『誘拐の日』ってどんなドラマ?
大ヒット韓国ドラマ原作のクライム・サスペンス。
心臓病を抱える愛する娘の命を救うため、莫大な手術費をどうしても稼がなければならなかった新庄政宗(斎藤工)は、妻・汐里(安達祐実)の提案を受け入れ、栄進記念病院の院長の一人娘・七瀬凛(永尾柚乃)を誘拐。しかし、運命の当日、事態は予想しなかった最悪の形で狂い始める。ターゲットであるはずの凛が、突如として政宗の車の前に飛び出してきたのだ。そのショックで凛は記憶喪失に。政宗はとっさに「私が君の父親だ」という大きな嘘をつき、彼女を連れて走り去る。偽りの父娘として逃避行を始めたのも束の間、事態は政宗の想像を遥かに超える陰謀へ。なんと、凛の本当の両親である病院長夫妻が無残に殺害されてしまったのだ。これにより、政宗は「誘拐犯」であるだけでなく、身に覚えのない「凄惨な殺人事件の容疑者」として、国家警察からA級犯として指名手配される身となってしまう。
事件を追う川中警察署の刑事、なぜか凛の命を執拗に狙う謎の男たちという包囲網の死角を縫い、凛の手を握りしめ激しい逃亡劇を繰り広げる政宗。一瞬の瞬きすら惜しい逃亡サスペンスだ。
誘拐の日のあらすじ
新庄政宗は、心臓病の娘の手術費を稼ぐため、妻の汐里の提案で病院長の娘・七瀬凛を誘拐する計画を立てる。しかし、誘拐当日、凛が新庄の車の前に飛び出し、事故を免れるが、凛は記憶喪失になる。新庄はとっさに自分が父親だと嘘をつき、凛を連れて逃亡する。その後、凛の両親が殺害され、新庄は誘拐犯かつ殺人犯として警察に追われることに。さらに、謎の男たちが凛を狙い、新庄と凛は警察と謎の男たちから逃れる逃亡劇を繰り広げる。
キャスト
七瀬凛(脳外科医の一人娘で天才少女) – 永尾柚乃
七瀬一族(日本版)
七瀬守(栄進記念病院院長) – 半田周平
七瀬さやか(凛の母) – 蒲生麻由
七瀬富雄(栄進記念病院の副理事長) – 長谷川初範
新庄家(日本版)
新庄汐里(ファイナンシャルプランナー) – 安達祐実
新庄芽生(政宗と汐里の娘) – 日下莉帆
周辺人物(日本版)
山崎忠(栄進記念病院の顧問弁護士) – 深澤辰哉(Snow Man)
ケビン福住(Zキャピタルズ本部長) – 鈴木浩介
水原由紀子(新薬開発研究を支援する財団の理事長) – 内田有紀
鮫洲豪紀(謎の男) – 栄信
栄進記念病院(日本版)
藤澤香里(看護師長) – 望海風斗
松田真明(警備会社社員) – 春海四方
田川遼(芽生の担当医師) – デビット伊東
川中警察署(日本版)
須之内司(所轄刑事) – 江口洋介
北村高広(所轄刑事) – 佐藤寛太
古賀彩佳(川中警察署刑事) – さかたりさ
伊藤仁(川中警察署刑事) – 白石直也
牧賢太(川中警察署刑事) – 久保田武人
神奈川県警(日本版)
秦圭佑(捜査一課 管理官) – 岩谷健司
感想
気の弱い誘拐犯(斎藤工)と誘拐された天才少女が何やら大きな陰謀に巻き込まれる逃亡劇。ちょっと面白いと思ったら、こちらも韓国ドラマのリメイク。いよいよ日本のドラマはダメだな。何度も書くが、こういうプロットを作れなくなっているのではないかと思う。
ただ面白さを支えているのは、まるで当て書きしたかのような永尾柚乃の達者ぶりによるところが大きい。このお方は「ブラッシュアップライフ」に出ていたのだが、ヨワイ8歳にしてまさに人生二周目のような顔ができるのはすごい。私は見なかったが、実写「ブラックジャック」のピノコもやっているようだ。
『誘拐の日』を観るには?
ネタバレ 誘拐の日の黒幕と真犯人
韓国ドラマを原作としながらも、特にラストシーンで日本独自の衝撃的な展開が用意された。
誘拐事件の黒幕と殺人事件の真犯人
誘拐計画の発案者 兼 殺人事件の真犯人は、主人公・新庄政宗(斎藤工)の元妻、新庄汐里(安達祐実)。
娘の治療費のためというのは表向きの理由。真の目的は、かつて自分を被験者として弄んだ七瀬家への復讐と、七瀬家の脳研究の成果が詰まったデータ(ペンダント)を奪い、金に換えることだった。
事件の経緯と隠された過去
- 凛の両親(七瀬守・さやか)殺害事件の真相
この事件の構図は非常に複雑です。- 計画:凛の父・七瀬守は、脳研究の秘密を知りすぎた妻・さやかと、過去の被験者である汐里を同時に殺害し、罪を汐里に着せる計画を立てていた。
- 実行:守は計画通り、まず妻さやかを殺害。その後、呼び出した汐里を殺そうと日本刀で襲いかかる。
- 返り討ち: しかし、汐里は必死の抵抗の末、逆にその日本刀で守を刺殺してしまう。
つまり、妻さやかを殺したのは夫の守であり、その守を殺したのは汐里。汐里は、この全ての罪を、自分が誘拐を指示した元夫・新庄政宗になすりつけようと画策した。
- 凛の秘密と汐里の過去:「天才児プロジェクト」
凛の天才的な頭脳は生まれつきのものではなく、祖父の代から続く非人道的な脳研究「天才児プロジェクト」の被験者として、幼い頃から投薬や特殊な教育を受けて作られたものだった。凛にとって、両親との生活は実験漬けの監禁生活だった。
汐里もまた、かつて七瀬家に養子として引き取られ、このプロジェクトの最初の被験者だった。成果が出ない「失敗作」と見なされ、頭に手術痕が残るほどの非道な扱いを受けた末に養子縁組を解消された過去を持っていた。この経験が、七瀬家への強烈な憎悪の根源となった。
日本版オリジナルの衝撃的な結末
事件は解決し、汐里は逮捕されます。新庄も誘拐の罪で服役するが、ここで終わりではなかった。ラストシーンで、韓国版にはない日本独自の真相が明かされる。
服役中の新庄のもとに、脳科学者・水原由紀子(内田有紀)が面会に訪れます。彼女が研究に関する複雑な数式を見せた瞬間、それまでお人好しで少し頼りない男だった新庄の目の色が一変。
彼は、こともなげにその数式の誤りを指摘し、超人的な記憶力と計算能力を発揮する。
実は新庄もまた、汐里と同じ養護施設にいた頃、七瀬家の脳研究の被験者にされており、その能力が覚醒したことを示唆して物語は幕を閉じる。汐里が「実験は政宗が選ばれればよかった」と語っていた伏線が回収されたことになる。
結末の補足
汐里の最後:逮捕される直前、自分を裏切らなかった新庄の「愛している」という言葉に、長年の復讐心から解放され泣き崩れた。
凛の未来:事件の真相(脳研究)は、凛の将来を想う須之内刑事(江口洋介)らの配慮で公にはされず、「遺産目当ての犯行」として処理された。凛は新庄の娘・芽生と共に小学校に通い始め、普通の子供としての新たな人生を歩み出す。




