幕末高校生は、『ボクたちのドラマシリーズ』の一作として、1994年1月15日~2月12日にフジテレビ系列でドラマされ、それに着想を得て映画化され、2014年7月26日に全国公開された。製作の石原隆・手塚治はドラマでは企画、プロデュースとして参加していた。
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映画 幕末高校生の感想
石原さとみ(幕末高校生)
94年のテレビドラマ版ではなく2014年の映画のほう。ドラマ版のヒロイン細川ふみえが石原さとみ、小林恵の女子高生が当時18歳の川口春奈になっている。
ストーリーは眉村卓の「名残の雪」が原作で、佐久間象山が現代人を匿うという渋い設定。これが江戸無血開城前夜の勝海舟と柄本明演じる架空の陸軍副総裁の争いに巻き込まれる趣向。
三度にわたって蕎麦(なぜか短い)を食べるシーンがあるのは、ドラマ版で佐久間象山を演じた石橋蓮司を強調するためか。クライマックスでは画面いっぱいにCGの(?)桜や火の粉が舞うのだが、なんとかならなかったのだろうか。
幕末高校生 見どころ
未来から幕末へタイムスリップした高校教師・未香子(石原さとみ)とその生徒たちが、勝海舟ら歴史的人物と出会いながら、歴史を“変えようとする”中で葛藤を経験していくコメディタッチの時代劇SF。
- 新世代向け“ライト歴史エンタメ”としての挑戦
本作は、「時代劇離れ」する若年層を取り込むべく、幕末という硬派な歴史設定に、“スマホ”アプリでのタイムスリップや高校教師と生徒という現代キャラを導入。その意図は「未来の視点で幕末を再配置し、史実を分かりやすく楽しめるエンタメとして再定義」された点にある。 - 歴史上の偉人を“等身大に描く”人間ドラマ
勝海舟(玉木宏)や西郷隆盛(佐藤浩市)といった巨人たちが、「方法を模索する政治家」「和平のために揺れる一兵士」など、史実の“分厚さ”を背景にしながらも、迷いや葛藤を抱えた人間としてリアルに描かれる**点が本作の深みを支える。 - 教師と生徒という軸で描く“時代を超えた絆”
未来から来た高校教師と3人の生徒たちが、幕末の価値観に戸惑いながらも、共に戦略を練り、成長していく構成。同世代の感性で歴史上の決断に向き合う“時間的・文化的ギャップ”にこそ、青春群像劇としての魅力がある。 - コメディとシリアスの“テンポの使い分け”
監督は李闘士男。現代人の軽妙な反応と、幕末の緊迫した場面との対比で、ユーモアと緊張感を交互に織り交ぜる。教科書にない“砂川海舟の小話”が、死と隣り合わせの政治劇の余白に効いてくる構成。 - 歴史教育のきっかけになりそうな“間口の広さ”
玉木宏は「これを若い頃に観ていたら、もっと歴史に興味が湧いたかも」とコメント。歴史ファンのみならず、「タイムスリップ物が好き」「史実に親しみたい」層にも受けやすい敷居の低さが本作の魅力。
映画 幕末高校生のあらすじ
1868年の幕末時代(慶応4年・明治元年)。新政府軍と幕府軍との戦いを避けたい勝海舟は、未来からタイムスリップして来た高校教師と出会って、歴史が変わるかもしれないことを知る。
映画 幕末高校生を観るには?
映画 幕末高校生のキャスト
勝海舟 – 玉木宏
川辺未香子 – 石原さとみ
高瀬雅也 – 柄本時生
森野恵理 – 川口春奈
沼田慎太郎 – 千葉雄大
千代 – 谷村美月
民子 – 吉田羊
宮川八郎 – 渡辺邦斗
柳田龍三 – 柄本明
山下利蔵 – 隆大介
新門辰五郎 – 山崎銀之丞
木下長行 – 中村育二
徳川慶喜 – 篠井英介
神田尚志 – 井上肇
薩摩屋 – 嶋田久作
大崎則篤 – 伊武雅刀
長英 – 石橋蓮司
西郷隆盛 – 佐藤浩市
川辺未香子 – 石原さとみ
高瀬雅也 – 柄本時生
森野恵理 – 川口春奈
沼田慎太郎 – 千葉雄大
千代 – 谷村美月
民子 – 吉田羊
宮川八郎 – 渡辺邦斗
柳田龍三 – 柄本明
山下利蔵 – 隆大介
新門辰五郎 – 山崎銀之丞
木下長行 – 中村育二
徳川慶喜 – 篠井英介
神田尚志 – 井上肇
薩摩屋 – 嶋田久作
大崎則篤 – 伊武雅刀
長英 – 石橋蓮司
西郷隆盛 – 佐藤浩市
映画 幕末高校生のスタッフ
監督 – 李闘士男
脚本 – 橋部敦子
原案 – 眉村卓「名残の雪」
製作 – 石原隆、手塚治
音楽 – 服部隆之
主題歌 – ナノ「INFINITY≠ZERO」
撮影 – 藤石修
編集 – 宮島竜治
公開 – 日本 2014年7月26日
上映時間 – 108分
脚本 – 橋部敦子
原案 – 眉村卓「名残の雪」
製作 – 石原隆、手塚治
音楽 – 服部隆之
主題歌 – ナノ「INFINITY≠ZERO」
撮影 – 藤石修
編集 – 宮島竜治
公開 – 日本 2014年7月26日
上映時間 – 108分
幕末高校生の原作(眉村卓)
いつもと違う、どこかがいつもと違う。そうだ交通信号に色がないではないか!
テレビディレクターの北岡が変調に気づいたのは太陽がギラギラと照りつける夏も盛りのころだった。
それから──時々人が見えなくなると訴える評論家。
無意識のままオートバイをひっかけて走り去ってしまう車の運転手──。
この怪奇な現象は今、日本全国に広がりつつあるようだ。
北岡はテレビの特番でこの現象の正体を確かめる事になった。
が、この番組が開始されたとたんに起きた恐るべきシーン……。
鬼才、眉村卓が描く、幻想怪奇の世界! 表題作他「名残の雪」等4篇収録。