『告白の代価』ってどんなドラマ?
夫殺しの罪を着せられた女性と、拘置所を支配する謎の美女。孤独な二人が交わしたあまりにも危険な約束と、その果てに待ち受ける過酷な運命を描き出す。韓国のトップ実力派俳優たちの豪華共演と、先の読めないスリリングな心理戦で世界中から大きな注目を集める、緊迫のクライム・サスペンスドラマ。
平凡な日々から一転、夫殺しの容疑で逮捕され、人生のすべてを失った美術教師のアン・ユンス(ソン・ヘギョ)。絶望に暮れる彼女は、送られた拘置所で誰もが恐れる謎の女、通称“魔女”ことモ・ウン(ハン・ソヒ)と出会う。すべてを見透かすような目をしたモ・ウンは、ユンスに対し「私が身代わりに夫殺しを告白してあげる。その代わり、出所したらある人物を殺してほしい」という戦慄の取引を持ちかける。最愛の娘と再会したい一心で悪魔の契約を結んだユンスは、狙い通りに保釈されシャバの空気を吸うが、刻一刻と迫る“代価(殺人)”の約束と重圧に、次第に精神的に追い詰められていく。
見どころは、美しくも危険な二人の女性が織りなす、依存と疑心暗鬼が入り乱れる緊迫のシチュエーション。無罪を勝ち取るためにモ・ウンの言葉を信じるしかないユンスと、拘置所の外にまで冷酷な影響力を伸ばしてユンスを監視するモ・ウンの、ガラス越しの心理戦が観る者の息を止めさせる。さらに、事件の真相を追う執念の検事や、二人の裏取引に気づき脅迫を仕掛けてくる闇の勢力らの思惑が絡み合い、事態は誰が本当の敵なのか分からない混沌とした状況へ変わっていく。
娘を抱きしめるために、自らの手を血に染めるのか。極限状態のなかでユンスが下す苦渋の選択。張り詰めた空気感と人間のドス黒いエゴをスタイリッシュに描ききり、観る者を最後まで翻弄し続ける、至高の韓流ノワール・サスペンスだ。
あらすじ
夫殺しの容疑で逮捕された美術教師アン・ユンスは、拘置所で、“魔女”と呼ばれるモ・ウンと出会い、「夫殺しを告白する代わりに、ある人物を殺してほしい」持ちかけられる。娘と再会したいユンスはこの取引に応じ、狙い通りに保釈されたが、その“代価”を果たす重圧に追い詰められていく。
キャスト
モ・ウン(魔女) – キム・ゴウン
ペク・ドンフン (検事) – パク・ヘス
チャン・ジョング(ユンスの弁護士) – チン・ソンギュ
チン・ヨンイン (モ・ウンの国選弁護士) – チェ・ヨンジュン
ペ・スンドク(保護観察官) – イ・サンヒ
イ・ギデ(ユンスの夫) – イ・ハユル
チェ・スヨン(チン弁護士の妻) – チョン・ウンソン
コ・セフン(歯科医師夫妻の息子) – ナム・ダルム
ユ・ドンウク(セフンの祖父) – イ・ギュフェ
感想

キム・ゴウン(告白の代価)
死刑囚が偽の自白を売るというトロープは、すでに存在するが、司法取引物や「誰かを庇うため」というものが多かった。本作は、極刑(韓国では事実上死刑が執行されていない)が確実視される囚人が、(もう一人ぐらい殺したことになってもいいので)偽の自白を売る(取引条件にする)という話だが、売る相手を偽告白する殺人の容疑者とした場合、その二人の接点をどうするかが必然的に問題になる。そこで刑未確定の拘置所という舞台が想定される。
そう考えると、本作の発想はかなりユニークで、脚本がよく練られたものであることがわかる。自白が偽のものだとすると真犯人は一体誰なのかというミステリにもなるからだ。
本作はこうした枠組みの中で、ゴア描写、警察の無能、陰謀、暗闇に潜む殺人者、カーチェイス、サイコパスなどを適度に散りばめて飽きさせない工夫を重ね、最終的にはシスターフッドの物語になっている。伏線も概ね回収されている(時計の痕など忘れているのではと心配したら、最終回できちんと描写されていた)。ただし序盤のミスディレクション(夫が死んだばかりなのに笑みを浮かべる妻、怪しい夫の浮気相手)には種明かしはなく、主にチョン・ドヨンが演じるミステリアスな女の存在感に収斂させられている。
また真犯人の動機にはやや無理がある(8話目ぐらいで急にエピソードが出てくる)。ここは設定のユニークさにかかわる部分なので、きちんと序盤に伏線が欲しかったところだ。
主演女優は演技派として知られる二人らしい。チョン・ドヨンは「キル・ボクスン」で知っているが、整形していないということで有名なキム・ゴウンについては、トッケビも知らない私は初めて見た。「シスターズ」というのが面白そうなので見てみようかな。
それにしても、遺体の周りに腐食液を撒く理由がよくわからないのだが…
告白の代価を観るには?
告白の代価 スタッフ
脚本 – クォン・ジョングァン
演出(監督) – イ・ジョンヒョ




