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リボーン 〜最後のヒーロー〜

3.5
中村アン(リボーン 〜最後のヒーロー〜) 2026年のドラマ
中村アン(リボーン 〜最後のヒーロー〜)
『リボーン 〜最後のヒーロー〜』は2026年4月14日からテレビ朝日系「火曜9時枠の連続ドラマ」枠にて放送。主演は高橋一生。

『リボーン 〜最後のヒーロー〜』つまてどんなドラマ?

社会派《転生コメディ》というテーマのもと、上層社会に生きる光誠と苦境に立たされる商店街で生きる英人という2人の人生が転生によって交錯。「富と貧困」の格差、「人との交わりや助け合い」の大切さなど社会問題も浮き彫りに。令和に生きる光誠が平成の世に遡ることで感じる時代の変化に、「あの頃はこうだった!」という“平成あるある”の懐かしさの発見や、最大のミステリーである“光誠を殺した犯人”を追う考察要素も。

あらすじ

急成長を遂げている新興IT企業「NEOXIS」の創業社長根尾光誠は、銀行買収のため東京下町の商店街「あかり商店街」の立ち退きを決行したが、その際に自殺者が出たことで内外からの批判を浴び、孤立していた。2026年のある日、根尾は何者かに階段から突き落とされて死亡。目が覚めるとあかり商店街の会長の息子野本英人として2012年の12月27日に転生していた。未来を知る英人は商店街を再興させるべく奔走することになる。

見どころ

高橋一生による「一人二役」の神業演技


主演・高橋一生の圧倒的な演じ分けが最大の見どころ。
根尾光誠は現代(2026年)を生きる、冷酷非情なIT企業「NEOXIS」の社長。
野本英人は2012年に生きる、下町のクリーニング店の跡取り息子。
光誠が何者かに突き落とされて死に、14年前の英人の体に「リボーン(転生)」するが、「傲慢な社長が、必死に情に厚い下町青年を演じようとして失敗する」というコミカルな芝居が香ばしい。第2話mp「ぎこちない大根芝居」は、高橋一生さんの技術の高さが窺えた。

「未来知識」を使った商店街再生


かつて冷徹に商店街を潰そうとしていた男が、今度はその商店街を守るために奔走するという皮肉な構造。
2012年へタイムスリップしているため、「これから何が流行るか」「どの株が上がるか」を全て知っている光誠。その知識を武器に、潰れかけのクリーニング店や商店街を立て直していくプロセスが痛快。第3話での「羽生結弦選手の金メダル」など、実際の史実を絡めたバタフライエフェクトの描き方も。

「自分自身」が最大の敵になるミステリー


物語が進むにつれ、単なる成功物語ではなく、不穏なミステリーの輪郭が現れる仕組み。
「自分を殺したのは誰か?」という謎解き。さらに、2012年の世界には、転生した光誠とは別に「若き日の自分(光誠)」も存在しているというパラドクス。過去を変えることで、2026年の運命がどう書き換わってしまうのか。「未来の自分」と「過去の自分」が間接的に対決する構図。

脇を固める「下町」と「上流」の対比


下町の温かい父を演じる小日向文世と、不器用な幼馴染役の中村アンさんの安定感。現代パートで暗躍する秘書役の鈴鹿央士や、圧倒的なラスボス感を漂わせる投資家役の市村正親。といった豪華キャストが14年の歳月を隔ててどう繋がっていくのか。

<ここがポイント!>
脚本は『白い巨塔』や『ハゲタカ』などの橋本裕志。「2026年のIT社長」という視点から「2012年のSNS黎明期」をハックしていく描写がスリリングだ。「虚構(嘘の自分)の何が悪いんだ?」という光誠のセリフに、SNS時代の虚実を映し出している。

ファーストインプレッション

リブートの次はリボーン、まあ局も枠も違うのだが、大物P大物脚本家、大物俳優、そして王道感のある演出で大いに期待を持たせる。
神社の石段を落ちていくスローモーションはどうやって撮ったのかな。

さて、本作はタイムスリップ&転生物なので伏線に注意する必要がある。
第1話で明示された時系列は次のようなものだ。

2012年: クラファン福祉事業を展開
2019年: NEOXIS本社ビル落成、一萬田と邂逅。鈴鹿央士阿部亮平関幸治を役員にして銀行買収に動き出す。
2021年: コロナ禍下でサブスクプラットホームを立ち上げて成功。
2022年: あかり団地の地上げに乗り出す。
2023年: あかり商店街に立ち退き交渉。
2024年: 柳沢慎吾が自殺。鈴鹿、秘書の横田真由が退職。
2026年: VENA BANKを買収するが直後に巨額の債務超過が発覚。関、阿部が退職。SPREAD-AI社との共同開発に合意。

そして高橋一生は2026年から2012年へ14年遡って転生(ただし若返りは10歳)したので、おそらくクラファン福祉事業を立ち上げた根尾光誠(変な名前だがNEOXISは名字から取ったのだろう)がいるはずである(第2話でそのへんに触れるらしい)。

さしあたり提起された謎は、以下の4点である。

  1. 高橋一生を突き落としたのは誰か(ミスリード的に鈴鹿、中村アンが示唆されている)。
  2. 根尾光誠と同じく心拍が止まった小日向文世は転生していないのか。
  3. 小日向文世は、病院を出て神社の石段に向かった高橋一生の行動をなぜ予測できたのか。
  4. 2023年の商店街に野本英人がいなかったのはなぜか。

いずれも、ミステリの謎解きとは異なり、今後の展開によって明かされるものであり、ドラマの中には答えがない(というのがドラマ考察の虚しいところだ)。

ところで、市村正親が変なファッションをしていて、「トリリオンゲーム」の吉川晃司にかぶっているのだが、わざとだろうか。

『リボーン 〜最後のヒーロー〜』を観るには?

『リボーン 〜最後のヒーロー〜』作品情報

キャスト

根尾光誠(「NEOXIS」の創業社長)〈46〉 – 高橋一生
野本英人(あかり商店街でクリーニング店を営む青年)〈36〉 – 高橋一生(二役)
池谷更紗(印刷工場の一人娘) – 中村アン
友野達樹(「NEOXIS」創業メンバー) – 鈴鹿央士
野本英梨(光誠の秘書) – 横田真悠
野本英治(英人の父親) – 小日向文世
東郷義隆(東郷ファンド代表) – 市村正親
一萬田仁志(ライバル企業「創萬」社長) – 坪倉由幸
池谷金平(印刷所経営者) – 柳沢慎吾
中野加代 – 山野海
室田秀子 – 岸本加世子
猪瀬亘 – 小久保寿人
鹿内徹 – 今井隆文
蝶野守 – 村井良大
土屋大地 – 阿部亮平
財部銀平 – 関幸治

スタッフ

脚本 – 橋本裕志
演出 – 藤田明二麻生学二宮崇
音楽 – 佐藤航
主題歌 – 宮本浩次「I love 人生!」(UNIVERSAL SIGMA)
エグゼクティブプロデューサー – 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー – 山形亮介(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、河野美里(ホリプロ)、奥村麻美子(ホリプロ)
制作協力 – ホリプロ
制作著作 – テレビ朝日
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