扉の影に誰かいる

ジル・アイアランド(扉の影に誰かいる)
ジル・アイアランド(扉の影に誰かいる)

ジャック・ロベールの小説、およびそれを原作としたフランスのサスペンス、ラブロマンス、ミステリー映画。原題は「Quelqu’un derrière la porte」。1971年8月に日本公開。

扉の影に誰かいるのあらすじ

妻の不倫に悩む精神科医ローレンスは何とかして妻との愛を取り戻そうと考えていた。その矢先、ローレンスの勤務先である病院に記憶をなくした流れ者が運びこまれる。ローレンスは、男が過去や身の上一切を何も覚えていないことから一計を案じ、男を治療という名目で自宅へ連れて行く。ジュースに精神安定剤を混入させて男を眠らせたローレンスは、外出する妻を見送ると、男にローレンス自身のプロフィールを刷り込んでいく。ローレンスの目論見は、不倫相手を男の手で殺害させるという完全犯罪だった。やがてダミアン宛に電報を打たせ、自宅に出向くよう仕向けたローレンスの計画は完璧に遂行されるに見えたが……。

扉の影に誰かいるの感想

封切時に見たおぼえのある、懐かしい映画(当時10歳)。

チャールズ・ブロンソンを偽の記憶で操ろうとする精神科医がアンソニー・パーキンスで、妻の不倫相手をブロンソンに殺させようと細かく小細工を弄する。その妻はブロンソン夫人のジル・アイアランドで、つまりこれはブロンソン主体の映画だと宣言されている。

ブロンソンとしては本作で心理劇に挑んでおり、アクションはほぼなし。記憶喪失の精神分裂病患者で、最後まで茫然としているのだが、これで良かったのか。

対してパーキンスのノーマン・ベイツと同じ自律神経失調的な演技は、10年以上の時を経てますます磨きがかかっていた(壁の絵にぶつかりながら短い段差を上るシーンなどすばらしい)。

パーキンスの目論見はまんまと成功するのだが、結局、ジル・アイアランドに軽蔑されて自首を決意することにするので、盛り下がりぶりが甚だしい。なんのこっちゃ。というか、扉の影に誰がいるねん(原題は邦題通りである)。

監督はジョディ・フォスターの「白い家の少女」を撮った人。ほかはよくわからん。

扉の影に誰かいるのキャスト

記憶喪失の男:チャールズ・ブロンソン
ローレンス・ジェフリーズ:アンソニー・パーキンス
フランシス・ジェフリーズ:ジル・アイアランド
ポール・ダミアン:アンリ・ガルサン

扉の影に誰かいるのスタッフ

監督 ニコラ・ジェスネール
脚本 ニコラ・ジェスネール、ジャック・ロベールマルク・ベーム
音楽 ジョルジュ・カルヴァランツ
撮影 ピエール・ロム

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扉の影に誰かいるのレビュー

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