『ロボッツ』ってどんな映画?
すべてがロボットで構成された驚異のハイテク世界を舞台に、しがない田舎町出身の発明家ロボットが、仲間とともに巨大企業の陰謀に立ち向かう。『アイス・エイジ』のクリス・ウェッジ監督とカルロス・サルダーニャの黄金コンビがメガホンをとり、最新のCG技術(2005年当時)と豪華キャストの共演で描き出した、夢と勇気にあふれる感動の3Dアニメーション。
皿洗いロボットの息子として生まれたロドニー(声:ユアン・マクレガー)は、偉大な発明家ビッグウェルド博士(声:メル・ブルックス)に憧れ、自らも発明家になることを夢見て大都会ロボット・シティへ旅立つ。しかし、街を牛耳っていたのは、型落ちの古いロボットを排除し、高額なアップグレード部品だけを売りつけようと画策する冷酷な新社長ラチェット(声:グレッグ・キニア)だった。
見どころは、金属の質感やガラクタパーツの動きをコミカルかつ緻密に表現した、視覚的にも楽しいロボットたちの世界観とアクション。路頭に迷ったロドニーは、パーツがポロポロ外れる風変わりなジャンク・ロボットのフェンダー(声:ロビン・ウィリアムズ)や、ラチェットのやり方に疑問を抱く心優しい女性重役キャピー(声:ハル・ベリー)らと出会う。ロドニーは持ち前の技術を活かし、部品が手に入らず困り果てていた街の古いロボットたちの修理を始め、次第に彼らの希望の星となっていく。
フェンダーの妹パイパー(声:アマンダ・バインズ)や、気弱なクランク(声:ドリュー・キャリー)、そしてラチェットの背後で不気味なリサイクル工場を営む母親マダム・ガスケット(声:ジム・ブロードベント)らの野望が激突。巨匠ジョン・パウエルによる躍動感あふれる音楽に乗せて、ロドニーたちは街の古い仲間たちの命を守るため、世紀の大逆転バトルへと身を投じていく。
壊れたら捨てるのではなく、直して使い続けることの大切さ。「どんなパーツで出来ていても、誰もが輝ける」という温かいメッセージを詰め込んだ、子供から大人まで胸を熱くさせるSFファミリーアドベンチャーの傑作だ。
あらすじ
舞台はロボットだけが暮らす世界。ロボットたちは赤ちゃん型から始まって、徐々にパーツを換装し、子供から大人へと成長していく。コッパーボトム夫妻の下に生まれたロドニーは、生まれたときから親族のお下がりパーツばかりで、父親の勤めている料理店の意地悪な店主にもバカにされていたが、「外見が何で作られていても、誰もが輝くことができる」という発明家ビッグウェルド博士の言葉に感銘を受け、発明家を志すようになった。大人に成長したロドニーは、立派な発明家になるべく大企業ビッグウェルド・インダストリーのある大都会、ロボット・シティへと向かう。
しかしビッグウェルド・インダストリーでは既にビッグウェルドはお払い箱になっており、アップグレード推進派のフィニース・T・ラチェットが実権を握っていた。さらにラチェットはアップグレードしない中古ロボットを全て解体・廃棄(死刑)するという恐るべき陰謀を推し進めていた。
ロドニーは陰謀を食い止めるべく、行方不明となったビッグウェルド博士を探すために中古ロボット集団「ラスティース」のメンバーたちと共に動き出す。
キャスト(CV)
フェンダー – ロビン・ウィリアムズ
ビッグウェルド博士 – メル・ブルックス
キャビィー – ハル・ベリー
フィニース・T・ラチェット – グレッグ・キニア
パイパー – アマンダ・バインズ
クランク・ケイシー – ドリュー・キャリー
マダム・ガスケット – ジム・ブロードベント
ファンおばさん – ジェニファー・クーリッジ
ラグ – ハーランド・ウィリアムズ
ディーゼル – クリス・ウェッジ
ハーブ・コッパーボトム – スタンリー・トゥッチ
リディア・コッパーボトム – ダイアン・ウィースト
ティム – ポール・ジアマッティ
ガング – ダン・ヘダヤ
ボイスボックス – ジェームズ・アール・ジョーンズ
ミスター・ガスケット – ローウェル・ガンツ
ジャック・ハマー – アラン・ローゼンバーグ
ロレッタ・ギアグラインダー – ナターシャ・リオン
ロドニー・コッパーボトムの少年時代 – ユアン・マクレガー
消火器 – ジェイ・レノ
縦構造のロボット格差社会。
主人公ロドニーの誕生から物語は始まる。ロボットが生まれるって?と誰でも思うわけだが、赤ちゃんロボットのキットがあるロボット夫婦のもとに届くのが「誕生」、そして次々と成長パーツが届いたり、親戚の子のお古をもらってパーツを交換していくのが「成長」、というわけ。この導入はなかなかうまいと思う。
脚本は、実写ではいまどきありえないクサイ話なのだが、フル3DCGだからってそれでいいのかねえ。それでも故郷に別れを告げる夜の駅のシーンなどはそれなりにしっとりしている。
憧れの大都会ロボット・シティは階層状の構造をしていて、最上層には上流階級のロボットたちが闊歩するぴかぴか光る最先端の社会がある。その下は中流階級の住居と勤務先、そして薄暗い最下層に向かうにつれ、もはや原型をとどめない、中古部品をデタラメに組み立てた前世紀的なロボットの暮らすゾーンが広がっている。もっとも、この世界のロボットはどれもこれもレトロなデザインなのだが。
すべての階層に門戸を開き、万人の幸福を目指すビッグウェルド博士(ビッグウェルド・インダストリーズの社長)は、金儲けしか念頭になく、中古ロボットを世界から駆逐しようとする策謀家ラチェット(もっともラチェットは単なる母親の操り人形)によって陥れられ、自宅に幽閉されてしまうのだが、そのいきさつと、ビッグウェルドがロドニーに励まされて一念発起するモチベーションがいまひとつ説明不足で、ストーリーの致命的な弱みになっている。
声はなかなかのキャスティング。ロドニーはユアン・マクレガー、恋人(というかガールフレンド)キャピーはハル・ベリー、そしてビッグウェルド博士は、なんとである。
『ロボッツ』を見るには?
『ロボッツ』作品情報
脚本 – ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル、デヴィッド・リンゼイ=アベアー
原案 – ロン・ミタ、ジム・マクレイン、デヴィッド・リンゼイ=アベアー
製作 – ジェリー・デイヴィス、ジョン・C・ドンキン、ウィリアム・ジョイス
製作総指揮 – クリストファー・メレダンドリー
音楽 – ジョン・パウエル
編集 – ジョン・カーナカン
製作会社 – ブルースカイ・スタジオ、20世紀フォックス・アニメーション
配給 – 20世紀フォックス
公開 – アメリカ:2005年3月11日、日本:2005年7月30日
上映時間 – 90分




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