伊坂幸太郎の小説を原作として、今泉力哉監督、三浦春馬主演で映画化。2019年9月20日公開。オール仙台ロケで撮影。
原作は6編で構成され、それぞれが緻密な計算によってつながっている。モーツァルトの同名楽曲から採られたタイトルには「アイネ(ある)クライネ(小さな)ナハト(夜の)ムジーク(曲)」という意味がある。
アイネクライネナハトムジークの原作
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
アイネクライネナハトムジークの原作を読んだ人の感想
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映画 アイネクライネナハトムジーク
感想
未読だが原作は連作短編で、登場人物が交叉する物語を映画として表現している。伏線を過激に回収する伊坂幸太郎の小説は、ともすれば映画というメディアにマッチしすぎるきらいがあり、評価するのがなかなか難しい。たとえば登場人物たちをつなぐ、矢本悠馬が演じる癖のある男が魅力的なのだが、乱暴だが本質的なことを言うこうしたキャラクターも伊坂作品ではお馴染みなのだ。
「フィッシュストーリー」に続き、伊坂作品と相性の良い多部未華子がW主演という形だが、後半では恒松祐里も好印象。そして本作は、とても信じることができないが、三浦春馬の生前に公開された最後の出演作である。
キャスト
佐藤 – 三浦春馬
本間紗季 – 多部未華子
織田一真 – 矢本悠馬
織田由美 – 森絵梨佳
織田美緒 – 恒松祐里(6歳期 – 細淵夏菜)
久留米和人 – 萩原利久
ウィンストン小野 – 成田瑛基
亜美子 – 八木優希(6歳期 – 丸山陽詩)
斉藤 – こだまたいち
板橋香澄 – MEGUMI
久留米邦彦 – 柳憂怜
久留米マリ子 – 濱田マリ
青年 – 藤原季節
少年 – 中川翼
女子高生 – 祷キララ
課長 – 才勝
若手社員 – 大下ヒロト
セコンド – 伊達みきお(サンドウィッチマン)
セコンド – 富澤たけし(サンドウィッチマン)
美奈子 – 貫地谷しほり
藤間 – 原田泰造
澁谷果歩、星空もあ、窪田ちふみ、矢野武、若林健治、染谷恵二、岩崎心平、熊谷博之、松本龍、糸井文菜 ほか
スタッフ
監督:今泉力哉
脚本:鈴木謙一
音楽:斉藤和義
主題歌:斉藤和義「小さな夜」(スピードスターレコーズ)[6]
製作:依田巽、畠中達郎、見城徹、佐竹一美、一力雅彦、佐藤吉雄
エグゼクティブプロデューサー:小竹里美、千葉伸大
プロデューサー:宇田川寧、遠藤日登思、松下剛
ラインプロデューサー:田口雄介
撮影:月永雄太
照明:藤井勇
録音:山本タカアキ
美術:松本知恵
衣装:田中亜由美
ヘアメイク:寺沢ルミ
VFXスーパーバイザー:小坂一順
音響効果:勝亦さくら
スクリプター:大西暁子
ボクシング指導:松浦慎一郎
音楽コーディネート:杉田寿宏
編集:相良直一郎
キャスティング:日比恵子
助監督:中里洋一
制作担当:斉藤大和
協力:スピードスターレコーズ
撮影協力:仙台市、せんだい・宮城フィルムコミッション
配給:ギャガ
製作プロダクション:ダブ
製作:映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会(ギャガ、アミューズ、幻冬舎、ダブ、河北新報社、東日本放送)
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