映画1990年代の映画1997年の映画

ゲーム

4.0
デボラ・カーラ・アンガー(ゲーム) 映画
デボラ・カーラ・アンガー(ゲーム)
1997年公開のアメリカ映画。原題は「The Game」。主演 マイケル・ダグラス、ショーン・ペン。監督はデヴィッド・フィンチャー。

ゲームの感想

デヴィッド・フィンチャーが「セブン」と「ファイトクラブ」の合間に撮った、何よりも脚本の映画である。

それにしてもオチがやたらと評判悪いのはなぜだろう(米公開時も総スカンだったらしい)。
投身自殺への畏れなどといった精神分析的な設定がとってつけたかのようなのはしかたない。

そしてショーン・ペンが払った(そしてマイケル・ダグラスが「半分もってやるよ」と約束した)総費用は、もちろん、6億ドルに決まっているのである。

ゲーム 見どころ

「あなたが信じている現実は、本当に“現実”ですか?」という問いを突きつける、デヴィッド・フィンチャーらしい、疑心暗鬼系サスペンスの決定版。
名言:「ゲームの目的を“見つけること”が、ゲームの目的なんだ。」(“Discovering the object of the game is the object of the game.”)

  1. すべてが伏線で、すべてが罠
    フィンチャー監督ならではの「張り巡らされたミスリードと巧妙な伏線」。
    物語のどこに本当の“仕掛け”があるのか分からず、最後まで観客を翻弄します。
  2. 極限の心理描写
    全てを手に入れていた男が、徐々に「何も信じられなくなる」恐怖と絶望に飲まれていく姿がリアル。
    マイケル・ダグラスの追い詰められる演技が圧巻。
  3. 予測不能の結末
    「まさかのラスト」に衝撃を受けた観客が多く、エンディングは必見。
    ラストを見てからもう一度最初から見たくなる“二度楽しめる構造”。

ゲーム あらすじ

サンフランシスコの大富豪・ニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)はは孤独で冷淡な銀行家だが、48歳の誕生日に弟コンラッド(ショーン・ペン)から「CRS(Consumer Recreation Services)」という謎の会社による“ゲーム”への参加を勧められる。
最初はただの娯楽だと思っていたゲームは、徐々に彼の人生そのものを侵食していく。仕事も信用も家も全てが崩壊し、命の危険さえ感じ始めたニコラスは、次第に「これはゲームなのか?現実なのか?」という極限の混乱に陥っていく──。

ゲームを観るには?

ゲームのキャスト

ニコラス・ヴァン・オートン(大企業の社長) – マイケル・ダグラス
コンラッド・ヴァン・オートン(ニコラスの弟) – ショーン・ペン
クリスティーン(ウェイトレス) – デボラ・カーラ・アンガー
ジム・ファインゴールド(「CRSクラブ」の部長) – ジェームズ・レブホーン
サミュエル・サザーランド(顧問弁護士) – ピーター・ドゥナット
エリザベス(ニコラスの元妻) – アンナ・カタリーナ
イルサ(ニコラスの家の家政婦) – キャロル・ベイカー
アンソン・ベア(ニコラスの経営する会社の系列会社の社長) – アーミン・ミューラー=スタール
マリア(ニコラスの秘書) – エリザベス・デネヒー
ニコラスの父(故人) – チャールズ・マーティネー
ニコラスの母(故人) – フロランティーヌ・モカヌ

ゲームのスタッフ

監督 – デヴィッド・フィンチャー
脚本 – ジョン・ブランカトーマイケル・フェリス
製作 – スティーヴ・ゴリン、セアン・チャフィン
製作総指揮 – ジョナサン・モストウ
音楽 – ハワード・ショア
撮影 – ハリス・サヴィデス
編集 – ジェームズ・ヘイグッド
配給 – アメリカ ポリグラム・フィルムド・エンターテイメント、日本 ギャガ・コミュニケーションズ/ヒューマックス・ピクチャーズ
公開 – アメリカ 1997年12月12日、日本 1998年2月7日
上映時間 – 128分
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