あの夜、社長の子供を授かりましたってどんなドラマ?
あらすじ
アパレル通販会社に勤める花井栞里(佐々木美玲)は献身的に人を支える控えめな性格。恋人・恵一(和田雅成)との交際3年目を祝うため、手料理を用意して自宅で待っていたが、恵一は取引先の令嬢の美緒(木村葉月)を連れてきて、「俺たち結婚するんだ」「(栞里とは)ただ飯を食いに来ていただけ」「アシスタントのお前と俺は価値が違う」と罵倒して去っていく。失意の栞里は親友・友奈(朝井瞳子)が働くバー『デパール』で酔いつぶれ、紳士的な男性・貴人(森次政裕)に介抱してもらい、一夜を共にする。
キャスト
ファーストインプレッション
和田雅成という人のクズ男っぷりが堂に入っている。最近の若いタレントはモラハラを演じるのが巧いな。
本作は、モラハラ彼氏にフラれて痛飲して酔い潰れ、介抱してくれた上に中出ししたのがイケメンの新社長だった、というファンタジーである。都合のいいことだらけと言えるが、若い女性の欲望は本当にこんなところにあるのか?
『あの夜、社長の子供を授かりました』最終回の楽しみ方
本作の最終回は、「シンデレラストーリーとして観るか、それとも母親になる物語として観るか」で見え方が大きく変わるだろう。
タイトルからすると、本作は「平凡な女性がイケメン社長の子供を妊娠して玉の輿に乗る話」で、実際、物語の出発点はかなり特殊である。恋人に振られ、仕事も人生も行き詰まっていたヒロインが、偶然出会った社長との一夜によって妊娠する。いわば人生のどん底から突然訪れる「棚ボタ」のような展開。
ところが、本作が面白いのは、その後の展開。
ヒロインは受け身ではなく、むしろ「偶然手に入った幸運を、本物にするため必死に努力する女」である。
よって、最終回で注目したいのは、社長と結ばれるかどうかではなく、彼女が最後まで自分の人生を自分で選び続けられるかということになるだろう。
つまりこのドラマは、古典的なシンデレラ物語を反転させたものと考えられるのだ。
普通のシンデレラストーリーなら、王子様が現れる→選ばれる→幸せになる、で終わるわけだが、本作では、社長との出会い→妊娠→周囲からの偏見→シングルマザーになる覚悟→子どもを守る決意、というきわめて現実的な問題が次々と押し寄せてくる。つまり、「選ばれた後」の物語なのだ。
だから最終回では次の3点に注目したい。
- 社長はほんとうに「王子様」なのか
社長は単なる恋愛相手ではない。彼は父親になる覚悟を持つのか、恋人としてではなく、家族として責任を引き受けるのか。
ここが最終回最大の見どころだ。 - ヒロインは幸せになるのか
このドラマにおける「幸せ」は結婚ではない。社長と結婚しなくても、子どもを産み育てる覚悟を持てれば成長を遂げたことになるからだ。
だから最終回は恋愛の成就よりも、ヒロインの自立に注目したい。 - 子どもは「奇跡」なのか「現実」なのか
本作には一貫して「予期しない妊娠」というテーマを扱っている。
最終回ではその子どもが、人生を狂わせた存在なのか、人生を変えてくれた存在なのか、という答えが示されるだろう。
横断考察的に見ると、『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』のように、近年増えている「生まれる・生まれないをめぐるドラマ」と同じ系譜にある。
ただし他作品が妊娠を「選択」の問題として描くのに対し、本作は「偶然与えられた命をどう受け止めるか」を描いたものだ。
だから最終回は、「社長と結婚できるか」ではなく、「彼女は母になることを自分の意思で選べたか」という視点で観ると、より深く味わえるのではないか。
あの夜、社長の子供を授かりましたを観るには?
あの夜、社長の子供を授かりました 作品情報
脚本 – 兒玉宣勝、中川千英子、雨庭有沙
監督 – 吉川鮎太、澤田育子、室井岳人
音楽 – Selin
オープニング主題歌 – ふたりはメリーバッドエンド「Red Screeeen」(MeMe Meets)
チーフプロデューサー – 丸山博雄
プロデューサー – 櫻田惇平、山咲藍、和田圭介
制作プロダクション – スタジオブルー
製作著作 – 「あの夜、社長の子供を授かりました」製作委員会、毎日放送





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