黒革の手帳(浅野ゆう子版)ってどんなドラマ?
あらすじ
元子(浅野ゆう子)は長年勤めた銀行に辞表を出した。ベテランの元子を邪魔に思っていた上司の村井(石丸謙二郎)や支店長は厄介払いができたと喜ぶが、2ヶ月後、元子が銀行の口座から1億7千万を横領していたと判明。返済を迫る村井に、元子は銀行の架空名義口座の記録を記した手帖を見せ、公表すると脅す。
感想
1996年の2時間ドラマで、大谷直子から米倉涼子へと受け継がれる中間に位置している。
年代でいうと、82年(山本陽子)、84年(大谷)、96年(浅野、本作)、04・05年(米倉)、17・21年に年(武井咲)ということになり、最初の2作を80年に清張の原作が刊行された直後の第1期とすれば、10年後に本作(浅野版)で第2期、8年後に米倉版で第3期、12年後に武井版で第4期と位置づけられる。8〜12年ごととすれば、そろそろ新しいキャストで更新される頃合いと言えるが、そんな噂も聞こえてこないのは、この系譜の女優が不在であることを示している。ちなみに清張は92年に没しており、第2期以降のドラマ化を見ていない。
長身で脚の長い浅野ゆう子は着物が似合わないということなのか、ぼぼ洋装で、そのせいか悪女感が希薄。美木良介(すでに引退しているが、いい男優である)に騙されたことを悟りドン底に落ちてからのほうが本来の魅力が出ているように思う。
そこに来て、美木をはじめ、石丸謙二郎、久米明、経済ゴロの藤田敏八(ピンクの靴下が怪しすぎる)、そして平幹二朗といった男優たちの存在感が俄然立ち上がってくる。
クライマックスは浅野と田中美奈子のキャットファイトで、これも見ものなのだが、妊娠していた浅野は腹を蹴られて救急車で運ばれ、着いた先が浅野が騙した平幹二朗の病院で、「私、殺される…」と覚悟を決めるというバッドエンドである。
黒革の手帳(浅野ゆう子版)を観るには?
上記のドラマ5本の中で、本作だけが配信はおろかDVDなどもなく、観ることができない状態である(今回はBS11で放映されたものを観た)。
黒革の手帳(浅野ゆう子版)作品情報
キャスト
安島富夫 – 美木良介
山田波子 – 田中美奈子
中岡市子 – 山口果林
島崎すみ江 – 秋本奈緒美
岩村叡子 – 加納みゆき
村井亨 – 石丸謙二郎
マキ – 草薙良一
長谷川庄治 – 久米明
高橋 – 藤田敏八
滝川 – 不破万作
坂田 – 奥村公延
橋田常雄 – ケーシー高峰
楢林謙治 – 平幹二朗
スタッフ
黒革の手帳(浅野ゆう子版)の原作(松本清張)
私は、銀座の女王になる――。切り札は、架空口座が記された手帖。累計180万部突破、清張史上最強の悪女!
7500万円の横領金を資本に、銀座のママに転身したベテラン女子行員、原口元子。店のホステス波子のパトロンである産婦人科病院長楢林に目をつけた元子は、元愛人の婦長を抱きこんで隠し預金を調べあげ、5000万円を出させるのに成功する。次に彼女は、医大専門予備校の理事長・橋田を利用するため、その誘いに応じるが……。
夜の紳士たちを獲物に、彼女の欲望はさらにひろがってゆく。




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