迅(S3)
氏原早紀 – 大友花恋(S3)(小学生時:川田秋妃)
大貫英一 – 古田新太(S3)
杉下智和 – 井上肇(S3)
秘書 – 坂本三佳(S3)