今井大輔の漫画(月刊コミック@バンチ2011年5月号~2013年5月号連載、続編がくらげバンチ2018年4月20日~2019年8月9日連載、読み切りが掲載)を原作として、WOWOWオリジナルドラマ ヒルと題し、2022年3月4日から毎週金曜23時00分-23時30分に、Season 1・2全12話が放送。 主演は赤楚衛二(Season 1)と坂口健太郎(Season 2)。
他人になりすまされ、殺人未遂罪で逃亡する羽目に遭う男性が、「ヒル」がこの世に産まれてしまった理由や、「ヒル」が社会から落ちぶれてしまった理由を肌で感じ取ることで人としての真実の愛情に気づき、心の機微を取り戻していく様を描く。
ヒルの原作
ヒルの原作を読んだ人の感想
ヒルの感想
原作は新潮社系の漫画で、ドラマはシーズン1が「ヒル・ツー」、シーズン2が「ヒル」と逆になっている。この計算は正しい。「同じ場所で気づかれずに二重に生活する影のような存在」という設定を効果的に導入しているからそう思うのだが、実際この設定はかなり魅力的なものであり、グローバルにリメイクされてもいいほどの価値があると思う(それとも何か元ネタがあるのかな?)。
さて「シグナル」「CODE」などと似た雰囲気だからなのか坂口健太郎が起用されている(順番は「CODE」が後)。中盤からの空中分解ぶりが凄まじくて笑うしかなかった「CODE」を見終えるまで、私はこの人の一見カシコそうな演技に好感すら抱いていたのだが、今では、やや頭の弱い武闘派を好んで(?)演じ続けている竹内涼真と何かの双璧(何の、だろうか?)をなしていると思っている。本作も相変わらずの演技であり、しかも終盤がまたグダグダになったので(これは坂口のせいではなく、脚本にスピード感がないからだ)、なおさらであった。
シーズン1のヒロインは吉川愛で、ロボットのような台詞を言うのがかなり良く、新たな魅力を発見した。しかし残念ながらシーズン2には出てこず、代わりに飯豊まりえが飯豊自身のニュアンスをただ漏れさせながら登場する(それはそれで良いと思うが)。シーズン2には佐久間由衣も出ているのだが、なんだか「仮面ライダー龍騎」の杉山彩乃(現藤沢あやの)みたいだった(私は今まで杉山のことを佐久間由衣だと思っていたのだが、調べてみて一回り以上歳が違うので驚いた)。
ヒルのキャスト
主人公
【Season 1】
四宮勇気 – 赤楚衛二
【Season 2】
カラ – 坂口健太郎
警察
鈴木千賀 – 小西真奈美
村尾直也 – 利重剛
佐藤淳也 – 田中幸太朗
ヒル
シーズン1
ゾーカ – 吉川愛
ヨビ – 栁俊太郎
ミロ – 松澤匠
チロル – 岩永洋昭
マジメ – 草野イニ
シーズン2
ハコ – 飯豊まりえ
ロボ – 佐久間由衣
チキン – 若林時英
ナナシ – 三浦誠己
ミシン – しゅはまはるみ
杉浦忠 – 芹澤興人
その他
ヤシマ – 板尾創路
テトリス – 板垣瑞生
安倍康 – 大西武志
ヒルのスタッフ
原作 – 今井大輔「ヒル」「ヒル・ツー」(BUNCH COMICS / 新潮社刊)
脚本 – 青島武、掛須夏美
音楽 – 横関公太
監督 – 鈴木浩介
チーフプロデューサー – 青木泰憲
プロデューサー – 廣瀬眞子、笠置高弘、濱弘大
製作 – WOWOW、トライストーン・ピクチャーズ
ヒルを観る
ヒルを観た人の感想
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