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フランケンシュタインの恋

二階堂ふみ(フランケンシュタインの恋) ドラマ
二階堂ふみ(フランケンシュタインの恋)
『フランケンシュタインの恋』(フランケンシュタインのこい)は、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠にて2017年4月23日から6月25日まで、毎週日曜22時30分 – 23時25分に放送。主演は綾野剛。

フランケンシュタインの恋の感想

ようやく1話目を見終えた。この先どうなるのかよくわからないが、4話ぐらいのドラマにすれば名作になった気がする。

見る者の時間感覚が狂わせるこの演出と脚本は、一体どこがどうなっているのか。
30分拡大したのは初回だけなのに、以降が55分枠だったとはまるで信じがたい。
人はそれを河野英裕が手がけた人間ならざるものの系譜(「妖怪人間ベム」「Q10」「泣くな、はらちゃん」)に位置づけるだろう。

このドラマがもうひとつ特徴的なのは、「ラジオと怪物」というモチーフを扱っていることだ。
小林信彦の小説(「怪物たちの夜」)を思い起こさせる、もうひとつのクラシックな物語を、はっきりした意識していたのではないか。

フランケンシュタインの恋 見どころ

  1. 綾野剛が演じる「怪物」の繊細さと葛藤
    綾野剛が特殊メイクを施して演じる怪物は、恐ろしい外見とは裏腹に、非常に純粋で繊細な心を持つ。人間に触れることができないという宿命を抱えながら、人間の感情や社会を学び、恋に落ちていく過程での葛藤が、綾野剛の抑制の効いた演技で深く表現されている。彼の怪演が最大の魅力。
  2. 純粋なラブストーリーとしての魅力
    二階堂ふみ演じる継実との間に生まれる、純粋で切ない愛情が描かれる。触れることさえできない二人が、どのように心を通わせ、愛を育んでいくのか、その過程が心を揺さぶる。
  3. 「人間とは何か」という普遍的な問いかけ
    怪物の視点を通して「人間らしさ」とは何かを問いかける。外見や能力ではなく、感情や他者との関わりを通して人間が形成されていく過程を描き、「普通」とは何か、生きる意味とは何かといった哲学的な問いを投げかける。
  4. 個性豊かな共演者と人間ドラマ
    怪物の世話をする医師・鶴丸(柄本明)、継実が働く工務店のメンバー(柳楽優弥、新井浩文、光石研)、継実の友人(川栄李奈)など、個性豊かなキャスト陣が物語を彩る。
  5. 独特の世界観と美しい映像
    森の中の怪物の隠れ家や、彼が触れると腐ってしまう自然の描写など、ドラマ全体に独特の幻想的な世界観が広がる。美しい映像と、静かで詩的な雰囲気も特徴。

フランケンシュタインの恋 あらすじ

120年前、医学博士・深志研太郎が助手の山部呼六を蘇生させようと新型の菌を使用した結果、呼六は怪物として生まれ変わった。記憶を失い、孤独に生きてきた怪物は、津軽継実と出会い恋に落ち、深志研として人間界で暮らし始める。継実や周囲の人々との交流を通じて、深志は人間性や自らの出生の真実を学んでいく。継実の言葉をきっかけに、深志は怪物となる前の記憶を取り戻し、自分が呼六であり、深志博士の恋心によって蘇生されたことを知る。公開放送での暴走事件後、深志はラジオで自らの素性を明かし、人間の素晴らしさと感謝を伝える。怪物としての存在が社会に波紋を広げる中、深志と継実はお互いの想いを再確認し、新たな関係を築いていく。

フランケンシュタインの恋を観るには?

フランケンシュタインの恋 キャスト

■主要人物

怪物(深志研 / 山部呼六) – 綾野剛

津軽継実(菌を研究する理系女子) – 二階堂ふみ

稲庭聖哉(大学院生) – 柳楽優弥

■稲庭工務店

室園美琴(従業員) – 川栄李奈

飯塚光毅(従業員) – 葉山奨之

宍喰丈(従業員) – 篠原篤

米子秋良(従業員) – 中村無何有

玉名瑠以(従業員) – 大西礼芳

稲庭恵治郎(社長) – 光石研

■怪物が好きなラジオ番組

天草純平(レポーター) – 新井浩文

牛久輝成(スタッフ) – 森岡龍

ラジオ局の上司 – 黒田大輔

十勝みのる(パーソナリティ) – 山内圭哉

大宮リリエ(アシスタント) – 水沢エレ

■津軽家

津軽晴果(看護師) – 田島ゆみか

津軽花澄(継美の母) ‐ 小出ミカ

日立叶枝(祖母) – 木野花

サキ(祖母の妹) – 二階堂ふみ(二役)

■その他

鶴丸十四文(農学部生命科学研究室担当教授) – 柄本明

深志研太郎(医学博士) – 斎藤工

フランケンシュタインの恋 スタッフ

脚本 – 大森寿美男

演出 – 狩山俊輔茂山桂則(AXON)、守下敏行

音楽 – サキタハヂメ

主題歌 – RADWIMPS「棒人間」

挿入歌 – Uru「しあわせの詩」

怪物キャラクターデザイン&衣装デザイン – 澤田石和寛

特殊メイク – 小此木謙一郎

選曲 – 御園雅也

音響効果 – アックス

VFX – エヌ・デザイン(藤田卓也、朝倉怜)

技術協力 – NiTRo、アップサイド、ブル

照明協力 – ザ・ホライズン

美術協力 – 日テレアート

スタジオ – 国際放映

チーフプロデューサー – 伊藤響(第6話まで)、西憲彦(第7話から)

プロデューサー – 河野英裕大倉寛子(AXON)

制作協力 – AXON

制作著作 – 日本テレビ

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