映画1988年の映画

神経衰弱ぎりぎりの女たち

4.0
カルメン・マウラ(神経衰弱ぎりぎりの女) 映画
カルメン・マウラ(神経衰弱ぎりぎりの女)
[スポンサーリンク]
『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(原題:Mujeres al borde de un ataque de nervios, 英題/Women on the Verge of a Nervous Breakdown)は1988年製作のスペイン映画。ペドロ・アルモドバル監督・脚本。ヴェネツィア国際映画祭脚本賞を受賞した。
[スポンサーリンク]

『神経衰弱ぎりぎりの女たち』ってどんな映画?

愛を失った女たちの怒りと悲しみが、睡眠薬入りのガスパチョやテロリストとの逃亡劇を巻き込みながら、爆発的なテンポで交錯していく。スペイン映画界の至宝ペドロ・アルモドバル監督の名を世界に轟かせ、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた、キッチュで鮮やかな色彩感覚が冴え渡る最高峰のシチュエーション・サスペンスコメディ。

見どころは、一つのアパートという限定された空間を中心に、嘘と勘違いがドミノ倒しのように連鎖していく緊迫のスクリューボール・サスペンス。
声優ペパ(カルメン・マウラ)が留守中のアパートを貸し出そうとしたところ、なんと偶然にも仕事仲間イバン(フェルナンド・ギリェン)の息子・カルロス(アントニオ・バンデラス)が、高飛車な婚約者のマリサ(ロッシ・デ・パルマ)を連れて部屋の下見にやってくる。お互いの正体を知らぬまま奇妙な同居状態が始まるなか、警察の捜査の手や、ルシアの嫉妬に狂った銃口がじわじわとペパたちを追い詰めていく。クライマックス、ペパが苛立ちのあまり作った「睡眠薬を大量に仕込んだ特製ガスパチョ」を巡り、部屋に踏み込んできた刑事たちをも巻き込んだ、だまし合いの心理戦が勃発。誰もが神経衰弱ぎりぎりの極限状態のなかで、予測不能な大騒動へと発展していく。
身勝手な男の幻影を追い続けてボロボロになるか、それとも未練をきっぱりと焼き捨てて、自立した新しい人生を歩むか。男たちに振り回されてきた女たちが、大混乱の夜の果てに、己のプライドをかけて下すあまりにも痛快な選択。情熱的なフラメンコのような熱量と、アルモドバル監督特有のブラックユーモアで、女性たちの逞しさと美しさを鮮烈にあぶり出した、映画史に輝く傑作ノンストップ・サスペンスコメディだ。

あらすじ

声優として働くペパ(カルメン・マウラ)は、長年の恋人であり仕事仲間でもあるイバン(フェルナンド・ギリェン)から、留守番電話一本で突然の別れを告げられ、激しい焦燥と精神的なパニックに陥る。彼を必死に探し回るペパだったが、彼女のアパートには、イバンの狂気的な元妻ルシア(フリエタ・セラーノ)からの執拗な連絡や、国際テロリストと付き合ってしまい警察に追われる身となった親友のカンデラ(マリア・バランコ)が泣きついてくるなど、次々と厄介事が舞い込んでくる。

キャスト

今となってはわかりにくいが、これは電話というコミュニケーション手段をからかった映画である。

誰もが一度は乗ってみたくなるであろうマンボ・タクシーの運転手こそがペドロ・アルモドバルその人なのだそうだ。

アタメ」もペソ高層階の話で、やたら広い屋上テラスが出てきたが、そこからの飛び下り騒ぎ、睡眠薬入りガスパチョ騒ぎ、カーチェイス(!)つきの空港銃撃騒ぎなど、愛の終わりをめぐって女たちが起こす抱腹絶倒のスラプスティック。目を離せない脚本のうまさ、そしてキャスティングの妙である。

[スポンサーリンク]

『神経衰弱ぎりぎりの女たち』を観るには?

『神経衰弱ぎりぎりの女たち』作品情報

監督 – ペドロ・アルモドバル
脚本 – ペドロ・アルモドバル
製作 – ペドロ・アルモドバル
製作総指揮 – アグスティン・アルモドバル
音楽 – ベルナルド・ボネッツィ
撮影 – ホセ・ルイス・アルカイネ
編集 – ホセ・サルセド
製作会社 – エル・スペース・デセオ、ラウレンフィルム
配給 – 日本:ユーロスペース
公開 – スペイン:1988年3月25日、日本:1989年10月7日
上映時間 – 90分

コメント

タイトルとURLをコピーしました