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広重ぶるう

優香(広重ぶるう) ドラマ
優香(広重ぶるう)
広重ぶるうは、2023年4月12日、第42回新田次郎文学賞受賞)を原作として、2024年3月23日にNHKにてドラマ化。
まだ観ていない方は、Amazon Prime Videoで今すぐ視聴できます。

優香の良妻ぶりがたまらん(広重ぶるうの感想)

絵画の歴史は、アズライトブルーや幻のエジプシャンブルー、ラピスラズリブルー(ウルトラマリン)、そして1704年のプルシアンブルー(これがベルリン藍=ベロ藍)の誕生へと至る、“青”の発見の歴史であるらしい。

ベロ藍が日本に輸入された現場には平賀源内がいたが、実は色キチガイである若冲は、それより先に使っていた。
北斎や広重がふんだんに使ったベロ藍は、これが大衆的なものになってからのものらしい。

眩〜北斎の娘〜」と同様、北斎を演じるのは長塚京三
ただし娘のお栄は宮﨑あおいではなく中島ひろ子になっていた。
そりゃ、あんな美人が急に出てきたら広重の話にはならんわなー。

優香の良妻ぶりはたまらんな。

広重ぶるう 見どころ

浮世絵師・歌川広重の知られざる苦悩と、彼を支えた妻・加代との夫婦愛を描いたドラマ。歌川広重の半生を通じて、創作における情熱と葛藤、そしてそれを支える人々の温かい絆を描く。

  • 阿部サダヲさん演じる歌川広重の人間像
    阿部サダヲが、家業の火消しと絵師の狭間で葛藤し、なかなか自分の「描きたいもの」が見つからずに苦悩する広重を繊細に演じる。晩年、安政の大地震で失われた江戸の風景にこそ、自分が描きたいものを見つけるまでの心の動きが丁寧に描かれており、天才絵師としての広重だけでなく、一人の人間としての広重を演じる。
  • 優香さん演じる妻・加代の存在感
    広重の妻・加代を優香が演じ、絵が売れず、もがき苦しむ夫を献身的に支える。自身の着物やかんざしを質に入れて広重を励まし、その才能を誰よりも信じ続ける「内助の功」はもう一人の主役でもある。二人の夫婦愛が物語の軸となっている。
  • 「ベロ藍」との出会いと「青」へのこだわり
    舶来絵具「ベロ藍」の鮮やかな青に衝撃を受け、「この青が生きるのは空!」と叫ぶ広重。その「青」にこだわり、美しい風景画を描き出していく過程が、浮世絵の制作工程と共に視覚的に魅力的に描かれる。版画を摺るシーンなども浮世絵ファンには見どころ。
  • 浮世絵師たちの群像劇と豪華キャスト
    葛飾北斎(長塚京三)、歌川国貞(吹越満)といった同時代の名だたる絵師たちも登場。広重との関係性や、それぞれの画に対する哲学が描かれる。長塚京三さん演じる画狂・北斎の存在感は抜群で、広重との対比が興味深い。版元の竹内孫八を高嶋政伸さんが演じ、広重の才能を見抜く食えないが情の深い人物像を熱演。
  • 江戸の風景と時代考証
    江戸時代後期が舞台であり、当時の町並みや人々の暮らしを丁寧に再現。京都や滋賀で撮影され、時代劇ならではの趣深い映像美も楽しめる。
  • NHKの「絵師シリーズ」としての魅力
    NHKはこれまでも様々な絵師を題材にしたドラマを制作しており、本作もその流れを汲む。

広重ぶるう あらすじ

広重は、家業の火消しを務める下級武士でありながら、浮世絵の世界で売れず、苦悩していた。派手な美人画や役者絵が人気の中、広重の地味な画風はなかなか受け入れられなかった。しかし、妻の加代は、広重を励まし、身を削って支えてくれる。
ある日、版元から渡されたうちわに描かれたベロ藍という舶来絵具の美しさに触発され、広重は、「この青が生きるのは空!」と叫び、ベロ藍を使い始めた。ベロ藍を武器に、「東都名所」を制作するが、売れ行きは芳しくなかった。しかし、妻の加代のつながりで、「東海道五十三次」を出版する版元と出会うことができ、運命が動き出す。

広重ぶるうを見るには?

広重ぶるうのキャスト

歌川広重 – 阿部サダヲ
加代 – 優香
歌川国貞 – 吹越満
葛飾北斎 – 長塚京三
竹内孫八 – 高嶋政伸
安藤十右衛門 – 笹野高史
安藤仲次郎 – 若林時英
しづ – 黒沢あすか
昌吉 – 川原瑛都、(1839年 – 二宮慶多
岡島武左衛門 – 勝村政信
岩戸屋喜三郎 – 渡辺いっけい
お栄 – 中島ひろ子
寛治 – 前野朋哉
川口屋 – 小松和重
山田屋 – みのすけ
竹内孫八の兄 – 野添義弘
お安 – 山本裕子

広重ぶるうの人物相関図

広重ぶるうのスタッフ

脚本 – 吉澤智子
演出 – 井上昌典
音楽 – 遠藤浩二
語り – 檀ふみ
浮世絵考証 – 浅野秀剛、日野原健司
浮世絵指導 – 向井大祐
筆遣い指導 – 松原亜実
時代考証 – 山村竜也
アクション指導 – 東山龍平
資料提供 – 公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団、ブルックリン美術館、東京都立図書館
制作統括 – 佐野元彦松田裕佑遠藤理史
製作協力 – 松竹撮影所

広重ぶるうの原作(kindle版)

広重ブルー[歌川広重 東海道五拾三次 保永堂版]: 東海道53宿+日本橋・京都(全55図版をデジタル修復したもの)


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