2017年1月~3月の毎週土曜0:52-1:23にテレビ東京系で放送。山田孝之の冠番組。
山田孝之のカンヌ映画祭のあらすじ
カンヌ国際映画祭に出品する映画作品の製作を目指す山田と、その友人で2015年に放送された『山田孝之の東京都北区赤羽』でも競演した映像作家・山下敦弘の取り組みの記録。山田は2016年夏、山下を呼び、カンヌ国際映画祭出品を目指した自主映画の製作を提案、映像プロダクションとして合同会社カンヌを設立し、山田がプロデュース、山下が監督、そして芦田愛菜が主演を担当する映画の製作を企画することになり、この映画のノウハウを学ぶために、日本映画大学に体験入学をした。
山田孝之のカンヌ映画祭の感想
「東京都北区赤羽」の続編ということで、この枠のおなじみのモキュメンタリーなのだから(その「おこだわり」、私にもくれよ!!」の衝撃も記憶に新しい)、山田孝之がグイグイと無茶ぶりする殺人鬼エド・ケンパーというのも、てっきり架空の人物だろうと思わせておいて(誰もが即座にググったことだろう)、それを演じる主演俳優として12歳の芦田愛菜がランドセルを背負って登場するのだから、ここで全員ひっくり返る、という「つかみは十分」な第一回。これは楽しめそうだ。
第3話(第2話は見逃した)。 首くくり栲象という人物も実在する。
全12話で10話を過ぎてもクランクインしないあたりから、これはやっぱり完成はしないのだと思いながら見てきたが、まさか本当に別な映画ができていたとは(カンヌ出品中だという)。
このドラマの主演は間違いなく芦田愛菜であって、その子どもと大人の中間であり続ける存在のしかたは、他の俳優ではなしえなかったものと思う。
助演俳優がすべて降版し、監督が装置を爆破して逃げた11話での「山田さんは何がしたいんですか?」という芦田の問いは、モキュメンタリーとして作り込まれた予想通りの結末として思わずしらけてしまったのだが、ラストシーンで山田のMacbookをやさしくのぞき込む芦田の透明さはやはりすばらしかった。
山田孝之のカンヌ映画祭のキャスト
メインキャスト
山田孝之(俳優)
山下敦弘(映画監督)
芦田愛菜(俳優)
映画「穢の森」演出部
渡辺直樹(チーフ助監督)
ヤング・ポール(セカンド助監督)
木村緩菜(サード助監督)
出演協力
ムロツヨシ(俳優、第1話)
佐藤忠男(映画評論家・日本映画大学学長、第2話)
天願大介(映画監督・脚本家・日本映画大学学部長/教授、第2話)
安岡卓治(映画プロデューサー・日本映画大学教授、第2話)
矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミングディレクター、第2話)
山崎裕(カメラマン、第3話,10-11話)
首くくり栲象(第3、8、11話)
有村昆(映画コメンテーター、第3話)
よしひろまさみち(ライター、第3話)
伊藤さとり(ライター)(第3話)
藤井ペイジ(芸人、第3話)
山内章弘(映画プロデューサー・映画プロデューサー。東宝株式会社映画企画部部長、第4話)
的場敬紀(ソニー・インタラクティブエンタテインメントマーケティングコミュニケーション部 チーフ、第4話)
稲垣歩駿(合同会社Temper Horse CEO、第4話、第8-11話)
荒木文夫(プロダクション・マネージャー、第5話)
小山内照太郎(ナント三大陸映画祭・日本映画担当、第5話)
ギヨーム・ブラック(映画監督、第6話)
ディミトリ・イアンニ(KINOTAYO現代日本映画祭チーフプログラマー・日本映画研究者、第6話)
オレリー・ゴデ(ロカルノ国際映画祭プログラマー、第6話)
ヨヴ・ムーア(カラリスト、第6話)
ヴァンサン・ワン(映画プロデューサー、第6話)
河瀨直美(映画監督、第6-7話)
村上淳(俳優、第8-9話)
長澤まさみ(俳優、第9-10話)
山田清孝(山田孝之の父、最終話)
山田孝之のカンヌ映画祭のスタッフ
監督 – 山下敦弘、松江哲明
ナレーター – 長澤まさみ
構成 – 竹村武司
チーフプロデューサー – 大和健太郎
プロデューサー – 藤野慎也、山本晃久
撮影 – 戸田義久
録音 – 山本タカアキ
音響効果 – 勝亦さくら、大塚智子
編集 – 今井大介
音楽 – スカート
オープニングテーマ曲:フジファブリック「カンヌの休日 feat. 山田孝之」[3]
エンディングテーマ曲: スカート「ランプトン」
協力 – 漫☆画太郎
制作協力 – 合同会社カンヌ
コンテンツプロデューサー – 小林昌平
アソシエイトプロデューサー – 浅野太
制作 – テレビ東京、C&Iエンタテインメント
製作・著作 – 「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
山田孝之のカンヌ映画祭を観る
山田孝之のカンヌ映画祭を観た人の感想
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このときの芦田愛菜はまだ小学生で、全然子供でしたが、将来ヤバい女優になるかもしれないという雰囲気を感じました。
「山田孝之のカンヌ映画祭」における芦田愛菜の女神性について(蔀(しとみ)) -
松江:あまり意識し過ぎると大変なことになる。今後、山田孝之が恐ろしいことをしだすのでお楽しみに。大変なことになります、本当に頭おかしいです(笑)。
話題沸騰!「山田孝之のカンヌ映画祭」衝撃の舞台裏に迫る(Elle) -
山田や山下敦弘監督、そして芦田愛菜は河瀬のもとへ、「アイラブカンヌ」のTシャツで訪れ、河瀬にもそのTシャツをお土産として渡すが、「一緒に着た方がいいの?」と一笑に付される(ように私には見えた)。この作品の本気かウソかわからない部分を、河瀬は一気に覆すのである。
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