ドラマ1970年代のドラマ

新・細うで繁盛記(2006・2007)

荻野目慶子(新・細うで繁盛記) ドラマ
荻野目慶子(新・細うで繁盛記)
新・細うで繁盛記は、2006年1月20日に第1作、2007年2月23日に第2作が金曜プレステージ枠で放送されたスペシャルドラマである。

細うで繁盛記について

花登筺が静岡新聞夕刊に連載した『銭の花』を原作に1970年1月8日~1971年4月1日の毎週木曜21時30分~22時26分までよみうりテレビで製作され、日本テレビ系列で放送された。関東では銭という言葉に抵抗感があるという理由で、細うで繁盛記というタイトルに変更されたという。近畿地区では最高視聴率38.0%を記録。
オープニングの新珠三千代のナレーションは「銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする」。牛乳瓶の底のような近眼鏡をかけた正子役の冨士眞奈美が静岡弁をまくしたて、視聴者に強烈な印象を与えた。「どてらい男」の坂田軍曹役の藤岡重慶と並び 、「憎まれ役が人気者になる」パターンを作り上げた。
1972年1月6日-1973年3月29日に第2シリーズが作られ、「新・細うで繁盛記」は1973年8月23日-1974年2月14日に放送。その後、放送局をフジテレビ系列に移し、1994年・1995年・2006年に金曜エンタテイメント枠でもリメイク版が放送されている。

細うで繁盛記(2006・2007)のあらすじ

大阪の料亭南地楼の孫娘・加代は、戦後、伊豆熱川の旅館山水館に嫁ぐが、夫・正吾は戦傷で身体に障害を抱えていた。加代は旅館を大きくする夢を持ち、復員した元恋人・清二や番頭・善三らと共に奮闘。伝統を重んじる義父や正吾と対立しながらも、新しいアイデアで客を増やし、山水館を熱川有数の旅館に成長させる。正吾に操を捧げ、清二とは結ばれず、義妹・春江を清二と結婚させる。続編では、策略で経営権を失った加代は土肥で海花亭を開き、源泉発見で温泉地を復活させる。一方、山水館は春江と清二が経営権を取り戻すが、春江は死去。加代は稲取に松船閣を建て、山水館もさらに発展させる。

新・細うで繁盛記(2006・2007)の感想

38歳で東京の旅行会社で働く沢口靖子の話から始まって、これがどうすれば「細うで繁盛記」になるのかと思ったのだが、潰れかけた「土肥の山水館」の女将に抜擢され、元の女将の荻野目慶子が正子として沢口をいじめ抜く(というほどでもないのだが)、という展開になるのだった。
荻野目が誰だかしばらくわからず、夏帆かと思ってしまった。

古そうに見えるが放送は2006年、たった10年ちょっと前のドラマである。70年版のものをアレンジしたテーマを使っているのがご愛嬌か。

そして今知ったのだが、新珠三千代高島忠夫冨士眞奈美の「細うで繁盛記」にも「新」が付く続編があるらしい。
「大阪を舞台に、若い未亡人が複雑な婚家の人間関係のなかに身を置きながら、夫の残した借財を持ちまえの根性とアイデア商法によって完済するドラマ」だそうだ。
見たい…

新・細うで繁盛記(2006・2007)のキャスト

関口 加代 – 沢口靖子
原田 正子 – 荻野目慶子
原田 正五 – 勝村政信
原田 春江 – 田畑亜弥
大原 富士子 – 星由里子
伊吹 清二 – 松村雄基(第1作)→杉本哲太(第2作)
中西 数馬 – 鈴木ゆうじ
善造 – 大村崑
お多福 – 青木和代(第1作)→正司花江(第2作)
関口 ゆう – 新珠三千代(写真出演)
和泉ちぬ田京恵姫小松まろ村上玲子少路勇介
■第1作ゲスト
野田 勝子 – 塩沢とき
今田課長 – 松澤仁晶
清水宏坂本小吉山崎大輔久保晶尾崎右宗古村隼人
■第2作ゲスト
福西 宗一郎 – 綿引勝彦
菊地 恵子 – 仁藤優子
岩田 – 曽雌達人
倉田 久美 – あめくみちこ
倉田 良樹 – 田中隆三
目黒修一 – 市川勇
松江正 – 野口雅弘
増田未亜石井愃一西田聖志郎古村隼人

新・細うで繁盛記(2006・2007)のスタッフ

原作 – 花登筺『銭の花』より
監修 – 楠美昌
脚本 – さとうしょう
監督 – 赤羽博
テーマ音楽 – 小川寛興
題字 – 松村雄基
選曲・効果 – 石井和之
ロケ協力 – 伊豆市観光協会土肥支部、佐原市、駿河湾フェリー
ボディスタント – FCプラン
技術協力 – 東通、ブル
美術協力 – 東宝映像美術、アックス
照明協力 – ラ・ルーチェ
装飾 – 京映アーツ
プロデュース – 阿部謙三、佐藤善宏
製作 – フジテレビ・東宝

細うで繁盛記の原作(花登筐)

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