『ガス人間』ってどんなドラマ?
昭和の特撮カルト名作を大胆にリブートしたダーククライムサスペンス。非人道的作業の犠牲となり、身体を気体化させる能力を得た男の暴走が、巨大な陰謀と絡み合って息をのむスケールで展開する。
謎の復讐鬼・ガス人間(UTA)を追う刑事(小栗旬)とテレビ局報道記者(蒼井優)。危険なライブ配信を続ける動画配信者の兄妹(林遣都・広瀬すず)も巻き込まれ、さらに裏社会にネットワークを持つ元ヤクザの森靖利(竹野内豊)、事件の隠蔽を図る政治家なども交錯し、ガス人間の暴走は誰も止められない臨界点へと達していく。
映画『さがす』の片山慎三監督による人間描写と、韓国の鬼才ヨン・サンホの世界観が融合した大作。
あらすじ
身体を自在に気化させて残虐な殺人を重ねる謎の「ガス人間」(UTA)。その正体は、ある非人道的作業に従事して人間としての形を奪われた孤独な男だった。この前代未聞の連続事件を追う警視庁の刑事・岡本賢治(小栗旬)が、背後に蠢く国家規模の闇、ガス人間が抱える切ない動機に迫っていく。一方、事件の真相をスクープしようと奔走するテレビ局の報道記者・甲野京子(蒼井優)も危険すぎる領域に足を踏み入れ、東京の街を舞台に命がけの追跡劇が展開する。
キャスト
■主要人物
岡本賢治(刑事) - 小栗旬
甲野京子(記者) - 蒼井優(幼少期 - 斉藤柚奈)
藤川華歩(動画配信者・妹) - 広瀬すず
藤川富士太(動画配信者・兄) - 林遣都
森靖利(Bit Money Trade社長) - 竹野内豊(若年時 - 野村周平)
ガス人間 / レン - UTA
■警視庁
坂本守(警視総監) - ピエール瀧
阿部美智子(岡本の同僚刑事) - 芋生悠
吉田則夫(刑事) - こばやし元樹
刑事 - 川瀬陽太
岡本信也(岡本の父) - 青木崇高
司法解剖を行う法医学者 - 三石琴乃
■テレビ局「JNT」
伊花純一郎(報道局長) - 古館寛治
西山達也(京子の後輩) - 伊島空
■憩いの場うみかぜ
小畑広紀(施設長) - 酒向芳(若年時 - 中島歩)
うみかぜで暮らす子供 - 柊木陽太
■藤代会
大友三郎(組長) - 中野英雄
眼帯の殺し屋 - 三河悠冴
大友リキ(三郎の息子) - 松浦祐也
■その他
佐野久伍(環境学教授) - モーリー・ロバートソン
坂本千恵子(坂本の妻) - 原日出子
飲食店店主 - 吉原光夫
引退したライター - 近藤芳正
京子の母親 - 和田光沙
ゴロ監督 - 高嶋政宏
謙太/ケンタ(ホスト) - 賀来賢人
ミミ(地下アイドル) - 森川葵
桐島かずみ(都知事選候補) - 夏川結衣
感想
控えめに言って、メチャクチャである。
第4話までは普通に期待させるのだが、蒼井優がホワイトセンター出身と判明した瞬間、プロットが崩壊した。
蒼井は、ガス人間の存在を知ったのは6年前と第7話で告白しているので、序盤の話は全部ヤラセ(スタジオで教授が爆発して呆然としたのも、文庫ラーメンでの単独記者会見に奔走したのも、ホワイトセンターの情報を求めて酒向芳にたどり着いたのも、危険をおかして日誌を受け取ろうとしたのも)ということになってしまった。そんなのありか(一応見直したのだが、全部知らないふりをして行動していたようには、とても見えない)。
ガス人間には自らの意思というものがないみたいなので(という設定にした判断がそもそもおかしい)、記者会見したり、ライブ配信したりするのも、すべて(いちいち「いとしのエリー」をかけて)命令して、やらせていたことになる。最初の箱も蒼井優が送ったのだろう。納得がいかないし、後半はガス人間そっちのけの話になってしまった。
ヤクザのテンションが意味なく高いのが変だったり、スッポンの賭場シーンが異様だったりするのは、ヨン・サンホだからと思えばいいのだが、ピエール瀧の警視総監(所轄の署長ぐらいにしか見えない)と都知事とヤクザの組長がバンド仲間で黒幕だったというのは、いくらなんでもテキトーすぎる。そもそも隕石の処理を全面的にヤクザに丸投げするのも変で、すべて韓国ドラマ的あるあるで処理されていて、諸々がそれに追いついていないのである。
UTAが、「ストップ・メイキング・センス」のデヴィッド・バーンみたいなダブダブの上着を着ているイメージデザインはいいけれども、あのスーツも毎回蒼井優が準備していたのかと思うと、ひどく興醒めする。
『ガス人間』を観るには?
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