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Living

4.0
広瀬姉妹(Living) ドラマ
広瀬姉妹(Living)
『Living』は、「リモートドラマ」としてNHK総合で2020年5月30日・6月6日の2夜にわたり土曜23時30分~翌0時に放送。コロナ禍のためリモートワークで制作された坂元裕二のオリジナル脚本作品。ある作家が想像の中で紡ぎ出す奇想天外な秘密を抱えた4つの家族の物語を15分×4本のオムニバス形式で描いたファンタジー。

Livingの感想

「今だから、新作ドラマ作ってみました」 が予想以上にダメだったので(いみじくも柴咲コウが言うように「不要不急」ということに尽きる)、本作を見るのには勇気を要したのだったが、期待はやはり裏切られなかったと言っていい。

スタッフなしで撮影されたものとは思えないクオリティを見ると、いかに「今だから…」が冗長だったかがわかる。
中でも広瀬姉妹はすばらしい。

4話のうち2話が姉妹と兄弟、2話は夫婦というキャスティング(ただしスイッチ」が待ち遠しい!

Livingのあらすじ

締切が迫り物語を紡ごうと苦悩する作家に「締め切り60分前です。急いでください!」と机上に置かれた「ドングリ」が声をかける。言葉を話せる「ドングリ」からの叱咤激励を受け、作家は想像を膨らませながらある秘密を抱えた4組の家族の物語を紡ぎ出す。

#1 ネアンデルタール

現代社会で普通の姉妹として暮らす二人は、実はネアンデルタール人の生き残りという秘密を共有している。人類の多数派であるホモ・サピエンスに正体を隠しながら生き延びてきたが、二人はそれぞれ人間の男性に恋をしてしまう。恋と生存の間で揺れる感情は、少数種としての存在そのものを脅かし、姉妹は“絶滅”という現実的な危機に直面する。

#2 国境

言葉や名前が次々と失われ、長い戦争が続く未来の日本。兄弟は「過去の料理」を再現して偉い人々に提供する仕事で生計を立てている。戦争の発端は、かつての匿名アカウントが実名化されたことだと噂される。やがて兄弟のもとに別々の色の「紙」が届き、二人は異なる国籍になる運命に直面する。兄は弟に、戦場で再会したら撃つのかと問いかける。

#3 おでんとビール

妻に怒られ嫌われることを恐れる夫は、「ワッパドデンタンバンブンデン」と唱えると相手の直前の記憶を消せる魔術を身につける。夫はこの力を使い、失言や衝突をなかったことにして理想の夫婦関係を築こうと試みる。しかし、都合よく記憶を書き換えるほど、妻との関係は微妙に歪み始め、愛ゆえの行為が新たな不安を生んでいく。

#4 敬遠

出産直後の妻と赤ん坊に風邪をうつさぬよう、自室に籠もって過ごすテレビ局員・東山。部下のスクープを止め、テレビやSNS批判に皮肉を飛ばしながら無為に時間を過ごす中、試合が中止されているはずの野球中継が映り出す。そこに映っていたのは、玉白高校の投手だった“過去の自分・東山”。現在の自分と向き合う不思議な時間が始まる。

Living キャスト

■全話
作家 – 阿部サダヲ
ドングリ – 壇蜜
■#1 ネアンデルタール
シイ – 広瀬アリス
クコ – 広瀬すず
■#2 国境
ハク – 永山瑛太
ライ – 永山絢斗
■#3 おでんとビール
シゲ – 中尾明慶
アキ – 仲里依紗
■#4 敬遠
東山 – 青木崇高
祥子 – 優香
実況 – 栗田晴行

Living スタッフ

作 – 坂元裕二
音楽 – 岩崎太整
キャラクターデザイン(ドングリ) – トンコハウス
制作統括 – 訓覇圭
プロデューサー – 矢部誠人(1、3話)、大越大士(2、4話)
演出 – 加藤拓西村武五郎
制作・著作 – NHK
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