2003年製作のアメリカ映画。原題は「Intolerable Cruelty」。コーエン兄弟によるコメディ映画。
ディボース・ショウのあらすじ
マイルズ・マッシーは、いかなる不利な状況に立たされても必ず逆転勝訴を獲得する、ロサンゼルスの離婚訴訟専門弁護士。ある日、妻マリリンから離婚訴訟を起こされた不動産王レックスロスから、浮気現場を撮られているにもかかわらず、1セントも払わずに済ませたいと依頼してくる。無理難題を受けて立ったマイルズは、まずはマリリンをディナーに誘い出し、そのスキに探偵を彼女の家に忍び込ませてまんまとの住所録の写しを入手。やがて、それを元にマリリンを敗訴に追い込むが……
ディボース・ショウの感想
コーエン兄弟の「ディボース・ショウ」は、テレビ画面で見るかぎりてんで冴えないのであった。
保険制度とはギャンブルの一種であるとマスターキートンが言っていたが、この映画のオハナシも同じような逆説を中心に展開する。それは、結婚は離婚のための準備であるとか、契約は破棄のための準備であるというものだ。かなり退屈である。
こういった逆説によってスクリューボールコメディを描き続けてきたのは、まさにハリウッドなのだが、ここでの退屈さは、にやりとさせられるような助演の顔ぶれ(ビリー・ボブ・ソーントン等)にもかかわらず、冒涜的であると思う。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ラックス・スーパーリッチ!)の衣装がすばらしいのが気休めで、シークエンスにあわせて効果がよく計算されている。
コスチュームデザインのメアリー・ゾフレス(コーエン映画の常連)によれば、あのウェディングドレスはヒロインが選ばないはずのものだとのこと。なるほど。そゆものか。
ディボース・ショウのキャスト
マイルス – ジョージ・クルーニー
マリリン – キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ドノヴァン・ドナリー – ジェフリー・ラッシュ
ガス・ペッチ – セドリック・ジ・エンターテイナー
レックス・レクスロス – エドワード・ハーマン
リグレー – ポール・アデルスタイン
フレディ・ベンダー – リチャード・ジェンキンス
殺し屋ジョー – アーウィン・キーズ
ハワード・D・ドイル – ビリー・ボブ・ソーントン
ディボース・ショウのスタッフ
監督 – ロバート・ラムゼイ、マシュー・ストーン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
製作 – イーサン・コーエン、ブライアン・グレイザー
製作総指揮 – ショーン・ダニエル、ジェイムス・ジャックス
音楽 – カーター・バーウェル
撮影 – ロジャー・ディーキンス
編集 – ロデリック・ジェインズ
製作会社 – イマジン・エンターテインメント
配給 – アメリカ ユニバーサル・ピクチャーズ、日本 UIP
公開 – アメリカ 2003年10月10日、日本 2004年4月10日
上映時間 – 100分
ディボース・ショウを観る
ディボース・ショウを観た人の感想
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「愛はお金よりも大切」マイルズもそう演説していたのに、そうじゃないんかーい!?
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ちょっと毒気のある恋愛映画を観たい時にはうってつけの作品で、主役2人も輝いている。
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案外、綺麗事じゃない所を上手くコメディで描いてるのかなと思います。
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