『キューティーハニー』ってどんな映画?
永井豪の伝説的コミックを、庵野秀明監督が実写映画化した超快作。アニメ・特撮・ファッション・ポップカルチャーをすべて煮詰め、21世紀の「空想特撮映画」として再生させた、他に類を見ないエネルギーに満ちた一作。
佐藤江梨子の驚異的なスタイルと天真爛漫な魅力は、まさにハニーそのもの。アニメ的なカメラワークや、あえて「特撮っぽさ」を残した演出が、彼女の魅力を多角的に引き出している。
及川光博のブラック・クロー、片桐はいりのゴールド・クロー、そして篠井英介のシスター・ジルなど、敵役のキャスティングが神がかっている。舞台俳優や個性派を揃えたことで、実写でありながら二次元を超越したケレン味が生まれた。
部下役に加瀬亮や岩松了、さらに友情出演に松田龍平。そしてスタッフ・カメオ勢には、石井克人、出渕裕、しりあがり寿、さらには原作者の永井豪まで。庵野監督の呼びかけで集まった、当時のサブカル・映画界のオールスター戦のようなアーカイブです。
あらすじ
科学者・宇津木博士誘拐事件を追う公安警部・秋夏子は、謎の女戦士キューティーハニーと出会う。彼女の正体は博士の姪・如月ハニーで、変身能力を持つアンドロイドだった。パンサークローの陰謀を追う中、ハニーは父を殺した敵への復讐心と向き合いながら戦い、幹部たちを撃破。最終決戦ではシスター・ジルに捕らわれるが、夏子と記者・青児の助力でIシステムが起動し敵を浄化する。ジル・タワーは崩壊し、組織は壊滅。街に再び平和が訪れる。
キャスト
秋夏子 – 市川実日子
早見青児 – 村上淳
ブラック・クロー – 及川光博
ゴールド・クロー – 片桐はいり
コバルト・クロー/寺田リンコ(二役 – 小日向しえ
スカーレット・クロー – 新谷真弓
秋夏子の年下の部下 – 加瀬亮
秋夏子の年上の部下 – 岩松了
係長 – 松尾スズキ
警察庁幹部 – 嶋田久作
NSAクライアント – 松田龍平(友情出演)
リョウ宇津木 – 京本政樹(特別出演)
お掃除のおばちゃん (鬼谷京子) – 吉田日出子
執事 – 手塚とおる
シスター・ジル – 篠井英介
ディーヴァ – 倖田來未
タチバナ商事社員 – 虻川美穂子(北陽)、伊藤さおり(北陽)
井口昇
石井克人
三木俊一郎
轟木一騎
大崎章
眞島秀和
田中要次
出渕裕
佐藤佐吉
大河内浩
森下能幸
山賀博之
山崎潤
菅原卓磨
神谷誠
小川敏明
リョウ宇津木に変身したキューティーハニーを捕らえた戦闘員 – 金剛地武志
澤田千作
清水一哉
玉一敦也
山本貴浩
堀内俊成
福知幸太
高槻祐士
保科光志
田中良
伊達久光
岡本敏幸
四方宗
福島匡幸
重見成人
武田滋裕
吉田瑞穂
マーク武蔵
秋山智彦
横山誠
小野廣巳
柴崎岳史
林佳
小鉄
渡辺麻由
西門えりか
しりあがり寿
キューティーハニーがフロントガラスに尻餅をつく車のドライバー – 永井豪(カメオ出演)
感想
蓮實重彦が80年代のはじめ頃に書いたように「SF映画は存在しない」のだが、超人映画には明らかな系譜が存在しているように思う。超人(ヒーロー)映画とは端的に超人を描いたものであるし、そのために映画を奉仕させようとする権力の産物でもある。コミックのヒーローやヒロインを実写化した映画がなぜこれほど多く撮られるのかといえば、映画史が撮影技術の歴史でもあるからだが、しかし人はその <技術> を故意にテクノロジーと読み違えることによって権力に加担しているのである。

安野モヨコデザイン(文藝別冊・庵野秀明)

天祭揚子
キューティハニーを観るには?
キューティハニー スタッフ
企画 – 奥田誠治、中嶋哲也
原作 – 永井豪
脚本 – 高橋留美、庵野秀明
音楽 – 遠藤幹雄
監督補 – 尾上克郎、摩砂雪
撮影 – 松島孝助
美術 – 佐々木尚
照明 – 吉角荘介
VE – 柳慎二、千葉清美
録音 – 橋本泰夫、白取貢
編集 – 奥田浩史
スクリプター – 河島順子
助監督 – 水村秀雄
制作担当 – 梶川雅也
ビューティー・ディレクター – 柘植伊佐夫
キャラクターデザイン – 寺田克也、安野モヨコ、出渕裕、貞本義行、すぎむらしんいち
ハニー&パンサークロー衣裳制作 – S.O.C.
パンサークロー衣裳制作 – 竹田団吾
特殊メイク – 原口智生
ガンエフェクト – 納富喜久男
アクション監督 – 山田一善
武術指導 – シンシア・ラスター
企画協力 – ダイナミック企画、樋口真嗣、山賀博之、伊藤伸平、関根真吾
製作 – キューティーハニー製作委員会(トワーニ、バップ、日本テレビ音楽、バンダイ、WOWOW、東急レクリエーション、LATERNA)
特報演出 – 石井克人
特撮監督 – 神谷誠
VFXプロデューサー – 大屋哲男
VFXスーパーバイザー – 佐藤敦紀(電脳頭)、道木伸隆
配給・宣伝 – ワーナー・ブラザース映画
アニメーション制作 – 東映アニメーション
制作協力 – シネバザール
制作 – トワーニ
プロデューサー – 甘木モリオ、川端基夫
監督 – 庵野秀明



