『結婚相手は抽選で』ってどんな映画?
少子高齢化への大義名分のもと、国家が個人の恋愛と結婚を強制管理するディストピア。国が強制的に25~39歳までの未婚男女をマッチングするという法律に翻弄される若者たちの焦燥、法に隠された冷酷な真実を描き出す。一見突飛な設定をリアルな人間心理のドキュメントに昇華させた社会派ドラマ。
見どころは、国が押し付ける「正義」の前に、登場人物たちの建前や隠された本音が剥ぎ取られていく、逃げ場のない心理サスペンスプロットだ。見合い相手となる看護師の鈴掛好美(佐津川愛美)や、その母あき恵(山口美也子)、そして奈々の祖母や父母、龍彦の母ら親族の過度な期待が、若者たちを精神的にも孤立無援のパニックへと追い詰める。
法を推進する小野寺友紀子大臣(若村麻由美)、広報官の山口一朗太(平山祐介)が裏で操る政治的思惑を、フリージャーナリストのひかり(大西礼芳)が執拗に追及。昼のワイドショー(榎並大二郎)が世論を煽る。都市の死角で浮き彫りになる法が引き起こす歪んだ現実。野村周平のリアルな葛藤の演技と、若村麻由美らの重厚な存在感が火花を散らす社会派ドラマだ。
あらすじ
重度の潔癖症で人間不信、うだつの上がらないシステムエンジニアの宮坂龍彦(野村周平)は、突然施行された「抽選見合い結婚法」によって、激しいパニックと絶望に叩き落とされる。3回お見合いを断れば「テロ対策活動後方支援隊」への従軍を強制されるという、自由を奪う嘘のような超監視社会。一方、ラジオ局の正社員であるお嬢様・冬村奈々(高梨臨)もまた、容姿端麗な広告代理店勤務の男・銀林嵐望(大谷亮平)に振られ、この不条理な抽選の渦へとじわじわと巻き込まれていく。
キャスト
宮坂龍彦(システムエンジニア) - 野村周平
冬村奈々(ラジオ局の正社員) - 高梨臨
銀林嵐望(広告代理店勤務) - 大谷亮平
鈴掛好美(看護師) - 佐津川愛美
小野寺友紀子(抽選見合い結婚法担当大臣) - 若村麻由美
山口一朗太(厚労省大臣官房総務課広報官) - 平山祐介
ひかり(フリージャーナリスト) - 大西礼芳
北風祐輔(帝国理化学研究所勤務) - 松本享恭
鯨井浩樹(食品会社流通部勤務) - 加藤雅人
■主要人物の親族
鈴掛あき恵(好美の母) - 山口美也子
冬村紅子(奈々の祖母) - 冨田恵子
冬村洋平(奈々の父) - 久ヶ沢徹
奈々の母 - 加治友理
宮坂千鶴(龍彦の母) - 森澤早苗
■その他
塚田晃、笹原吾郎(龍彦の同僚) - 生島勇輝、みなみの大地
波多野マコ、田口光子(奈々の同僚) - 山谷花純、伊藤修子
永岡創(嵐望の部下) - 松本大志
安藤加代(好美の先輩) - 森下ひさえ
間宮(レストランのウェイター) - 岡慶悟
抽選見合い事務局の担当者 - 田中貴裕
昼のワイドショーアナウンサー - 榎並大二郎(フジテレビアナウンサー)
感想
ファーストインプレッション
すべてのドラマをチェックしているように見えるかもしれないが、1話のみでやめたり(黄昏流星群、プリティが多すぎるなど)、30分だけ見てやめたり(今日から俺はなど)タイトルバックだけ見てやめるドラマ(PRINCE OF LEGENDなど)も多いし、初めから見ないものもある(相棒、科捜研の女など)。
原作があるとはいえ、世にも奇妙な風に荒唐無稽な本作も、見ない候補に入っていたのだが、演出がアンバランスなのでつい予約をキャンセルしそびれている。
高梨臨、佐津川愛美(プリティが多すぎるとカブリだ)、大西礼芳(この人は好き)など女優は地味。
最終回まで観て
だいぶ前に見終わったのに書きそびれ。
メインキャストが意外と本気てやっているので結局最後まで見てしまった。高梨臨も悪くないじゃんと思ったのは初めて。荒唐無稽なストーリーとは裏腹だった。
『結婚相手は抽選で』を観るには?
『結婚相手は抽選で』作品情報
原作 – 垣谷美雨『結婚相手は抽選で』(双葉文庫)
脚本 – 関えり香、川嶋澄乃
演出 – 石川淳一(共テレ / ベイシス)、紙谷楓(共テレ)
音楽 – ワンミュージック
主題歌 – 高橋優「aquarium」(ワーナーミュージック・ジャパン)
選曲 – 大森力也
文芸協力 – 相田みつを美術館
心療内科指導 – 金吉晴(国立研究開発法人 国立精神神経医療研究センター 精神保健研究所)
ヴァイオリン指導 – 羽賀智美
LGBT監修 – 森永貴彦(LGBT総合研究所)
美術プロデューサー – 吉田敬
デザイン – 長尾彩香、天野沙耶花
アートコーディネーター – 横守剛
フードコーディネーター – はらゆうこ
HPライター – 富田陽美
協力 – バスク、フジアール、fmt、SPOT、ファン、バイキング
企画 – 横田誠(東海テレビ)
企画・プロデュース – 栗原美和子(共テレ)
プロデューサー – 河角直樹(東海テレビ)、山崎淳子(共テレ)
制作著作 – 共テレ
制作 – 東海テレビ
『結婚相手は抽選で』の原作
少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。相手が気に入らない場合は断ることができるが、三回パスしたらテロ撲滅隊送りになる。だが、この強制的な見合いに、モテないオタク青年は万々歳、田舎で母親と地味に暮らす看護師は、チャンスとばかりに単身東京へ。慌てて恋人に結婚を迫るも、あっさりかわされてしまう女性もいて…。それぞれのお見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。

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