2010年のドラマドラマ2010年代のドラマ

探偵倶楽部

3.5
松下奈緒(探偵倶楽部) 2010年のドラマ
松下奈緒(探偵倶楽部)
探偵倶楽部は、2010年10月22日に「金曜プレステージ」枠で、「東野圭吾ドラマスペシャル」と銘打って放送。他に、2003年11月26日にテレビ東京系列「水曜ミステリー9」枠で「多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉」シリーズ(伊東四郎主演)の第3作が同じ原作の「依頼人の娘」を元にしている。

探偵倶楽部ってどんなドラマ?

谷原章介が演じる、会員制の調査機関「探偵倶楽部」のクールな探偵・二階堂匠。そしてその助手(漆原こずえ)を松下奈緒が演じた、東野圭吾の短編小説を原作とした本格ミステリー。
完璧な頭脳と紳士的な物腰ながらどこか謎めいた二階堂と、借金に追われながらも助手として食らいつくこずえの凸凹コンビが見どころ。政財界のVIPのみを顧客とする「探偵倶楽部」、そして華やかながらもドロドロとした一族の愛憎劇というレトロな設定。升毅、床嶋佳子、中丸新将といったベテラン勢が、秘密を抱えた一族を怪しく演じており、最後まで犯人がわからない緊張感を楽しめる。

あらすじ

探偵・二階堂匠(谷原章介)は、首相をも退陣に追い込むほどの腕前を持つ。漆原こずえ(松下奈緒)はそんな二階堂に類まれな記憶力をかわれが、助手見習いに。早速、マサキ・テクノロジーの社長・正木藤次郎(黒部進)の喜寿を祝うパーティーに出席することに。
盛大なパーティーの最中、部屋に戻ったはずの藤次郎は密室の状態で消え、騒然とする正木家の面々。警察に届けない方が良いと言う副社長・正木高明(升毅)と藤次郎の秘書・成田真一(葛山信吾)、反対に届けた方が良いと言い張る藤次郎の長男・友弘(鈴木亮平)。意見が割れる中、長女の正木涼子(床嶋佳子)が、内密に二階堂に調査を依頼したことを明かす。二階堂とこずえの調査が始まった。
無表情で余計なことは一切しゃべらず調査を進めていく二階堂。助手のこずえは記憶力を生かし二階堂を助け、手がかりを見つけて密室の謎を明らかにしていくが、そこには、マサキ・テクノロジーをめぐる私利私欲がからみ合っていた…。

キャスト

二階堂匠 – 谷原章介
漆原こずえ – 松下奈緒
成田真一 – 葛山信吾
島津江里子 – 伊藤裕子
正木友弘 – 鈴木亮平
草野麻子 – 宮地真緒
黒川みちる – 矢沢心
山口(財務大臣) – 中丸新将
飯島徳子 – 山口美也子
正木藤次郎 – 黒部進
正木高明 – 升毅
正木涼子 – 床嶋佳子
正木文江 – 田島令子
漆原こずえのアパートの大家 – 田口主将
こずえを追う借金とり – 加賀谷圭将宗史朗
競馬の予想屋 – 赤星昇一郎
花菱会幹部 – 伊藤洋三郎

感想

財閥一族の創業者(黒部進)が密室で消えるというミステリがきちんと成立しており、昨今ではそのへんの目配りがまるで効いていないのだが、15年以上前にはちゃんとしていたと思う。
黒部は古女房(田島令子)と離婚するつもりでホステスあがりみたいな伊藤裕子を囲っており、そこを中心に娘の夫の副社長(升毅)、黒部の秘書(葛山信吾)、田島令子側に立つ鈴木亮平の専務などが主導権を握ろうとしており、状況からすると何者かが黒部を殺してその死体を運び出したと思われるのだが、死体がいつになっても行方不明のまま、という事件である。

そんな現場に到着する谷原章介の「探偵倶楽部」が思いきり怪しい。警察に協力する気など皆無の、富裕層御用達の会員制調査機関で、やることはただ調査報告書を書くだけである。次期総理のスキャンダルをもみ消したりするコネクションがあるのだが、なにかと携帯電話を取り出して名乗りもせずに「倶楽部の者ですが」と電話しており、相手は裏社会の大物であることがほのめかされる。さらにヤクザを恐れない格闘技の達人なのだが、そうしてことの背景は一切説明されない。ドラマは、ある程度、松下奈緒視点で進むのだが、原作では、倶楽部側の視点でも犯人側の視点でもない叙述になっているという。

松下奈緒は「ゲゲゲの女房」でブレイクした後で、このあと、「CONTROL~犯罪心理捜査」(2011)「早海さんと呼ばれる日」(2012)、さらにはNHKの「鴨、京都へ行く。」(2013)など、出づっぱりながらどこか決定打を欠く女優でありつづけ、今に至っているように思う。
ここでは、借金取りに追われてアパートを逃げ出すダラシナサと、サヴァン的な映像記憶が同居するフシギなキャラクターを演じているのだが、やはりそれだけでは、あの美貌の説明がつかないのである。

探偵倶楽部 作品情報

脚本 – 深沢正樹
演出 – 水谷俊之
撮影 – 志賀葉一
選曲 – 石井和之
音響効果 – スポット
技術協力 – ビデオフォーカス
美術協力 – KHKアート
技斗 – 高瀬将嗣
制作協力 – 国際放映
企画 – 金井卓也、太田大
プロデューサー – 菅井敦井上竜太(ホリプロ)
制作 – フジテレビ
制作著作 – ホリプロ

探偵倶楽部の原作(東野圭吾)

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