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ミムラ(LINK)
ミムラ(LINK)

WOWOWの連続ドラマWで2013年10月6日から11月3日まで放送。

LINKのあらすじ

元刑事の寺原健は勤務している民間警備会社から、与党幹事長・松岡孝典のボディーガードを命じられた。次期総裁選に立候補する松岡は、大物フィクサーに裏金を渡していたが、その原資は、あおば信用金庫の練馬東町支店長が休眠会社への融資を装ってプールしたものだった。同信金職員の石川亜紀は疑問を持ち、不正融資の実態に気付いてしまう。石川は寺原の後輩でもあった。
一方、北海道の名門校、陵星学園の教諭・高島昭一は、窃盗疑惑をかけられて不登校になった生徒の対応に苦慮し、父親である松岡孝典に電話する。
また一方、不倫相手と密会していた沢田勉は、血まみれの若い男にシャツを汚されてしまう。そして、その少し前、あおば信用金庫の現金輸送車が襲撃され、松岡に流れるはずの金が強奪されていた。爆破犯の一人である青柳は、口封じのために命を狙われ、重傷を負いながら現場から逃げ、沢田にぶつかったのだった。
元哉は、青柳が入院した救命センターの看護師をしている恋人の理恵に青柳の口封じを頼む。
青柳と生き別れになっていた兄・高島は、青柳の肺が損傷して移植が必要なことを告げられた。松岡は、青柳から金の流れが漏れることを恐れて、犯罪者を助けて名門校の名に傷を付ける行為を慎むよう高嶋を牽制する。
7年前、証拠を改竄した同僚を内部告発し、逆に左遷されてしまった検事の櫻井聡子は、松岡の金の流れを突き止めるために、特捜部に呼び戻される。何としても青柳から証言を得たい櫻井は、高島に移植の決断を迫る。
これらのリンクが繋がり、行き着く先は……。

LINKの感想

物語は大森南朋の中国ロケから始まる。大森は元刑事で、権力者専門の腕利きボディーガードをしているらしいのだが、カイシャに頼まれて帰国し、総裁選を経て衆院選で総理を目指す民自党幹事長・武田鉄矢の警護に抜擢。この二人を軸に、武田を追う検察に黒木瞳、武田の裏金強奪を企むチンピラに永山絢斗瀬戸康史、永山の女にミムラ(強奪に失敗した瀬戸が瀕死で運ばれる救急センターの看護師)、不正融資で裏金に加担している信用金庫の職員田中麗奈(実は大森の後輩)、武田の息子の担任教師で瀬戸と生き別れた兄に玉山鉄二、と登場人物がリンクしていくというドラマ。

番外に田中直樹田丸麻紀まで巻き込んで(強奪事件直後の永山にぶつかる)、松本清張的な期待を煽るのだが、何が悪いのか、これが一向に面白くならない不思議。何か、ひどく浅いのである。

脚本は篠崎絵里子で、「まれ」と同じようなオチの付け方(武田の息子が長じて「LINK」という画期的アプリをリリースするベンチャーを立ち上げ、大森と田中麗奈はそこで働いているっぽい)がしらける。

クライマックスで逮捕寸前の武田鉄矢がヤケクソになって、選挙カーの上で「私は金が欲しかったのであります!」と前代未聞の本音演説をするのだが、その結果、政権与党の支持率がどうなったのかを知りたい(選挙自体は、総裁選だから辞退したのだろう)。

リンクする登場人物の中でミムラだけが死ぬ。これは熱演である。
あと、このドラマの田中麗奈は目つきが悪すぎるから、大森南朋と結婚する前にきっと誰かに刺されるだろう。

LINKのキャスト

寺原健 – 大森南朋
石川亜紀 – 田中麗奈
高島昭一 – 玉山鉄二
川本理恵 – ミムラ
沢田勉 – 田中直樹
浅尾元哉 – 永山絢斗
大浦明 – 金子ノブアキ
江藤実 – 戸次重幸
佐々木みのり – 田丸麻紀
松岡正太郎 – 前田旺志郎
上田真弓 – 舞羽美海
??? – 宮澤美保
??? – 中村久美
??? – 山崎潤
中田 – 笠原秀幸
藤田 – 小林且弥
??? – 上野なつひ
??? – 水澤紳吾
青柳朋也 – 瀬戸康史(special thanks)
合田茂樹 – 音尾琢真
佐々木良雄 – 池田成志
杉山謙介 – 矢島健一
岩野誠 – 螢雪次朗
小笠原秀柾 – 入江雅人
ショーン – 綾野剛
松岡孝典 – 武田鉄矢(特別出演)
櫻井聡子 – 黒木瞳
??? – 神保悟志
本郷道隆 – 勝部演之
金平 – 品川徹
ホームレス – 森下能幸
キャバ嬢 – 高橋亜由美

LINKのスタッフ

脚本 – 篠崎絵里子
音楽 – 澤野弘之、橘麻美
撮影 – 石井浩一、宮崎悟郎、鈴木靖之
照明 – 椎原教貴
録音 – 林大輔
VE – 深澤雄嵩
編集 – 坂東直哉、志和海
主題歌 – メレンゲ「シンメトリア」
協力プロデューサー – 浦井孝行
プロデューサー – 河角直樹
企画・プロデュース – 青木泰憲
監督 – 深川栄洋
制作協力 – 国際放映
製作著作 – WOWOW

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