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エラー

4.0
畑芽育(エラー) ドラマ
畑芽育(エラー)
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『エラー』は、2026年4月12日から朝日放送テレビ制作・テレビ朝日系「日10ドラマ」枠で放送。主演は畑芽育と志田未来。
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『エラー』ってどんなドラマ?

ある女性を死なせてしまったユメ(畑芽育)と生きる意欲を失ったその女性の娘・未央(志田未来)が、真実を知らないまま友情を育む物語。罪と友情の狭間で揺れ動き、取り返しのつかない過ちに向き合う姿を描くヒューマンサスペンスドラマ。
塗り重ねられた嘘の上に芽生えた友情は、真実が抱える罪の重さに耐えられるのか。

あらすじ

大迫未央(志田未来)の母・美郷(榊原郁恵)がビルから転落して命を絶った。遺書はなく動機は不明。美郷の転落に巻き込まれた男性が重体に陥っていたが、未央は謝罪の言葉も浮かばず現実を受け止めきれないでいた。実家へ引っ越すことにした未央のアパートに業者として現れたユメ。母を追おうとした姿を見て飛び込んでくるユメの手には、美郷の遺書が握られていた。
あの日、美郷に会っており、「死にたい」と漏らす美郷を止められなかったと苦しむユメと、あなたのせいじゃないと声をかける未央は、友達のような関係になっていく。
しかしユメには未央に言えない秘密があった。それは、あの日ユメが犯した”人生最大の過ち”だった…。

ファーストインプレッション

弥重早希子は、NHKがいち早く着手したライターズルーム「WDRプロジェクト」で「3000万」を書いた人だが、本作を書いているということは別にNHKの人というわけではないのか。展開を予想しづらい責めた脚本が楽しい。

志田未来の演技が抜群に巧くて目を奪われる。さすがとしか言いようがない。

公式サイトには「芸歴20年の二人が」とあるのだが、11も歳下の畑芽育はなんと1歳から芸能活動をしてきたらしい。志田に刺激されてか、こちらもいい感じである。

最終話まで観て

最終回まで観て涙涙。志田未来の演技には初話から驚かされたが、畑芽育の告白を受けた回の演技も期待以上のものであった。そして畑の演技も素晴らしかったと思う。しばらくは、二人にとっての代表作になるだろう。

さて、このドラマではあらゆる人物が「ごめんなさい」と「ありがとう」を異様な頻度で繰り返し口にしていた。

本来、謝罪は関係修復、感謝は関係成立の行為のはずだが、本作ではそれが明らかに機能不全を起こしているさまが描写されていた。なぜなら本作のテーマが「許されない過ち」だからだろう。

畑は榊原郁恵を死なせ、志田はその娘であり、二人はその事実を知らないまま友情を育んでいく、というのが本作の構造である。ここから、本作は「謝れば済むのか」「感謝すれば帳消しになるのか」という問いを内包することになる。

畑芽育は繰り返し「ごめん」を繰り返すが、志田未来に真実を共有していない以上、それは謝罪として成立しない。しかし「あなたの母親を死なせたのは私です」と謝罪すれば、今の関係は壊れてしまう。だから本作における謝罪は、コミュニケーションではなく、「言えない真実の周囲を迂回する行為」である。

一方で、志田未来のほうは感謝の言葉を繰り返す。生きる意欲を失った志田にとって畑との出会いが人生の支えになっているからだ。しかし観る者にとっては、その感謝こそが悲劇の原因だとわかっている。感謝が深まれば深まるほど、真実が明らかになったときの破壊力も大きくなるのだ。

つまり本作での謝罪と感謝は、反対方向から同じ破局へと向かっているわけで、これは非常に巧妙な脚本と言える。

タイトルとして選ばれた「エラー」とは、「プログラムの想定から外れた状態」を示すコンピュータ用語だ。つまり「加害者」と「被害者」の構図から外れている。人生における取り返しのつかない間違い、必ずしも悪意から生まれるわけではない、ほんの少しの判断違い、ほんの少しのタイミングのずれ、ほんの少しの見落としが人生を破壊するのである。だから繰り返される謝罪は、「私は悪人でした」ではなく、「私は間違えました」という意味になる。

公式サイトによれば、本作は「許し」の物語である。
たしかにプロットは「罪→告発→制裁」ではなく「エラー→謝罪→感謝→許し」と流れていった。終盤に近づくと「犯人探し」ではなく「どう生き続けるか」というテーマが前景化した(榊原郁恵がなぜ自殺を選ぼうとしたのかは最後まで明らかにされない)。そこには、人間は間違える存在であり、間違えた後にどう生きるかこそが重要だというメッセージがある。

許されないかもしれない過ちを抱えた人間が、それでも他者とつながれるのか。

だから執拗に繰り返された謝罪と感謝は、人間関係を修復するための言葉ではなく、謝罪は「過去を消せない」という事実を、感謝は「それでも人は誰かに救われる」という事実を示しているのである。

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『エラー』を観るには?

『エラー』作品情報

キャスト

中田ユメ(引越センター社員) – 畑芽育
大迫未央(水産加工会社社員) – 志田未来
■ユメの関係者
佐久間健司(引越センターのチームリーダー) – 藤井流星
中田太郎(弟) – 坂元愛登
中田千尋(母、有名学習塾経営者) – 栗山千明
■未央の関係者
近藤宏(美郷の転落に巻き込まれた男性) – 原田龍二
近藤さくら(宏の娘) – 北里琉
内村洋平(安藤の後輩刑事) – 樫尾篤紀
大迫美郷(未央の母) – 榊原郁恵
近藤紗枝(宏の妻) – 菊川怜
遠藤孝彦(刑事) – 岡田義徳

スタッフ

脚本 – 弥重早希子
脚本協力 – 大塚祐希
演出 – 山本大輔的場政行
音楽 – jizue
主題歌 – UNFAIR RULE「きずなごと」(スピードスターレコーズ)
チーフプロデューサー – 松崎智宏
プロデューサー – 寺川真未比屋根り子川西琢(ABCリブラ)、山崎宏太(ABCリブラ)、綾川由里絵(ABCリブラ)
制作協力 – ABCリブラ
制作著作 – 朝日放送テレビ

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