片山友希がこじらせた女子から「年上の女」に(トーキョーカモフラージュアワーの感想)
的外れの感想かもしれないが、原作を何話か読んで、乱暴に言えば令和版の柴門ふみのような気がした。つまりシャラクサイ。
ドラマ版(「三津井商事」社員で山形県から東京に転勤になった色白イケメン男子・松倉海斗と、バーで出会った二つ年上の片山友希のワンナイトから始まる人間模様、という感じのストーリー)とは異なり、原作は単行本11巻もあるオムニバスで、どうやら一貫した話ではなさそうなのだが、雰囲気だけ借りてヒコロヒーが脚本を書き下ろしたということなのか(芸能ニュースを見てもよくわからない)。違和感はない。
片山は今までのこじらせた感じから「年上の女」に化けていて、なかなかである(何が?)。
トーキョーカモフラージュアワー あらすじ
山形県出身で、これまで一度も東京で暮らしたことがないウブな色白イケメン男子・宇都宮宏人(松倉海斗)。会社の辞令で突然、上京するハメになり、「東京に出れば、何かが変わる」と新生活を開始。BARで出会った都会感あふれる年上女子とまさかのワンナイトを経験する。
トーキョーカモフラージュアワー 見どころ
- 「カモフラージュ(偽装)」をテーマにした人間関係の描写
- 主人公・宏人の不器用さと成長
- 曽根ちゃんの自由奔放なキャラクターぶり
- リアルな恋愛模様の描写
- 脚本家ヒコロヒーの独特なセリフ回し
登場人物たちは、恋愛や仕事、日常生活の中で本音を隠し、見栄や嘘で自分を装っており、この「カモフラージュ」が、人間関係の複雑さや本音と建前のギャップを考えさせるドラマのキーワードである。
山形から上京した宏人は、都会の生活や恋愛に戸惑いながらも、徐々に自分の本音と向き合っていくという成長過程が共感を呼ぶ。
自分の感情に正直で、他人に流されない強さを持つ曽根ちゃんの行動や言動が、物語に刺激を与える。
恋愛の甘さだけでなく、すれ違いや未練、嘘など、現実的な恋愛の側面が描かれる。
ユーモアと毒舌が絶妙に融合しており、登場人物たちの会話が生き生きと描かれている。日常の些細なやり取りや心の葛藤を巧みに表現。
ドラマ トーキョーカモフラージュアワーを観るには?
トーキョーカモフラージュアワー キャスト
宇都宮宏人(三津井商事社員) – 松倉海斗
曽根ちゃん(WEBデザイン会社「Design Bella」社員) – 片山友希
■三津井商事
馬場くん(宏人の後輩) – 大倉空人
野田先輩(宏人の先輩) – 新山(さや香)
大崎課長(宏人の上司) – 船ヶ山哲
■Design Bella
目黒ちゃん(曽根ちゃんの同僚) – 樋口日奈
松田ちゃん(曽根ちゃんの後輩) – 優希美青
みつきパイセン(曽根ちゃんの上司) – 星野奈緒
■その他
亮くん(バーテンダー) – 松本怜生
トーキョーカモフラージュアワー スタッフ
脚本 – ヒコロヒー、富安美尋
監督 – 吉川鮎太、八十島美也子、室井岳人
主題歌 – Travis Japan「Tokyo Crazy Night」(Capitol Records / ユニバーサル ミュージック ジャパン)
プロデューサー – 南雄大(朝日放送テレビ)、櫻田惇平(ホリプロ)
制作プロダクション – ホリプロ
製作著作 – 朝日放送テレビ
トーキョーカモフラージュアワーの原作
東京在住男女の本音と理性のはざまで揺れる色とりどりの人間模様…こじらせ男女が織りなすオムニバスコメディ!「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」で話題の松本千秋が描く大人達のショートオムニバスコミック!
【ネタバレ】トーキョーカモフラージュアワーの結末は?
「結ばれないけど、互いに前へ進む」というラスト。曽根ちゃんの“嘘”も含めて、タイトルどおり“カモフラージュ”が貫かれた。
曽根ちゃんは宏人に告白される直前まで歩み寄るが、直後に「結婚するの、私…」と言い残す。
それは宏人を縛らないための“優しい嘘(カモフラージュ)”だった。
その夜、2人は握手して別れ、宏人は前を向いて歩き出す。
1年後、東京で偶然再会。
曽根ちゃんは男性と一緒だが、宏人に向けて口元に「シー」の仕草。そして薬指に指輪はない。
2人は言葉を交わさず、それぞれの道へ。
恋は未練を残したままの“オープンエンド”。