第2試合?の対戦相手は関東高校。
唐突だが、ここに松田という兄弟がいた。
飛雄馬が内角を突こうとした瞬間、土埃が目に入った松田兄、球を避けきれずにバットを持つ手に直撃してしまう。
両手が血みどろに…
松田弟が「人殺し! 俺の兄さんをどうしてくれるんだ!」と詰め寄ると、飛雄馬、たちまちコントロールを乱し、小宮に交代することに。
医務室に行ってみると、たいしたことはない、と手を隠す松田兄。
しかし医者は、指の骨がだいぶやられており、もう野球はできないだろうと言う(応急処置でそこまで言えるのか?)
悲しみにくれる松田兄弟だったが、飛雄馬の姿に気づき、
とんだところを見せたな まあ気にせんでくれ
と帰っていく。
罪悪感から逃れられない飛雄馬は、やめとけばいいものをわざわざ病院を見舞う。
星さんとおっしゃるんですね・・・と松田母。

こわい・・・(氷を割っているのだが)
松田兄は何やらうなされており、俺の一球がこの一家の幸せをメチャクチャにしてしまったんだ・・・と飛雄馬は落ち込む。
俺の手を返せ!という言葉が頭に響いて発狂寸前の飛雄馬、またサイケ描写が始まる――
もう野球を辞めよう・・・と決意したところに、なぜか一徹が現れ、
野球を辞めようなんて腰抜けとしゃべる口を俺はもっておらん
と言って帰ってしまう。(じゃあ何をしにきたのか)
崖の上に呼び出され、松田弟に突き落とされそうになる飛雄馬。
しかし「次郎、よせっ」と現れた兄さんに救われる。
「これ以上やるなら兄弟の縁を切る」
「松田さん、おれはもう野球をやめるんだ・・・」と飛雄馬が言うと、
なんだと!と怒り出す松田兄。
「それなら、さあ直せ、この手を元通りにしろ!」
もみあううち、飛雄馬も松田兄も崖っぷちのところに立っている。
飛雄馬、はっと気づき、
このひとは俺に命をかけているんだ、野球を捨てようとしていたこの俺が間違っていた!
あなたのことを考えているふりをして自分のことしか考えていなかった!
野球をやめるなどと二度と言わん、誓う!
(これはウソで、これからの人生で飛雄馬は野球を捨てるか捨てまいか、迷いどおしと言ってもいいだろう)

「もっと降れっ もっと強く降れっ そして洗い流してくれ!」
「俺はいま生まれ変わるんだ!
雨の後に輝く巨人の星をめざして おれは投げ続けるぜ!!」