荒野のダッチワイフ

渡みき(荒野のダッチワイフ)
渡みき(荒野のダッチワイフ)

1967年の日本の映画。別題『恐怖人形』。

荒野のダッチワイフのあらすじ

拳銃使いの殺し屋ショウ(港雄一)は、ある日、不動産経営者のナカ(大久保鷹)に仕事を依頼される。ナカの恋人サエ(辰巳典子)が誘拐されたのだという。主犯格の男がナイフ使いの殺し屋コウ(山本昌平)だと知ったショウは、コウに殺された自らの恋人ミナ(渡みき)のため、彼への復讐を心に誓う。やがて再会したショウとコウは翌日の「三時」に決闘する約束をして別れるが、女が殺された因縁の「午後三時」と思い込んでいるショウを、コウは「午前三時」に急襲した。

荒野のダッチワイフの感想

めちゃくちゃである。都電が走り、60年代の新宿と渋谷が映り、ゲキガ的なカットがつらなる。いとも簡単に拳銃が撃たれたりするというだけではなく、錯綜した台詞やストーリー、極度のクローズアップといった<実験> がいかにもゲキガ的なのだ。
のちに「ルパン三世」の台本を書くようになる大和屋笠の作だが、モンキーパンチがつくりあげた無国籍性は、大和屋によって逆に新たなゲキガとして路線づけられたような気がする。
手塚治虫は漫画に映画的描写を導入したが、ここでは逆のことが起こっているのだ。
もっとも、それを映画的感動と言うこともないが……


荒野のダッチワイフのキャスト

港雄一
山本昌平
麿赤児
大久保鷹
渡みき
津崎公平
辰巳典子
山谷初男

荒野のダッチワイフのスタッフ

監督 – 大和屋竺
脚本 – 大和屋竺
製作 – 矢元照雄
音楽 – 山下洋輔クァルテット
撮影 – 甲斐一
編集 – 桜井昭五
製作会社 – 大和屋プロダクション
配給 – 国映
公開 – 1967年10月3日
上映時間 – 85分

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荒野のダッチワイフを観た人の感想

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