ドラマ2020年代のドラマ2023年のドラマ

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜

2.5
天海祐希(合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜) ドラマ
天海祐希(合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜)
合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜は、2023年4月17日から6月26日までカンテレ制作・フジテレビ系列「月曜夜10時枠の連続ドラマ」枠にてドラマ化。主演は天海祐希。
まだ観ていない方は、Amazon Prime Videoで今すぐ視聴できます。

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜の感想

信じられないほどアナクロで昭和的なドラマであることに驚きを禁じ得ない。
柚月裕子原作のドラマは「パレートの誤算」を見ただけだが、おそらく、こんなふうではないのではないかと思う。

「アイフル大作戦」か、とツッコミを入れたくなるが、まさか狙っているのではないだろうな。

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜の見どころ

元弁護士の探偵と、そのバディとなる天才的な変装能力を持つ青年が、ありとあらゆる手段を使って依頼人の問題を解決していく痛快エンターテインメント。

  1. 天海祐希と松下洸平の最強バディ
    天海祐希演じる上水流涼子のクールで頭のキレる大人の女性の魅力と、松下洸平演じる貴山の飄々としていながらも天才的な能力を持つ謎めいた雰囲気が絶妙にマッチ。二人のテンポの良い掛け合いや、時にはコミカルなやり取りがドラマの魅力。
  2. 痛快な「解決」方法
    依頼された問題を解決するために、「合理的にあり得ない」と思えるような大胆で奇抜な方法を駆使するところが本作の醍醐味。法律や常識にとらわれず、様々な仕掛けや心理戦を用いて悪人を追い詰めていく様がスカッとする。
  3. 松下洸平の七変化な変装
    貴山の特技、変装スキルも各エピソードの見どころ。松下洸平が老若男女、様々な人物になりきり、その度に異なる表情や演技を見せる。その変装のクオリティの高さと、そこから生まれるコミカルな状況にも注目。
  4. テンポの良いストーリー展開
    1話完結の形式で、スピーディーかつテンポ良く物語が展開する。次々と巻き起こるトラブル、それを解決していく過程が飽きさせない。
  5. 奥底にある人間の感情
    一見コミカルで痛快なドラマだが、依頼人や事件の裏には、人間の複雑な感情、社会の闇が描かれている。

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜のあらすじ

明晰な頭脳と完璧な変装スキルを持つ探偵・上水流涼子(天海祐希)はかつて有能な弁護士だったが、ある事件をきっかけに弁護士資格を剥奪され、探偵業を営んでいる。そんな涼子の元に、IQ140を超える天才的な記憶力と、卓越した変装技術を持つ謎の青年・貴山伸彦(松下洸平)がやってきて、二人はバディを組むことに。
彼らが受ける依頼は、詐欺、不倫、パワハラなど、警察では解決できないような「あり得ない」とんでもない案件ばかり。涼子と貴山は、時に法律のギリギリのラインを攻めながら、常識を覆すような大胆な方法で依頼を解決していく。二人の間に信頼関係が築かれていく一方、貴山が抱える謎や、涼子の弁護士時代の過去も徐々に明らかになっていく。

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜を観るには?

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜 キャスト

主要人物
上水流涼子 – 天海祐希
貴山伸彦 – 松下洸平
周辺人物
諫間慶介 – 仲村トオル
諫間久実 – 白石聖
丹波勝利 – 丸山智己
有田浩次 – 中川大輔
竜也、虎雄 – 堀丞、優太
その他
佐久間 – 戸田昌宏
浜田克哉 – 山本晃大
椎名保 – 野間口徹
椎名孝 – 本田響矢
貴山勇作 – 小林隆

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜 スタッフ

原作 – 柚月裕子『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』(講談社文庫)
脚本 – 根本ノンジ
音楽 – 眞鍋昭大
主題歌 – ざきのすけ。「彼は誰どき」(ソニー・ミュージックレーベル)
警察監修 – 尾崎祐司
法律監修 – 芦原愛一郎
医療監修 – 中澤暁雄
心理監修 – 小高千枝
演出 – 光野道夫二宮崇倉木義典
プロデューサー – 萩原崇清家優輝

「合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜」は、頭脳戦とコメディ、そして人情が入り混じった、新しいタイプの探偵ドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

Amazon Prime Videoなら、手軽に視聴できます。

合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜の原作


法より節義に報いたい。
危うい依頼、ケリつけます!
強すぎる女性探偵がキレ者バディと難題をオールクリア!
『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』著者の鮮烈ミステリー!!
上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰 な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。
金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。
欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するがーー。
著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント!

【ネタバレ】合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜の結末は?

涼子が弁護士資格を剥奪された事件の真相と、貴山の正体がすべて明らかになり、二人が協力して黒幕に復讐を果たす、という痛快な結末を迎える。

  1. 貴山の正体と本当の目的
    貴山の本当の目的は「復讐」だった。
    彼の父親はかつて、画期的な建築技術を開発した優秀な建築家だったが、その技術を共同経営者の愛原という男に奪われ、自殺に追い込まれた。
    その際、愛原に協力し、法的に貴山の父親を追い詰めたのが、涼子がかつて所属していた大手法律事務所。
    貴山は、父親の無念を晴らすため、そして全てを裏で操っていた黒幕を暴くために、その法律事務所の元エースであった涼子に、素性を隠して近づいたのだった。
  2. 涼子が弁護士資格を失った事件の真相
    涼子が暴行したとされる相手は、貴山の父親の事件の真相を知る重要人物。当時弁護士だった涼子は、その事件の不審な点に気づき、真相に近づきすぎた。
    そのため、涼子の元上司であった法律事務所の代表弁護士・諫間(仲村トオル)が、彼女を邪魔者と判断。涼子に薬を飲ませて意識を朦朧とさせ、暴行事件を捏造して彼女を法曹界から追放したのだった。
    つまり、涼子は無実であり、事務所の不正を隠蔽するためにハメられた被害者だった。
  3. 最終的な結末
    全ての真相を知った涼子と貴山は、共通の敵である諫間と愛原を倒すため、最後の「あり得ない」大仕掛けの作戦を実行。
    二人は、いつものように見事な変装と潜入、そして仲間たちの協力を得て、パーティーの席上で諫間と愛原の悪事を世間に公表する。
    長年の復讐を果たした貴山と、自身の潔白を証明し、過去にケリをつけた涼子。二人は、弁護士に戻る道を選ばず、これからも探偵事務所「上水流エージェンシー」の最強バディとして活動していくことを選び、物語は幕を閉じる。
タイトルとURLをコピーしました