『一次元の挿し木』ってどんなドラマ?
最先端の遺伝学研究の裏に隠された、人類の根幹を揺るがす禁忌の領域と、巨大製薬会社を巡る非情な利権争い。ひとつの不審死をきっかけに、血の繋がらない家族の絆や倫理、そして国家を揺るがす巨大な陰謀が複雑に絡み合い、息をのむスピードで真実が暴かれていく。
日江製薬CEOの義父・七瀬京一(佐々木蔵之介)に立ち向かう天才遺伝学研究者・七瀬悠(山田涼介)の前に、真実を隠蔽しようとする壁が立ちはだかる。日江製薬の買収を目論む中国企業の戦略が展開される一方、刑事・黛良子(土居志央梨)らが不審死の真相を追って執拗な捜査を開始。フリー記者の小野寺洋一(猪塚健太)がスクープを狙い、謎の女・春日陽子(松下由樹)や謎の男(吉原光夫)の影がチラつき、誰も予想し得なかった衝撃の結末へと加速していく。
人間のエゴと最先端科学がもたらす狂気を緻密に描いた本格バイオ・サスペンス。
あらすじ
天才遺伝学研究者・七瀬悠(山田涼介)は、日江製薬CEOの義父・七瀬京一(佐々木蔵之介)の支援を受けながら、遺伝子に秘められた可能性を追っていた。しかしある日、神立大学の遺伝子分類学者・石見崎明彦(正名僕蔵)の不審死をきっかけに、平和だった日常は急転。石見崎の姪。石見崎唯(白石聖)と出会った悠は、日江製薬が進める研究の裏に生命の冒涜とも言える計画が潜んでいることを知る。行方不明の義妹・七瀬紫陽(堀田真由)、発生生物学者の仙波佳代子(鈴木保奈美)らの思惑が渦巻くなか、悠は最大の敵・京一の陰謀に立ち向かっていく。
キャスト
■主要人物
七瀬悠(遺伝学研究者) - 山田涼介
石見崎唯(石見崎明彦の姪) - 白石聖
七瀬紫陽(悠の義理の妹) - 堀田真由
仙波佳代子(発生生物学者) - 鈴木保奈美
七瀬京一(日江製薬CEOで悠の義父) - 佐々木蔵之介
■日江製薬
前原幹夫(京一の右腕) - 木戸大聖
■警視庁
黛良子(刑事) - 土居志央梨
多田宗幸(同) - 和田正人
■新明阿(日江製薬の買収を進める中国企業)
香島強(日本支部所属) - 笠原秀幸
■報道関係者
平間孝之(週刊誌編集長) - 小手伸也
小野寺洋一(フリー記者) - 猪塚健太
■七瀬家
七瀬楓(悠の母) - 小橋めぐみ
■仙波家
仙波友江(佳代子の義理の娘) - 藤井美菜
■神立大学
石見崎明彦(遺伝子分類学者) - 正名僕蔵
新橋郁恵(石見崎研究室) - 田畑志真
■その他
春日陽子(謎の女) - 松下由樹
牛尾(謎の男) - 吉原光夫
感想
インドのループクンド湖での発掘シーン(数百体の人骨が発見されるが、それぞれが属する時代がバラバラだということが後で説明される)に続き、東京の雑踏をハンマーを提げた山田涼介が歩いてくるシーンになる。ハンマーの目的は堀田真由の葬式をブチ壊すことにあり(どこから持ってきた?)、山田は4年前に「洪水」で行方不明になった堀田がまだ生きていると信じているのである。しかし義父の佐々木蔵之介は「もう区切りをつけるべきだ」と大人の対応力で山田を諭す。
一方、正名僕蔵の恩師は、山田に、ループクンド湖で発掘された200年前の人骨のDNA鑑定を依頼する。しかし鑑定してみると、骨のDNAはなぜか堀田真由のものと同じだった。山田は正名を問いただそうとするが、すでに何者かに殺害されていた(このへんはお約束)。さらに、問題の人骨とDNAサンプルも盗まれてしまった(これもお約束)。佐々木蔵之介にいきさつを話すと、佐々木は「まだ君が知らない事実がある」と意味不明の警告を発して話をごまかす。
山田は正名の葬儀で姪だという白石聖と会い、堀田真由の面影を重ねるが(この堀田と山田の関係も、わかるようでわからない)、白石は、車椅子に乗った正名の娘も行方不明になっていると言い、山田は頼まれて真実を追うことになる。その様子を謎の男(吉原光夫)が監視していた――というのが初話のあらましなのだが、わからないことばかりの中で、行方不明者が二人いるのがややこしいし、鈴木保奈美をはじめ、まだ誰なのかわからない登場人物も多い(原作はもっと多いらしい)。ただ、このミスの原作があるので、付いていく価値はあるのだろう。ということにしておく。
どうやら敵は佐々木蔵之介らしいということまでしか、今のところわからない。
『一次元の挿し木』を観るには?
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『一次元の挿し木』作品情報
原作 – 松下龍之介『一次元の挿し木』(宝島社)
脚本 – 高田亮、清水匡
演出 – 城定秀夫、頃安祐良、日髙貴士
音楽 – 堤裕介
主題歌 – LANA「Truth in the dark」
チーフプロデューサー – 中間利彦(読売テレビ)
プロデューサー – 中山喬詞(読売テレビ)、安部祐真(読売テレビ)、清家優輝(ファインエンターテイメント)、岡田健人(ファインエンターテイメント)
制作協力 – ファインエンターテイメント
制作著作 – 読売テレビ
『一次元の挿し木』の原作
025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作
「謎の牽引力、ストーリーの面白さは、今回これがダントツ」大森 望(翻訳家・書評家)
「古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」香山二三郎(コラムニスト)
「謎の散らばせ方、話の運び方も上手く、最後までぐいぐい読ませました。文章も上手い」瀧井朝世(ライター)
「文章力が圧倒的だし、魅力的な謎の提示、読者を惑わす情報を入れてくるタイミングなど、とにかく舌を巻く巧さだ」千街晶之(書評家)
「遺伝人類学を専攻する主人公の専門家らしさもきちんと書けているし、一方で“ちゃぽん”という擬音の活かし方も巧みだ」村上貴史(書評家)
「スケールが大きい陰謀劇であり、成長小説としての面白さも備えた作品。広げた風呂敷をきちんと畳み、物語の幕を閉じる技量に、自信を持って推す」川出正樹(書評家)
二百年前の人骨のDNAが
四年前に失踪した妹のものと一致!?
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく――。


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