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第三の時効

ともさかえりえ(第三の時効[TX版]) ドラマ
ともさかえりえ(第三の時効[TX版])
第三の時効は、『横山秀夫サスペンス』の第3作として2021年11月29日にテレビ東京「月曜プレミア8」で放送。TBSでも、2002年から2005年まで放送された『横山秀夫サスペンス』の第2作として2003年2月24日に「月曜ミステリー劇場」で放送。

第三の時効の感想

おなじみF県警物であり、岩松了(刑事部長)、平田満(捜一課長)に仲村トオル(朽木)・松重豊(楠見)・岸谷五朗(村瀬)という組み合わせのTX版(仲村トオルは映画「64」と同じTXの「陰の季節」等でD県警の警務部二渡役で出ているので、ややこしい)。

本作のメインはまた楠見で、皆に嫌われている冷血な公安上がりというキャラなのだが、松重の嫌な奴演技が素晴らしかった。
楠見が公安から強行班係に転属する原因になった事件(原作にはない)も描写されていたが、これは蛇足かな。
森捜査員の内縁母子の描写(これは原作通り)と対比する意図があったのかもしれないが、今回は入来茉里なども出ていて、いつになく女優が多いのだ。

原作は、殺人の時効は廃止されたが傷害致死だと20年で時効になることに着眼し、犯人はそれを知らないから「時効」は二つあるというところから話が始まり、では三つ目の時効とは何かという興味で展開を引っ張る。

ヒロインはともさかりえ、その娘で平祐奈
TBS版では余貴美子黒川芽以というキャスティングだが、歳をとってからの方が断然良い女になったともさかに軍配を上げたい。

平佑奈(第三の時効[TX版])

平佑奈(第三の時効[TX版])

平は広瀬すずと見紛う美少女なのだが、まともなドラマのヒロインに恵まれていないのが残念。

第三の時効のあらすじ

山梨県警の楠見昌平(松重豊)は20年前に起きた時効目前の事件を追っていた。容疑者の武内利晴(水橋研二)は本間ゆき絵(ともさかりえ)を強姦し、夫の敦志(山崎裕太)と揉み合いになり傷害致死罪に問われていた。3年前に犯人の武内から電話で、事件を詫びると共にある事をゆき絵に告げる。時効まで一週間武内が現れるのを待つが…部下の森(吉沢悠)に楠見は「七日で終わらない」と意味深な言葉を残す…。

第三の時効 キャスト

■山梨県警察本部刑事部
尾関守(刑事部長) – 岩松了
田畑昭信(捜査第一課長) – 平田満
●捜査第一課強行犯捜査一係(通称・一班)
朽木泰正(班長・警部) – 仲村トオル
森隆弘(刑事) – 吉沢悠
●捜査第一課強行犯捜査二係(通称・二班)
楠見昌平(班長・警部) – 松重豊
植草俊之(主任・刑事) – 大西武志
宮嶋義雄(刑事) – 池田努
阿久津巧(刑事) – 菅原健
羽村瑞希(刑事) – 入来茉里
●捜査第一課強行犯捜査三係(通称・三班)
村瀬恭一(班長・警部) – 岸谷五朗
石上博(刑事) – 吉成浩一
須藤康弘(刑事) – 藤原智之
■その他
本間ゆき絵(スーパー「A-プライス」店員・敦志の妻) – ともさかりえ
本間ありさ(山梨看護学校 学生・ゆき絵の娘) – 平祐奈
武内利晴(指名手配犯人・タケウチ電器店 元店主・ゆき絵の幼馴染) – 水橋研二
本間敦志(タクシードライバー・20年前の傷害事件被害者) – 山崎裕太
ゆかり(信者の女・4年前自殺) – 西山繭子
進藤秋子(森刑事が好意を持つ女性) – 大村彩子
渡部善博(判事) – 安部賢一
佐伯(ありさの元恋人) – 八村倫太郎
本間ありさの友人 – 坪井渚紗平野詩乃
進藤(秋子の息子) – 小林蒼

第三の時効 スタッフ

原作 – 横山秀夫
脚本 – 青島武
監督 – 麻生学朝烏ツワ子
助監督 – 坂梨公紀、安原正恭
警察監修 – 尾崎祐司、古谷謙一
アクション指導 – 田渕景也、劔持誠
技術協力 – バル・エンタープライズ
美術協力 – KHKアート
チーフプロデューサー – 中川順平
プロデューサー – 木下真梨子(テレビ東京)、 小松幸敏(テレビ東京)、 木下真梨子(テレビ東京)、 平部隆明(ホリプロ)
制作プロダクション – ホリプロ
製作著作 – テレビ東京、BSテレ東

第三の時効の原作(横山秀夫)

殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か? 刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。笑わない「青鬼」朽木、公安出身の「冷血」楠見、ずば抜けた直感力を持つ「天才」村瀬。F県警強行犯係の男たちの強烈な闘争心と矜持を圧倒的な熱量で描き出す、本格ミステリにして警察小説の金字塔。

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