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それぞれの断崖

田中美里(それぞれの断崖) ドラマ
田中美里(それぞれの断崖)
2019年8月3日~9月21日の毎週土曜 23時40分~翌0時35分に東海テレビ制作・フジテレビ系「オトナの土ドラ」で放送。主演は遠藤憲一。被害者の父と加害者の母親が愛し合うというありえない設定を演技力で納得させられる役者は他にはいないと、遠藤のスケジュールが空くのを1年待って制作された。

遠藤憲一に頼りすぎか(それぞれの断崖の感想)

3週以上遅れて始まった東海テレビの夏ドラマは、タイトルからしてエグい。
全員が怪しいと思いながら初回を見た後で、展開を割った紹介を読んでしまった。
遠藤憲一(長身で長い手足の持て余し方が植木等に似ている)にこの役を演らせるために制作を1年待ったそうだ。

田中美里はベテラン女優のようだが、「あぐり」も見ていないし、昼ドラ然としている。本当は、カメオ出演している、佳子さまを巨乳にしたみたいな黛英里佳の方が気になった。

じつはこの原作は2000年にもドラマ化されている。主人公は三浦友和、妻は手塚理美、八巻はつみは石田えりというゴールデンな組み合わせだ。
本作は遠藤憲一の熱演に頼りすぎており、子役も正面からの演技を求めているのがわかり、見ていて辛かった。
たとえば最終話で言えば、死のうとして海に入っていく子役を追って、波をかきわける遠藤のショットに続き、もみ合いのショットが入り、いつのまにか波打ち際まで位置が後退して、次のショットでは二人は浜辺で横たわっている――というきわめて編集的な演出でカバーせざるを得なくなっている。
1話前での遠藤の長い沈黙のシーンなどが良かっただけに、編集に頼るやり方はひどく投げやりに見えた(ま、最終話だからなのだろうが)。

それぞれの断崖 見どころ

小杉健治の同名小説を原作とし、少年犯罪をテーマに被害者と加害者の家族の葛藤を描いた社会派ミステリー。少年犯罪という重いテーマを扱いながらも、被害者と加害者の家族の関係性に焦点を当てている。大胆なストーリー展開が話題となり、社会派ドラマとしての評価は分かれたが、キャストの熱演や衝撃的な展開が記憶に残るドラマである。

視聴者の反応と考察

物語の展開は賛否両論。被害者の父親と加害者の母親が関係を持つという設定には「無理がある」「感情移入が難しい」と批判された。一方で、「一昔前の昼ドラ的なドロドロ展開が逆に面白い」という意見も。

キャストの演技と演出

遠藤憲一は複雑な心情を抱える父親役を熱演。田中美里も加害者の母親という難しい役どころを演じ切った。ただし脚本や演出に関しては、「展開が破綻している」「リアリティに欠ける」といった指摘もある。

それぞれの断崖 あらすじ

コンピュータ会社の部長・志方恭一郎の息子・恭介が突然不登校となり、家庭内で暴力をふるうようになる。途方に暮れる家族の中、得意先・葵電気の担当者・丹野が子どもの問題で共感を示し、相談相手となる。
志方は恭介と海辺で心を通わせる一方、会社では葵電気との契約が一方的に破棄され窮地に立つ。落ち込んだ志方は深酒の末デートクラブに行く。帰宅すると恭介の失踪を妻から告げられ、まもなく警察から衝撃の知らせが入る。志方の悪夢のような日々が始まった。

それぞれの断崖を観るには?

それぞれの断崖 キャスト

志方恭一郎 – 遠藤憲一
八巻はつみ – 田中美里
八巻満 – 清水大登
志方恭介 – 渡邉蒼
志方真紀 – 永瀬莉子
志方真弓 – 仁村紗和
若菜秀一 – 内田滋
角田知宏 – 清水伸
立原マリ – 魏涼子
高城秀子 – 黛英里佳
長瀬一哉 – 井田國彦
大迫隆平 – 酒向芳
大迫俊平 – 中山卓也
山内編集長 – 蒲田哲
深瀬宏 – 溝呂木賢
牧野早苗 – 千広真弓
丹野忠臣 – 梨本謙次郎
金山徹子 – 岡まゆみ
戸田洋平 – 目黒祐樹
志方雪子 – 田中美佐子

それぞれの断崖 スタッフ

企画 – 横田誠
原作 – 小杉健治 『それぞれの断崖』(集英社文庫刊)
脚本 – 洞澤美恵子
音楽 – 羽岡佳
音楽プロデュース – 細井虎雄(オフィスニューマン)
プロデュース – 西本淳一(東海テレビ)、大久保直実(ビデオフォーカス)
主題歌 – CHEMISTRY「Angel」(Sony Music Labels)
演出 – 村松弘之藤木靖之遠藤光貴
制作 – 東海テレビ
制作著作 – ビデオフォーカス
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