ケンシロウによろしく

ケンシロウによろしくの感想

ばかばかしいドラマだが（昨秋DMM TVで配信されていたもの）、今回はバカリズムのせいではなく、原作が忠実に再現されている。
西野七瀬演じる弟子は漫画では巨乳設定だが、「おっぱいが大きいので」という台詞がちゃんと「仕事柄、胸のサイズに合わない」と言い換えられていた。

だんだん松田龍平がケンシロウに見えてくる怪演技が見ものだが、ちょっとテンポがイマイチかなー。

ケンシロウによろしく　見どころ

1. 「北斗の拳」×復讐×マッサージという異色の組み合わせ
   幼い頃、ヤクザに母親を奪われた主人公・沼倉孝一（松田龍平）は、愛読書である「北斗の拳」を読み込み、暗殺拳を学んで復讐を誓うが、なぜかその過程で史上最強の凄腕マッサージ師になってしまう、というぶっ飛んだ設定。真面目な顔で「北斗の拳」のツボの知識を語り、超絶な指圧で人々を癒していく沼倉の姿がシュール。
2. 松田龍平の「真顔コメディ」
   松田龍平演じる沼倉孝一は、常に真剣な表情で、時にバカバカしいことを大真面目にやってのける。「真顔でふざける」スタイルが、バカリズムさんの脚本と見事にマッチ。淡々としたセリフ回しや、心の声も面白さを引き立てる。
3. バカリズム脚本の切れ味
   脚本を担当したバカリズムのセンスが光る。原作のギャグセンスを損なうことなく、さらに映像化することで、より笑いを増幅させている。独特のセリフ回しや、畳みかけるようなボケとツッコミの応酬が特徴。
4. 個性豊かなキャラクターたち
   沼倉の助手を務めるヒロイン・坂本里香（西野七瀬）の的確なツッコミや、中村獅童さん演じる沼倉の母親を奪ったヤクザ・木村猛志の強烈なキャラクター、倉科カナさん演じるヤクザ専門の記者など、登場人物は個性的。中村獅童のスキンヘッドと刺青姿の迫力は圧巻。
5. 笑いと感動のバランス
   ギャグ漫画原作ではあるが、根底には沼倉の母親への復讐という悲しい過去が流れている。マッサージを通して人々を救っていく中で、沼倉自身も変化し、最後には感動的な展開も。心温まるヒューマンドラマの要素も楽しめる。

撮影裏話

• 沼倉のムキムキな体型を再現するため、松田龍平は筋トレに励んだそう
• 作中の指圧シーンは、実際に効果のあるツボを正確に押す必要があったため、現場には常に指圧の先生がついて指導にあたっていた
• 中村獅童演じる木村のスキンヘッドは特殊メイクで、完成までに約2時間、スキンヘッドと合わせて約5時間もかかった
• 原作漫画は、作者のジャスミン・ギュさんの前作『Back Street Girls』に登場するキャラクターと瓜二つの人物が端役で登場するなど、世界観の繋がりを感じさせる要素がある
• 原作漫画の単行本発売時には、「北斗の拳」の原作者である武論尊や作画の原哲夫からコメントが寄せられている。千葉繁さんによるナレーションの記念動画も公開された

ケンシロウによろしく　あらすじ

沼倉孝一（松田龍平）は、幼い頃に木村（中村獅童）というヤクザに母親を奪われ、復讐を誓う。木村を殺すために、『北斗の拳』を読み漁り、暗殺拳を学び、20歳の時に木村に復讐を試みるも失敗。そこから更なる「ツボ」の勉強に励み、最強のマッサージ師になった沼倉。ある日、沼倉が風俗店を訪れると、坂本里香（西野七瀬）という女性に出会い…。

ケンシロウによろしくを観るには？

ケンシロウによろしく　キャスト

ケンシロウによろしく　スタッフ

ケンシロウによろしくの原作

沼倉孝一は、幼い頃に木村という名のヤクザに母を奪われた。復讐を誓った沼倉は、漫画『北斗の拳』を読み続けることによって伝説の暗殺拳を体得し仇を討とうとする。
これは復讐に燃える男が暗殺拳を極めようとした果てに人々を幸せにする物語である。