『砂の塔〜知りすぎた隣人』ってどんなドラマ?
憧れのタワーマンションでの新生活の裏に隠された、虚栄心、嫉妬、そして不穏な連続誘拐事件。階層社会が生み出す住人たちのエゴと、完璧に見えた隣人の恐るべき罠が、平凡な家族をじわじわと侵食していく。
池田奈津子が現代の格差社会と母親たちの心理的闇を鋭く描き出すオリジナル脚本を書き、塚原あゆ子監督らが美しく緊張感あふれる演出した本格サスペンス。
専業主婦の高野亜紀(菅野美穂)は、夫の健一(田中直樹)や高校生の長男・和樹(佐野勇斗)、幼い長女・そら稲垣来泉)とに、憧れの超高層タワーマンション「Sky Grand Tower TOYOSU」に念願の引っ越しを果たす。しかし、そこには上の階の住人が下の階を無意識に見下す「フロア差別」や、強制される高額なランチ会など、虚飾に満ちた独自の格差社会が待ち受けていた。馴染めずに疲弊する亜紀の前に、上の階の住人で自宅でフラワーアレンジメント教室を開く佐々木弓子(松嶋菜々子)が現れる。気品あふれる弓子は亜紀の良き理解者となるが、その正体は、亜紀を監視し巧みに孤立させていく恐るべき「美しき隣人」だった。
世間を震撼させる連続児童誘拐事件(ハーメルン事件)の影が迫るなか、タワマンという密室で展開する不気味な心理戦。亜紀の幼馴染でそらが通う体操教室のコーチ・生方航平(岩田剛典)が亜紀の支えとなる一方、最上階に住みマンションを牛耳る阿相寛子(横山めぐみ)とその夫・武文(津田寛治)、さらに橋口梨乃(堀内敬子)や柳汐里(音月桂)、三浦篤子(佐藤乃莉)ら母親たちの妬みや嘘が事態を複雑にしていく。高野家が隠し続けていた過去の秘密と和樹の不穏な動向、そして弓子の本当の目的が繋がり、家族は崩壊の危機へと追い詰められていく。
菅野美穂のひたむきさ、松嶋菜々子の威圧感、狂気と気品をまとった隣人の恐ろしさが幸福の脆さを教えてくれる至高のサスペンス。
あらすじ
平凡だけど、家族みんな仲良く暮らしてた主婦・高野亜紀。そんな彼女が、家族と一緒に憧れのタワーマンション「Sky Grand Tower TOYOSU」に引っ越してきたんですよ。もう、まるで高級ホテルみたいなマンションで、「これから夢みたいな生活が始まる!」って期待いっぱいだったんです。
…でもね、そこは甘くなかった。
なんと、マンション内にはセレブ主婦たちが作り上げた“タワマンルール”なるものが存在してて、それがまた厳しいのなんの。プライド高めの主婦たちのマウント合戦に、亜紀一家は翻弄されまくり。
必死に「子どもたちが浮かないように」って頑張って馴染もうとする亜紀なんだけど、そこに現れるのが弓子っていうクセ者。この人の裏工作で、亜紀の状況はどんどん悪化していっちゃうんです。
しかも追い打ちをかけるように、タワマン周辺では“ハーメルン事件”と呼ばれる児童連続誘拐事件が発生。華やかなはずのタワマン生活が、一気に不穏で息苦しいものに変わっていって…。
果たして高野家は、この“見えないルール”と恐怖の連鎖から抜け出せるのか——。
キャスト
高野亜紀(専業主婦) – 菅野美穂
生方航平(体操教室のコーチ) – 岩田剛典(EXILE/三代目 J Soul Brothers)
佐々木弓子(26階の住人) – 松嶋菜々子
高野家
高野健一(亜紀の夫) – 田中直樹(ココリコ)
高野和樹(長男) – 佐野勇斗(M!LK)
高野そら(長女) – 稲垣来泉
Sky Grand Tower TOYOSUの住人
阿相寛子(50階の住人) – 横山めぐみ
阿相武文(寛子の夫) – 津田寛治
阿相俊介(寛子の息子) – 小山春朋
橋口梨乃(45階の住人) – 堀内敬子
橋口成美(梨乃の長女) – 川津明日香
橋口美央(梨乃の次女) – 飯尾夢奏
柳汐里(38階の住人) – 音月桂
柳玲奈(汐里の娘) – 矢崎由紗
三浦篤子(32階の住人) – 佐藤乃莉
三浦あきら(篤子の夫) – 嶺岸煌桜
警視庁関係者
荒又秀実(刑事) – 光石研
津久井琢己(若手刑事) – 上杉柊平
その他
猪瀬伸二(健一の上司) – 木村祐一
三田久美子(亜紀子の母) – 烏丸せつこ
観る前から大体想像は付くが…
タワマンを舞台にしたママたちの階級バトルといえば、やっぱり思い出すのが桐野夏生の小説「ハピネス」(2013年)。でも、もっとさかのぼるとバラードが1975年に書いた「ハイ-ライズ」が元祖って感じなんですよね。こっちは英国らしいガチの“階級闘争”で、そういえば映画版が2016年公開予定とか言われてたけど…どうなったんだっけ。
桐野の「ハピネス」は、細かい仕掛けがあって読みごたえ十分。ただ、正直いえば読む前から「はいはい、そういう感じね」って想像ついちゃう部分もあったりして(笑)。
今回のドラマもその路線ではあるけど、「アリスの棘」を書いた池田奈津子が脚本担当ってことで、サスペンスとしてどこまで切れ味があるのかちょっと気になるところ。「アリスの棘」は演出は良かったけど、脚本は…まぁ記憶に残るほどではなかったかな。
そして、なんといっても菅野美穂。久々の登場にワクワク。毎朝「べっぴんさん」で声は聞いてるけど、やっぱり地上波ドラマで彼女が出ると一気に画面が締まる感じしますよね。




