エントラップメントの感想
題名からして誰がFBIの囮なのかということは明らかで、ペトロナスタワーに侵入する前のエピソードは一応伏線になっている。しかし演出はとショーン・コネリーのラブストーリーにフォーカスが当たっているため、切れ味が悪い。シナリオ的には恋愛映画ではないので、いくらコネリーに色気があってもそっちの深みはない(二人は一瞬そーゆー雰囲気になるものの、コネリーが「私のシステムは…複雑で…その…説明が難しい」などと呟き、ゼタ=ジョーンズが諦めるシーンがある)。
結局泥棒映画と恋愛映画をつき混ぜたようなラストシーンになっているが、うまくやればもっと洒落た映画ができたのにと思うと残念である。そういう映画を作ることはやはりもう難しくなっているのか。
エントラップメントのあらすじ
NYでレンブラントの名画盗難事件が発生し、莫大な損害を被った保険会社は、美術専門泥棒マック(ショーン・コネリー)の仕業であることを突き止め、罠にかけるため、保険会社調査員ジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)を派遣。ジンはNY、ロンドン、クアラルンプールなどでパートナーとしての信頼を得る。そしてマックは最終的に80億ドルとも言われるとある銀行預金に目をつけるが……
エントラップメントを観るには?
エントラップメントのキャスト
ヴァージニア・”ジン”・ベイカー – キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ヘクター・クルーズ – ウィル・パットン
アーロン・ティボドー – ヴィング・レイムス
コンラッド・グリーン – モーリー・チェイキン
エントラップメントのスタッフ
脚本 ロン・バス、ウィリアム・プロイルズ
製作 ショーン・コネリー、マイケル・ハーツバーグ、ロンダ・トレフソン
製作総指揮 イアン・スミス、ロン・バス、アーノン・ミルチャン
音楽 クリストファー・ヤング
撮影 フィル・メヒュー
編集 テリー・ローリングス
製作会社 リージェンシー・エンタープライズ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ 1999年4月30日 日本 1999年8月14日
上映時間 113分