BOSS(1stシーズン)の感想
ファーストインプレッション
去年の春ドラで、BSフジでの再放送である。
第1回としては及第点を悠々クリアしているし、なによりキャスティングがばっちり、であるw
天海祐希がメインで、もうじき月9主演が始まる竹野内豊、部下に溝端淳平はまあいいとして、温水洋一、玉山鉄二、戸田恵梨香、科捜研に吉瀬美智子、犬猿の捜査一課に塩見三省、と期待できそうなメンツだ。
おまけに初回の犯人は武田鉄矢で、意外な乾いた芝居をしているのがいい。
…なんて、新番組の紹介をしているかのような書きぶりだが、実際、リアルタイムでは、このドラマは見ていなかった。
なんでかというと、ドラマを集中的に見る習慣がなかったこともあるが、おそらく、ケンドーコバヤシが嫌いだからだろうww
ここでは組織暴力担当あがりのゲイ(通りすがりに男の尻を撫でる)という奇妙な役をしているのだが、まさにこのビミョーさが、好きになれないところなのだ(^-^;
この間まで「GOLD」で見ていた天海祐希だが、ここではボス(室長)のカッコよさを保ちつつも、可愛げがあっていい。ツッコミやボケのスピードが速いのが、さすがである。

というのがコンセプトらしいが、初回の印象では、これはよくわからないww
夏ドラの中で散々な出来であった「警視庁継続捜査班」は、もしかしたら、こういうふうに作りたかったのかなあという気もしてしまう。事務所の感じが似ているし。
逆に言えば、このドラマのあとで、よくもまあ、ああいうものを作ってしまったものだとも思う。
第2話
「SPEC」を見たばかりなので、戸田恵梨香が同じようなキャラを演じているのが目についてしまう。去年のドラマなのに、こちらのほうがだいぶ若々しく見える。
脇役のキャラを立たせる展開はやはり面白く、見ていて安定感があるが、肝心のメインストーリーは結構なげやりで、リアリティがほとんどない。謎解きや意外性の要素はかなり薄くなっている。
初回の武田鉄矢が見せた「異常な犯人」の要素がちょうど欠けた形で、物足りない第2話となってしまった。
このまま進んでいくのだとすると、これは単にキャラを楽しむドラマということになる。
あっ、

というのは、そういうことなのかな…?
それならそれでもいいのだが、ちょっとバランスが不安になってきた。
第3話
刑務所からのハガキには桜の印があるんですね、これは豆知識。あの印は検閲のしるしらしい。
ラストシーンで、絵里子の恋人・池上のカバンの中にも桜の印があるハガキが…
気になるヒキなのだが、しかし池上、いつもラストシーンにしか現れない。
本編で扱われるのは最終回とかかなー。
しかし天海演じる絵里子が、最初に犯人を疑ったのは、新作発表会の帰りなのに2年前の靴を履いていたから、病院でメイク落としを持っていたのは最初から入院するつもりがあったから、と少々ムリがあるんじゃないか的な着目点。
さらに金田が襲いかかってきたとき、金田が一瞬怯えた顔をした、取り押さえられた金田を見てため息をついた(暴行被害者は加害者が目の前にいる間は安心できないとの由)、などというのも、少々弱い気がする…
しかし天海祐希はそーゆー細かいところを、全部男前でぶっ飛ばしてしまう。
天海に犯行を見破られた女性モデルが「女の敵は女ってわけね」とうそぶくと、「そうじゃない。卑劣な犯罪者の敵が、私なの」と。カッコイイ~。
第6話
第4・5回は力入ってるっぽい続き話だったのに、録画失敗で見逃し、残念。
今回は犯人役は、劇中と同じ16歳である志田未来。事務所は研音で天海祐希と同じ、ついでに竹野内豊も同じ。
めちゃくちゃ生意気で強気な天才女子高生というマンガみたいな役柄だが、相手の頭が良すぎるときの「コロンボ式」の追いつめ方で、天海祐希は強引に最後まで見せてしまう。
これまでのところ、オチはだいたい、「コロンボ式」なのだが、だからといって毎回、倒叙というわけでもなく、何でもアリという態度である。難しいコトを抜きにした、やたらと肩の力を抜いたつくりで、楽しめればそれでいいでショ、とリアリティに全然こだわらないのである。こういった姿勢は「相棒」を思わせる。
「BOSS」と「相棒」。なにやら、企画意図が見えるようではないか。
第7話
なんと懐かしい富田靖子…と思ったが、よく考えたら春ドラの「853~刑事・加茂伸之介」に毎週出ていたんだっけ。
16歳で「さびしんぼう」、19歳で「BUSU」の主演をしてしまった天才は、いつまでも高値のままである。
役の入り方が重いので、このドラマにはあわない気がするなあ。
ガチョーンみたいな細かいズームと軽妙なBGM、今回も軽妙さかつ気軽なドラマである。
富田靖子の犯行シーンから始まる倒叙形式なので、コロンボ並みのトリックを期待したのだが、天海祐希だけが知っている真相で、まったくフェアではない展開だった。
脅迫文のくだりはなんだったのかしらん??
第8話
鈴木行君役の長谷川博己、このドラマに出ていたのだね。今まで気づかなかった。刑事役似合わねえ(^_^;)
さて、どうにも出来不出来の激しいドラマである。
実際はドラマのようにパンパン撃たないので、拳銃の話はどうもリアリティがない。なぜ撃たなかったのか、ということが問題にされたりすることはありえないだろう。同じ話の中で、なぜ撃ったのかが問題になっているのだから、余計しっくりこない。ロケハンもさぼり気味な感じでしらける。
BOSS(2stシーズン)の感想
ファーストインプレッション
なんとも安定感のあるドラマである。
続編だから、すでに全員キャラ立ちしているのが強みだが、元々このドラマはバランスが良いキャラあしらいが最大のウリであった。
刑事ドラマは重点の置き方にいくつかパターンがあるが、キャラのバランスが良いと捜査過程も自然に描写が充実し、謎解きの要素も愉しめるようになる。
天海祐希はキャラたちを抑えて小気味良く指示を出すという役柄で、この女優の持ち味が最大限に活きる設定でもある。
吉瀬美智子はさすがに初回の頭だけで、「私はハガネの女になります!」と言って寿退官してしまったが、代わりに入ってきた釈由美子はなんだかなあと思っていると、どうやらこれはゲストでcase1の犯人という趣向。
戸田恵梨香は、ハセキョーが入ってきたので、残るのか残らないのかビミョーな感じ。なにしろずっと出づっぱりだからね。
ハセキョーは科警研出身という役柄なのだが、今後のキャラづけが楽しみ。
科捜研と科警研の違いというのが面白かった。
シーン数は125、台本も140ページ近くあったといい(他ドラマは60~80シーン、台本は100ページとの由、ソースは産経)、
産経エンタテインメント欄の記者は、これを1時間15分におさめたことがスピード感に結びついていると指摘している。
たしかにこなれた脚本で、ストーリーを大胆につなぎ、なおかつ細かいギャグも詰め込んであった。
こうしたことも安定感につながっていたと思う。
