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ゆりあ先生の赤い糸の感想
「BE LOVE」で連載していた原作も少し読んだが、眉間の皺が深い眉濃のゆりあ先生は菅野美穂にそっくりである。設定は50歳だが、菅野は46歳。とうに閉経しているヒロインになりきって切る啖呵の恰好よさはさすがだ。
しかし事態はかなり深刻で、これは原作者の実体験から来ているのだろう(34歳の宮澤エマが演じる義妹は48歳、48歳の吉瀬美智子が演じる実姉は53歳。三田佳子が演じる義母だけが82歳とほぼ同じで、「戦力外男子」に囲まれて小池栄子が奮闘する「コタツがない家」よりずっと救いがない)。
なぜ「先生」なのか、そして父親の言葉の「呪い」は解けるのか、というヒロインを追いつめるドラマなのだが、疑似家族物として最後まで楽しめた。菅野美穂は当たり役だった。
ゆりあ先生の赤い糸 見どころ
夫の突然の昏倒から始まる、常識破りの愛と家族の形を描いた、ユニークで心温まるヒューマンドラマ。
- 常識を覆す「愛の形」と「家族の多様性」
最大の魅力は、従来の家族のあり方や、夫婦関係の概念を大きく超えた「愛の形」と「家族の多様性」。
主人公の伊沢ゆりあ(菅野美穂)は、地味で夫に尽くす専業主婦と思いきや、実は心に大きな秘密を抱える「地味で地味な主婦」。そんな彼女の夫・伊沢吾良(田中哲司)が突然倒れ、意識不明の重体に。病院に駆けつけると、そこにはなんと夫の「彼氏」(鈴鹿央士)と、夫と彼氏との間に生まれた「娘」(田畑志穂)の存在が発覚。さらに、夫の「別の愛人」(松岡茉優)も現れ、ゆりあ先生は夫の愛人たちとその子供たちまで、自らの家で面倒を見ることに。
ゆりあ先生は、最初は戸惑いながらも、夫を愛する人たちとの奇妙な共同生活を受け入れ、それぞれの愛人たちや子供たちとの間に、血縁を超えた新たな絆を築いていく。この非凡な状況下で、憎しみや嫉妬を超え、人間として互いを認め合い、支え合っていく過程が感動的。 - 菅野美穂の絶妙な演技
菅野美穂が、夫の秘密に直面し、様々な感情が渦巻く中で、時にユーモラスに、時に力強く、温かく家族をまとめ上げていくゆりあ先生を熱演。表情一つ一つや独特の間合いが深みと面白さを与えている。 - 個性豊かな共演者たちとの化学反応
鈴鹿央士演じる夫の彼氏・箭内稟久の繊細さ、松岡茉優演じる吾良の愛人・泉川蘭(いずみかわ らん)、田中哲司さん演じる意識不明ながらも存在感を発揮する吾良など、実力派俳優陣が個性的な役柄を熱演。 - 4. 心温まるユーモアと深い人間ドラマ
シリアスなテーマを扱いつつも、全体的には温かいユーモアが散りばめられており、重くなりすぎずに楽しめる。それぞれの登場人物が抱える悩み、人間としての弱さ、強さが丁寧に描かれ、観る者に「家族とは何か」「愛とは何か」を深く考えさせられる。
ゆりあ先生の赤い糸 あらすじ
伊沢ゆりあ(菅野美穂)は、売れない小説家・伊沢吾良(田中哲司)の妻として平凡な幸せを過ごしていたが、吾良がホテルで倒れ、緊急搬送されたことで人生が激変する。病院で出会った美青年・箭内稟久(鈴鹿央士)が吾良の「彼氏」だと知り、ゆりあは衝撃を受ける。吾良は意識不明のまま、ゆりあは自宅介護を選ぶが、家族会議では意見が対立する。
ゆりあは、吾良の母・節子(三田佳子)、妹・志生里(宮澤エマ)、実姉・蘭(吉瀬美智子)との複雑な関係や、稟久の存在に翻弄されながら、これまでの「穏やかすぎた」人生が一変し、激動の日々を送ることになる。
ゆりあ先生の赤い糸を観るには?
ゆりあ先生の赤い糸 キャスト
伊沢ゆりあ – 菅野美穂(幼少期:小野井奈々)
箭内稟久 – 鈴鹿央士
伴優弥 – 木戸大聖
小山田みちる – 松岡茉優
小山田まに – 白山乃愛
小山田みのん – 田村海夏
伊沢吾良 – 田中哲司
■ゆりあの関係者
泉川蘭 – 吉瀬美智子(幼少期:愛実)
長田勝利 – 長田庄平(チョコレートプラネット)
長田ゆきえ – 安藤聖
吾良の関係者
伊沢志生里 – 宮澤エマ
伊沢節子 – 三田佳子
■その他
前田有香 – 志田未来
伴智弥 – 北川アーヴィン学
伴優里亜 – 佐藤大空
小山田源 – 前原滉
セバスチャン – セバスチャン
ゆりあ先生の赤い糸 スタッフ
脚本 – 橋部敦子
監督 – 金井紘、星野和成、竹園元
エグゼクティブプロデューサー – 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー – 峰島あゆみ(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、新井宏美(KADOKAWA)
木曜ドラマ
「ゆりあ先生の赤い糸」は、既存の価値観に縛られず、愛と家族の新しい形を模索する、心温まるヒューマンドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。