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ブラインド(2011年)

キム・ハヌル「ブラインド」(2011年) 映画
キム・ハヌル「ブラインド」(2011年)
ブラインドは、2011年8月10日から公開された韓国映画。原題は「블라인드」。監督はアン・サンフン、主演はキム・ハヌル。2015年に中国、2019年に日本でそれぞれリメイクされた。
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ブラインド(2011年)の感想

しまった、これは吉岡里帆の「見えない目撃者」のリメイク元だった。
しかし、リメイクの方が良かったかも。

盲導犬を容赦なく殉死させているのは韓国ならではか。ヒロインのキム・ハヌル藤原紀香に似ている)に魅力が欠けているのも一因。

吉岡版では犯人にひとひねりがあったが、こちらは中盤から顔が映っていて、昨日見た「最後まで行く」と同様、どこまでもしぶといヤン・ヨンジョ

ブラインド 見どころ

この映画は、目の見えない主人公が、視覚以外の五感を駆使して事件の真相に迫るという斬新な設定の映画。緊迫感のある展開と、犯人とのスリリングな攻防が見どころ。キム・ハヌルが演じるスアの、視覚を失ったことで研ぎ澄まされた感覚描写、極限状態での行動が秀逸。
日本(吉岡里帆主演「見えない目撃者」)や中国でもリメイクされているが、「犬が可哀想」「展開が不自然」という意見も。

  1. 視覚を失った主人公の「見えない」捜査
    主人公のスアは視覚を失っているため、聴覚、嗅覚、触覚、そして第六感ともいうべき直感を研ぎ澄ませて事件の真相に迫る。わずかな物音、足音、息遣いなど、彼女が感じ取る音が映像とリンクして、観客もスアの感覚を追体験。匂いから犯人の特徴や場所を特定するシーンなど、視覚に頼らない斬新さも。物に触れることで形状や素材を認識し、状況を把握する描写も印象的。
  2. 息をのむサスペンスと緊迫感
    真相に近づくにつれて犯人からの追跡が激しくなり、常に命の危険に晒される。見えない主人公が犯人から逃げるシーン、直接対決するシーンは手に汗握る緊張感。
  3. キム・ハヌルの熱演
    キム・ハヌルは視覚を失った女性という難しい役どころを演じた。表情、声のトーン、視覚に頼らない動作が苦悩や葛藤、強い意志を伝える。
  4. 対照的な証言が織りなす謎解き
    スアの証言と目撃者であるギソプの証言が食い違い、事件の全体像はなかなか見えてこない。どちらが正しいのか、何が真実なのかという謎解きの要素も。
  5. 盲導犬(スルギ)の存在
    スアの忠実な相棒である盲導犬スルギも重要な役割を果たす。スアの「目」となり、彼女を守ろうとする姿は感動的。スルギが危険に晒されるシーンは、観客の感情を揺さぶるポイント。

ブラインド(2011年)のあらすじ

視覚障害者のスアは乗車していたタクシーが何かにぶつかったと感じるが、ひき逃げ犯となることを怖れたタクシー運転手は、犬にぶつかったと弁解。犬ではないと直感したスアは運転手に執拗に尋問するが、運転手はその場にスアを下ろすとそのまま走り去ってしまった。スアはすぐに警察に通報したが、警察官たちは本当にその場で事故が起きたのか疑う。
その後の捜査で、世間を震撼させている女子大生失踪事件とそのひき逃げ事件が関係していることが判明。警察も本腰を入れて捜査に乗り出す。スアの感覚をもとに捜査が進む中、事件を目撃した青年・ギソプが現れるが、その証言はスアの証言と食い違い、捜査は混迷を極めていく……

ブラインド(2011年)を観るには?

ブラインド(2011年)のキャスト

スア:キム・ハヌル
ギソプ:ユ・スンホ
チョ刑事:チョ・ヒボン

ブラインド(2011年)のスタッフ

監督:アン・サンフン
製作:ユン・チャンオプ
脚本:チェ・ミンスク
撮影:ソン・ウォンホ
照明:シン・サンヨル
録音:キム・チャンフン
美術:キム・ソンギュ
音楽:ソン・ジュンソク
編集:シン・ミンギョン
配給:ブラウニー
公開:韓国 2011年8月10日 日本 2014年7月5日
上映時間:111分

『ブラインド』は、単なるサスペンス映画以上の、深く心に残る映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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