『平成細雪』は、NHK BSプレミアムの「プレミアムドラマ」枠にて2018年1月7日~1月28日に放送。全4回。主演は中山美穂。1983年公開の映画『細雪』(市川崑監督)以来35年ぶりになる、谷崎『細雪』の6度目の映像化作品。時代設定を平成に置き換えバブル崩壊後を生きる女性たちの物語として描いた。
平成細雪の感想
ファーストインプレッション
そこそこ楽しみにしていたのだが、「京都人の密かな愉しみ」の源孝志演出で(脚本は別)、舞台を平成に変えた意味はよくわからない。
が、中山美穂のいとさん、高岡早紀の中あんちゃん、伊藤歩のきあんちゃん、そして中村ゆりのこいさんの四姉妹は、眺めているだけで眼福であり、楽しい。
4回と言わず20回ぐらいやってほしいものだ。
最終回まで観て
最後まで間然とするところのない出来であった。
いつまでも眺めていたい4姉妹。
阪神淡路の震災を描かず「失われた時代の幕開け」とあうナレーションで終わるのは、原作が太平洋戦争前夜で終わるのと同じと言える。
雪子は下痢で悩まされることなく結婚するようだが、2話以降は不運続きの中村ゆりは、見ていてなんだか身につまされる。
それにしても、平成ももうすぐ終わるのだなあ。
平成細雪 あらすじ
平成4年春、大阪船場を代表する名家・蒔岡家は会社を人手に渡し、元禄以来の歴史を閉じた。本家を守る長女・鶴子(中山美穂)は、かつての栄華の記憶を胸に誇り高く振る舞う。次女・幸子(高岡早紀)は二人の妹に振り回されている。実らぬ見合いはすでに20回近い三女・雪子(伊藤歩)、そして、恋多き奔放な四女・妙子(中村ゆり)。この日も雪子はとある男との見合いに臨むのだが…。
平成細雪を観るには?
平成細雪 キャスト
蒔岡 鶴子 – 中山美穂
蒔岡 幸子 – 高岡早紀
蒔岡 雪子 – 伊藤歩
蒔岡 妙子 – 中村ゆり
奥畑 啓三(貴金属商の三男) – 福士誠治
板倉 潤一(写真家) – 柄本佑
蒔岡 辰雄(鶴子の夫) – 甲本雅裕
蒔岡 貞之助(幸子の夫) – 神尾佑
蒔岡 幸子 – 高岡早紀
蒔岡 雪子 – 伊藤歩
蒔岡 妙子 – 中村ゆり
奥畑 啓三(貴金属商の三男) – 福士誠治
板倉 潤一(写真家) – 柄本佑
蒔岡 辰雄(鶴子の夫) – 甲本雅裕
蒔岡 貞之助(幸子の夫) – 神尾佑
その他
井谷 律子(お見合い世話人) – 濱田マリ
山下 君枝(家政婦) – 尾上紫
小泉 春海(家政婦) – 蔵下穂波
蒔岡 悦子(幸子の娘) – 古野本二葉
平成細雪 スタッフ
原作 – 谷崎潤一郎『細雪』
脚本 – 蓬莱竜太
音楽 – 稲本響
エンディングテーマ – Franci「G線上のアリア」
プロデューサー – 川崎直子
制作統括 – 嘉悦登、伊藤純、石﨑宏哉
演出 – 源孝志(オッティモ)
制作 – NHK、NHKエンタープライズ
制作・著作 – NHK、オッティモ
脚本 – 蓬莱竜太
音楽 – 稲本響
エンディングテーマ – Franci「G線上のアリア」
プロデューサー – 川崎直子
制作統括 – 嘉悦登、伊藤純、石﨑宏哉
演出 – 源孝志(オッティモ)
制作 – NHK、NHKエンタープライズ
制作・著作 – NHK、オッティモ
平成細雪の原作
旧家・蒔岡家の四人姉妹、鶴子・幸子・雪子・妙子。上流社会に暮らす一家の日々が描かれる。上巻では、奔放な四女・妙子の新聞沙汰、美しいが無口で未婚の三女・雪子の縁談を巡って物語が展開してゆく――。