ツイステッドの感想
霧のゴールデンゲートブリッジ、そして翔ぶ海鳥のシルエットを映すアシュレイ・ジャッドの瞳、という超クローズアップで映画は始まる。
ジャッドが演じるのは、深酒の悪癖をやめられず夜ごとバーで男をひっかけるのが習慣の女刑事で、男たちは翌朝撲殺死体となって発見される。警察官だった亡父の盟友であるサンフランシスコ市警の本部長(サミュエル・L・ジャクソン)は、彼女の優秀さを買って殺人課に引き上げたのだが、死体があがるたびにジャッドが寝た男だということが判明するので(私が誰と寝ようと関係ないとジャッドは強弁する)、殺人課の雰囲気はだんだん悪くなる。
ジャッドには父親が母親を殺したという陰惨なトラウマがあり、さらに殺人課初の女性捜査官として注目されたこともあって、精神分析医のカウンセリングを受けているのだが、それにしてもその飲みっぷりがすごい。仕事を終えると「ヨッシャ飲むか!」と始めて、グビグビ、うめー!という感じである。男をひっかけてアパートに帰宅してからも人事不省になるまでサングリアをグビグビ飲む徹底ぶりで、翌朝は同僚から電話が来るまで目を覚まさない(毎回遅刻である)。ジャッド自身、自分が殺したのではないかと思いはじめるのだが、それでもサングリアはやめられないらしい。
じつは薬(デートドラッグ)を盛られているために毎晩意識がなくなっていたというのが真相なのだが、サミュエル・L・ジャクソンが認めるように優秀な刑事であるなら、もっと早く気づくべきであろう。朦朧とした意識の中で、ようやく、精神分析医や彼女に手を出さない相棒刑事(アンディ・ガルシア)を疑い始めるが、黒幕は大体予想がつくあの人であり、ツイステッドというほど捻りの効いたものではない。
36歳の女盛りでますます美しいアシュレイ・ジャッドは、幼少期に性的虐待を受けていたとも告白しているのだが、ワインスタインの餌食になった人でもあり、その危うさがなんとなく本作の主人公に重なると感じる。
ツイステッドのあらすじ
サンフランシスコ市警殺人課で初の女性捜査官ジェシカ・シェパードは、父親代わりのミルズ本部長にも優しく見守られ順調なスタートを切ったが、幼児期のトラウマや過剰なストレス、そして都会の孤独が酒の量を増やし、しばしば行きずりの男との一夜限りの関係を持ってしまう。そんな中、続けざまに2件の殺人事件が発生し、被害者はいずれもジェシカが寝た男だった。ジェシカには事件の夜の記憶がなく、同僚やミルズ本部長までもが彼女に疑いの目を向ける。いつしかジェシカ自身も自分の無実を確信できなくなるのだった。
ツイステッドを観るには?
ツイステッド キャスト
ジョン・ミルズ(市警本部長) – サミュエル・L・ジャクソン
マイク・デルマルコ(ジェシカの相棒) – アンディ・ガルシア
トン(警部補) – ラッセル・ウォン
リサ(鑑識官) – カムリン・マンハイム
ジミー・シュミット(ジェシカが寝た男) – マーク・ペルグリノ
レイ・ポーター(弁護士) – D・W・モフェット
エドマンド・カトラー(容疑者) – リーランド・オーサー
フランク(精神科医) – デヴィッド・ストラザーン
ツイステッド 作品情報
脚本 – サラ・ソープ
製作 – バリー・ベーレズ、アン・コペルソン、アーノルド・コペルソン、リン・ラドミン
製作総指揮 – スティーヴン・ブラウン、マイケル・フリン、ロビン・マイシンガー
音楽 – マーク・アイシャム
撮影 – ピーター・デミング
編集 – ピーター・ボイル
製作会社 – コペルソン・エンタテインメント
配給 – アメリカ:パラマウント映画、日本: アスミック・エース
公開 – アメリカ7 2004年2月27日、日本: 2004年10月29日
上映時間 – 97分

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